● 独りが嫌で、彼に縋った。 「たすけてください」 ● 壊れそうな心を抱きかかえながら、嗤って言った。 「これはわたしのものだ」 ● 皆、分からないふりをして正面を向いた。 「あいしてるということのなにがわるい」 ● 拘束された手足をだらりと垂らして彼は夢見る。 「ああ、きょうもいちにちがはじまるのか」 ● いつもは優しい人の腕が優しくないってどういうこと。 「ほしいのはこのうでじゃないのに」 ● お父さん。貴方の愛は一つだけでしたね。 「すべてをしるためにはしななければいけない」 ● 登場人物が一人二人三人四人五人六人と増えていく。 「あなたはだれかをぎせいにしていませんか?」 ● その愛を成就出来ないと最初から運命として決まっていたなら。 「こころがうばえないならせめてからだだけでも」 ● かみさまがみてる。しにがみがみてる。おやがみてる。 『Mementomori・汝、死を覚悟せよ』 ● 貴方にとってそれがどんな意味を持つのかはまだ分かりませんが。 「しあわせになれるというならば」
※ 二行で一つのお題です。激長文。元ネタは本館でやってた連載から。
【テーマ】Isolation syndrome
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