ブランド物のマフラー





 見たことのある柄だった。
何気なく目をやると、走りまわっている子どもたちがいて、
その動きに合わせて、マフラーが風に揺れていた。
「……」
記憶を辿って、しばらくしてから、ようやく思い出した。
最近人気のブランドの柄だった。
ああ、だからか、と胸につかえていたものがすっきりとした。
 そして、ふと思った。
「もう、そんな季節か」
いつの間にか、声に出てしまったらしく、
隣で横になって、半分寝ていたグリーンが、顔を上げた。
「……何だ?」
「……いや、外にいる子たちがさ、マフラーしてるから、ちょっと思っただけ」
窓を指差してそう言うと、グリーンは億劫そうに体を起こし、窓を覗いた。
「……元気な奴らだな」
「お前な……オレが言いたいのは、そういうことじゃなくて」
「わかっている。だから、この寒い中、元気だと感想を持ったんだ」
「……」
彼の言っていることは、間違ってはいないのだが、
なぜか話がかみ合っていない気がする。
寝かけているのだから、仕方がないのだろう。
レッドはこれ以上は話を続けないことにした。
 だが唐突に、それとは別のことをレッドは思い出した。
「あ……」
「今度は何だ?」
「え、あ〜……いや、何でもない」
「……何でもないなら、いきなり声を出すな」
「わかってるよ」
何とかごまかせた。
グリーンが眠りかけていたのが幸いした。
大して気にならなかったようだ。
 長くは経たないうちに、グリーンは完全に眠り込んでしまった。
その寝顔を見ながら、レッドは先程思い出したことに意識を向ける。
「そういや、もうすぐだったよな」
レッドの思い出したこと、それは、グリーンの誕生日のことだった。
プレゼントは何をあげようかと考える。
だが、今回は珍しくあっさりと決めた。
「あの子たちに感謝だな」
走り回っていた子どもたちに、心の中でお礼を言った。
 段々と寒くなってきているし、彼もまだ持っていなかったはずだ。
なら、ぴったりじゃないか。




近いうちに、マフラーを買いに行こう。

























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短っ……!
近いうちに、って、明日だよ、レッド……(笑)
ブランドって、どんなブランドだよ……
と、色々ツッコミたいことはあるけれど、書き逃げ。
グリーンの誕生日、私も最近まで忘れてました……
誕生日に間に合って良かった……