大切な君を守るためについた嘘は伝わるだろうか?




大切な君だから欲情が生まれる



大切な君だから制御できる



一番の理由は一度間違えてしまったから・・・・












朝に起きれず









最初君にあったのは・・・にとって前世に当たる
そのときは気に入って無理やりつれてきた
一週間くらいないてて、血の匂いのする俺を嫌っていた
・・・自由を奪った俺を
俺はを殺せなかった。殺して血を飲めばよかったのに
他の奴らばかり殺していたんだ
この特別な感情を知ったのは、君が好きと言ったとき
あぁ、俺も好きなんだ・・・と
だからこんなに大切で愛しくて殺せないんだ
ある日は言った



『人間にならない?』


『なってみてーな、そんでと一緒に光の世界で暮らしたい』


『へへ、そっかv』


『いきなりなんだよ』


『あのね。私を食べて・・・』



そういってはナイフを持ち自分の首に刺した
かろうじて聞こえる声は俺をどん底に突き落とすには十分すぎた



『・・・血、全部飲まなきゃ駄目だよ?人間になれない・・・っ
 実は私処女なんだ・・・だから私の血・・・っ』


『なに言って・・・』


『エドが全部飲んで、そして死んで。次は一緒に人間で暮らそう?
 あ、ナイフの血も床の血も飲まなきゃ駄目だよ?』




しばらく呆然としていたがの死を無駄にはできずゆっくり飲み始める
は安心した顔をして俺の腕の中で息を引き取った
最後、ナイフを舐めようとしたとき、俺の中で不安な感じがした
もし、俺が転生できなかったら?
だって俺は沢山の人間を殺してきたんだ
なんにもしてないと一緒に転生なんて・・・
それに二人とも記憶を忘れてどうやって出会うんだ
どちらかが会おうとしなければ無理じゃないか
なぁ、お前だったらどうするんだ・・・?




『二人を知らなくて出会って恋をするなんて運命じゃない?』



『残された一人が可愛そうじゃない、相手は何にも覚えてなくて切なくなっちゃう』





の声が聞こえた気がした・・・




でも・・・俺は最後の血を飲めなかった





ずっと飲みたかった血は何にも味がしないように感じた・・・





































今俺の隣にはがいる
正真正銘、あいつの生まれ変わりだ
あの時は空耳かと思い聞こえた言葉は合っていた
その運命とやらで会え、は俺を好きになってくれてた
そして切なくなった、前の事を覚えていないのを
・・・ったく俺の方が生きてるのに、お前の方が正しかったんだ



「兄さん」



「あ?」


「これあげるよ」



を失い、研究をしてなかった俺に弟は怪しい薬をくれた
これでの前世の記憶が蘇るよ
これを使ってもっと幸せになりなよ
それにもうが意味ないって分かってくれるよ・・・?
一応その薬を受け取った
に使わせれないのはの言った運命と言う言葉
俺は今の生活に満足してるんだ
でも、少し血飲ませてくれたら最高だけど
でも俺は自分が吸血鬼だといっていない
怖いんだ・・・








































「エドッ起きてよ!私のスペシャルな料理が冷めちゃうでしょ!」



「うるせー疲れてるんだ」



「ただ朝が弱いだけの癖に!私のスペシャルなご飯を無駄にしないでよ!」



「・・・ったく。雨で助かった」




そういってむくっと起き上がる
・・・・色っぽい・・・
13歳にはじめてあってエドが惚れて
夜遊びに行ってたらいつのまにか好きになってた
あれから三年経った
エドは私を大切にしてくれてる
体の関係も・・・無い




「ねー今日遊びに行きたい」



「また服か?しかたねーな」



私の要求には絶対こたえてくれて、笑っていつも隣に居てくれる




「ねぇエド、昨日物音しなかった?」



「あ?熟睡してたからわかんねーな」




昨日の物音の理由は俺
処女ではない女の血を飲みに行っていた
人間になんてなりたくない
もし人間になって、生まれ変わって、会えなかったらどうするんだ
運命になんて頼れない
それに人間は弱い
を守れない




「・・・やっぱやめた!めんどくせぇ、寝る」



「なにそれ!やっとエドの好きな雨で出かけれると思ったのに」


「駄目だ、俺の気分が出かけたくねぇって言ってる」




『我侭』『自己中』『自分勝手』言いたい放題言って出て行きたがった
下の階から聞こえる、ガチャと言う音・・・



「まさかあいつあれほど言ってんのに一人で行きやがったな?」




仕方なくさっさと着替えを済ませ、階段を下りる
そうするといいにおいの朝食が準備されていた
適当に手で掴み口に含むと玄関へと急ぐ
ドアを開けた先には笑顔の



「やっぱり、来ると思った」


「・・・・」


「ドア開けたら二階から降りてくる音が聞こえたから
 待ってて良かった」




笑顔で言われると怒る気も失せてしまう
照れ隠しに手を掴んで強引に引く
驚いてたけどまた笑うから俺は何も言えなくなった




「あ、晴れてきた。エドと晴れた日お出かけするの初めてになるね」



「――――っあぁ、そうだ・・・な」



「どしたの?辛い?」


「・・・・ちょっとな」


「・・・日傘もってきてよかった、入るでしょ?」


「ばっか!日傘なんて女のするもんだろ!俺は入らねぇ」



『なに子供みたいなこと言ってんのよ!』と言われ何もいえなくなる
辛いが、格好悪いことはしたくない、只の格好つけ



「どっかで休みてぇ」


「んー日陰日陰、ファミレスは窓が沢山あるし、宿?
 でも家があるのに近くで宿借りるのもなぁ・・・公園?」



「公園だと木から少し日が差し込むだろ、宿だ」



宿に入るなり、窓から一番はなれたソファーで寝る
夜になったら起こしてくれ・・・と




































まさか・・・と思うような仮説が頭の中を渦巻いた


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