吸血鬼と言うイメージ。





「アルフォンスくーん!お出かけするから付いて来てくれる?」




「あっ、はーい!今行きますよ」




玄関から聞こえる、の声
それに返事をする弟
何故か頬が赤くなっている
・・・・こいつ裏心があったんじゃないだろうな?
とりあえず、俺を呼ばなかったの元へと行く




「おい。なんで俺を呼ばないでアルだけ・・・」



「だって、アルフォンス君センスいいんだもん
 今日着てる下着だってアルフォンス君選んでくれたんだよ
 恥ずかしがってエド入れないでしょ?」




さすがにこの発言はビックリした
いつのまにアルはの下着を選んでたんだろう
・・・が自分で選んでほしいのに



「じゃぁ、兄さんも一緒に行こうよ
 兄さん一人で襲われたら大変だもんね」



「あ、そっか!へへ〜昼でもエドの気兼ねなく買い物できるっていいね!」




俺の腕にしっかりしがみついてくるを、アルフォンスは寂しそうに見つめた
こいつ・・・やっぱり




「アルフォンス君って太陽に当たっても大丈夫だよね。どうして?」



「ちゃんと研究してるからね、兄さんと違って
 それようの薬を開発したんです。二人を守るためにね」




「キャー!アルフォンス君最高!ありがとねー」




に抱きしめられてアルフォンスは照れながら笑った
・・・一難去って又一難ってコレの事か?







「おーい!この前のおつり渡しに来たぞー!」




「マスター!久しぶり〜!」




「あ!?こら一円足りねぇぞ!!」



「もー一円くらいいいじゃない!」



「そうだよ、まだ兄さん錬金術使えるんでしょ?」



「あーアルフォンス君黒ーい!」




















































「・・・こっちは安定して来たみたいだね」




「あぁ、そうだな」



「手、出さないでね」



「それはこっちの台詞だ」



『この前のいいだしっぺはお前だ』グリードは不貞腐れて言う
遠くの家の屋根から、3人を見つめる
何故か、微笑ましそうに




「俺さ、間違ってたんだよきっと興味が有ったのは、あの女じゃない」



「んじゃぁなんだよ、俺はお前の間違いにエドワードと戦って負けたのか」



「・・・あのあと結局負けたのかよ。
まぁ興味があるのは、おチビさんとのラブストーリーなんだよ
 が自殺したときも、映画のラストシーンのようだと思った
 見てて楽しいんだろうな、きっと」




「(お前はグラトニーを探しにまともに戦ってねェじゃねぇか)
 まぁ、暇つぶしにはなるかもな」






そして愛しそうに三人を見つめた





































































「・・・・もう、こうして見るしか出来ないのか」




ロイの言葉には誰にも答えない
答える人が居ないのだ
エドワードが人間になったのはウロボロス組の2人と私は知っている
エドワード達は知られていないと思っているだろうが
でも、誰も邪魔しない
戦って勝つのは分かっている
けど、見守る方が楽しいのだ
壊す虚しさを知ってからは




「そうだ、いまエドワードの前に立って殴られても痛くないさ
 エドワードを殺すなんて容易い」




エドワードは大切だ
それ以上にの方が大切なんだ
だから、悲しむ顔は見たくない
無理やり奪ったって、虚しさが残るだけ
虚しさが、残ってしまった





























































































もう、二人は結婚し、子供も出来た
普通の幸せな毎日
同じようで少し違う
この日々が愛しくて堪らない
見ているウロボロス達やロイも微笑ましく、時には切なく見ていた








































「・・・・私もう死ぬんだね・・・・」



「俺もそろそろ寿命だ」




寿命?そんなわけない
二人はまだ30歳後半
だが、エドワードの生きている時は遥かに人間を越えていた
何100年も生きてきた
人間になったときすぐに死ぬはずだったがの少しの寿命と
アルフォンスの技術を借りたのだ
そんな二人を二人の子供と、アルフォンスと3人が見詰める




「僕の技術で吸血鬼にする事もできるけど・・・返事はわかってるから」



返事、そんなの二人ともNOだ
エドワードもやっと運命を信じれるようになったのだ





「でもさ・・・一緒に死ねるなんてラッキーだね?」




もう、声は聞こえるか聞こえないか分からない
只、動かす口でなんとなくだが分かる





「でも一緒に死ぬかなんてわかんねーじゃねぇか
 ・・・声からしてお前のは先に死にそうだな
 全く、俺にくれる寿命もう少し少なくてもよかったんだぞ?」




「私の幸せは二人で少しでも長い時を過ごすことだから」



「・・・あぁ、俺もだ」



エドワードはしっかりの声を聞き取っていた
エドワードの声はまだハッキリしている






































「        」




















































「           」




























「あぁ、そうだな。」



























返事をしたのは、聞き取れたエドワードだけだった




































『みんな、さようなら』









































『また、来世で会おうね』






























その数分後、エドワードも息を引き取った




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