、何食ってんのー?」
「あ、ベル」



自室のベランダから外を見ていたに、ベルは気配を隠して近付く。
それから、彼女を驚かす様に声を掛けた。
が、は然程驚いていない様子で。
ベルはむっとした顔をした。



「人の部屋に突然入らないでよー。仮にも女の部屋なのよ?」
「そんなの、王子には全然関係無いしー。それより、質問に答えてよ」
「あぁ、食べてるの?ボスから貰った日本の飴よ」



ホラ、と言いながらは舌を出す。
その上には、少し大きめの飴玉があって。
フーンと言いながらベルは見ていた。



「何でボスがそんなのを?」
「さぁ‥‥家光から貰ったんですって」



要らないのを貰った、と言っているが、は嬉しそうで。
少し黙った後、ベルはに近付き、無理矢理自分の方へと向かせる。



「ちょっ、何よ!」
「口開いて」
「はぁっ、‥‥っ、うぐ‥‥」




ベルは文句を言うの口を開かせると、自分の口で塞ぐ。
はもがいて抵抗するが、舌を入れられて動けなくなる。
唇が離れた、と思っていたら、何かが無くなっていて。



「‥‥何すんのよ!飴返して!!」
「誰に言ってるの?俺王子だよ?返す訳無いじゃん」
「こぉんのぉ、駄目駄目王子ーーー!!私の飴返してーーー!!」
「やーだよっ♪」










舌先に乗せた飴玉が欲しくて。




(ドサクサ紛れにキスをした)




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