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お嬢×ダイヤ

エロパロ4の391

作者コメント
「お嬢様×ダイヤのチョイ長めです。
 [使用上の注意]
 ・大変甘くできております。中和のため閲覧前に塩をよく口に
  含んでお待ちください(推奨)
 ・とてもエロまで迂遠です。すでにUNZIPしている方は[11]から
  お読みください。
 ・しかし、シチュ把握及びキャラ崩壊をできるだけ防ぐため、
  1からの閲覧を強くお勧めします(推奨)
 ・お嬢様のクール物知らず天然バカかわいさは異常。

 以上の注意事項をよく読み、用法容量を守って清く正しい
 エロパロライフをよろしくお願いいたします。 」

まとめ注
 ダイヤ×プラチナ。甘。中。

続き

[1]
「ぶるぁぁぁあぁぁあぁ」
オイラのスキー板が足から自由になって宙を舞う。
視界が上むき、透明な空が目の前に広がった。
視界の端で、双子のスキー板はバラバラになって深雪の上にふわりと落ちる。
数秒間オイラは動くことができなかった。
この転び方は他のスキー客からは失笑モノだろう。
「大丈夫かぁ? ダイヤ」
パールがおいらの顔を覗き込む。
その表情は99%の嘲笑と、1%の心配で構成されている。
「まったく、お笑いコンビの片割れとしてその転び方はおいしすぎてうらやましいぞ」
ゲラゲラと笑うパール。
「ダイヤ?大丈夫ですか?」
そういうと、漆のように輝く黒髪のスキーヤーが、オイラの目前で横を向いてとまる。
止まるときに巻き上げられる雪は舞い上がったがオイラとパールにはすこしも降りかからなかった。
そのこと一つで、その女性がスキーが上手だということがお分かりいただけると思う。
女性として完成されているプロポーションと、美貌を兼ね備えて、彼女はこの数年で一層綺麗になった。
ゴーグルを外さなくても、その優雅さはひしひしと伝わってくる。
「お嬢様。大丈夫大丈夫。今のはダイヤの決死のボケだからさ」
「ぼ、ボケじゃないよぉ」
立ち上がって反論しようとしたが、スキー板のない脚は深く沈みこみ
「わぁ」
また転倒した。
「くすっ。ほら、手を」
お嬢様の助けを借りて、何とか体制を持ち直した。
「おーおー。御暑いですねダイヤモンド君」

[2]
「いまどき全シンオウでスキーできないのお前とお前のスキー板くらいのもんだぞ」
そういって笑うパールに
「もー、ひどいよぉ」
と呟きながら、オイラは散らばったスキー板を回収し始めた。
他のスキー客が迷惑そうにおいらをよけて滑っていく。
「やはり、基礎から学ばなければならないようですね」
オイラが双子の長板を集め終わると、お嬢様が近づいてきた。
お嬢さまがゴーグルを外す。
その瞳がきらりと光るのをオイラは見逃さない。
「あ、いや、それはまああ、あ、えっと」
後ずさろうとしたが足をとられて後退できない。
二歩お嬢様が足を進める。
こうして、オイラの視界はお嬢様の顔に占拠された。
「特訓、ですね」
ドアップで迫るお嬢様。
怖いよぉ、時を止める吸血鬼くらい怖いよぉ。
「シンオウでのスキーの能力は、風雪のコントロール等、結果的にポケモンの知識に役立つことも多いのです。さあ、始めましょう」
なんか無理やりだなぁとは思ったが、オイラはすっかりお嬢様の提案に反抗することを諦めている。
「うー。わかったよぉ」
お嬢様の特訓はなんにしても本気だからきついんだよなぁ。
「では、初心者コースのほうへ参りましょう」
「う…うん」
ぐいぐいとオイラの手を引っ張っていくお嬢様。
手袋越しに伝わる彼女の白い手を想像して、一瞬緊張が走る。

[3]
「お。ダイヤ。お嬢様に誘拐されるのか?」
「そうなんだよ…大変だよぉ」
「骨は拾っておいてやんよ!5年後くらいにな」
「風化しちゃうよ…5年ってなんの基準だよぉ…」
「こら!お前がツッコミしたら俺の出る幕ないだろ!何考えてんだ!」
相変わらず漫才ねたに関しては熱いオイラの親友。
「どうすればいいんだよぉ、てか骨はなるたけ早めにひろってよぉ」
「情けない声だすな!」
どつかれた。
「よし、今日のツッコミノルマ達成!」
何のノルマだ。
というかおいら達ボケとツッコミ逆のほうが上手く回るんじゃないかなぁ、なんてとてもいえない。
「まあともかく頑張れ」
漫才の終了と共に、背中をばしっと叩かれた。
「じゃ、俺は超上級者コースにチャレンジしてくるからなっ」
そういうと、パールは猛スピードで麓のほうまで滑走していった。
他のお客さんと激突しそうでちょっと怖い滑り方だ。
三人組の仲のよさは変わらないが、オイラとお嬢様が付き合いだしてから、三人の関係は少し複雑になってきた。
三人から二人に変わるタイミングに気を使っているのは、オイラだけではないだろう。
パールに心で密かに感謝した後、今度こそスキー板を穿きなおして、立ち上がる。
「私達もいきますよ?」
そうしてオイラはお嬢様の掛け声で、ゆっくりと初心者コースのほうへ向かった。

[4]
その後の猛特訓は、特にここに記すほどのことはない。
まあ、女ハートマン軍曹がいたらこれくらいの責め苦を受けるのかな程度のきつさだった。
そうして1時間ほど練習すると
「さて、では中級者コースに行きましょう」
突然お嬢様が言い出した。
オイラの思考回路がスクラムする。
「どぇえ? オイラまだターンとかわからないよぉ」
「転び方は学習したでしょう?」
さらりと言うお嬢様。
「おいら、バカにされてる?」
「いいえ。危険な転び方さえしなければ、転びながら覚えればいいのです」
スパルタだなぁ。
もしかして七年越しであの自転車の件根に持ってる?その怒りはオイラの相方にぶつけてほしいなぁ。
「…わかったぁ」
こうして、お嬢様に手を引っ張られるのがオイラとお嬢様のスタイル。
これはこれれお互い心地いい。
パールには『根性がないっ』といわれそうだけど。
「では、貸切の中級者コースがありますから。あのリフトですね」
「あ、そうか…半分くらいのコースは誰も使ってないんだね」
そういえば、このスキー場はベルリッツのもので、一般解放していないスキーコースがあるのを思い出した。
それに加え、ここのロッヂはベルリッツの名前で借りられている。
こんな貸切スキーができるのも、お嬢様のおかげだろう。
中級者行きの無人リフトに乗り込む。
このリフトから行けるコースは現在ベルリッツが貸しきっているので、ほかに乗客はいなかった。
お嬢様に手を引かれて、リフトに乗り込む。


[5]
経験がないので、リフトに乗るだけでも一苦労だ。
「大丈夫ですか?」
「う…うん」
二人乗りのリフトに乗り込んだ。
付き合って(交際という意味も含め)長いけれど、お嬢様の隣でいるというのは緊張する出来事の一つだ。
厚いスキーウェア越しに、彼女のか細い体を想像してしまう。
まずいまずい。
「こういう高いところってこうわいよねぇ」
緊張と妄想を紛らわそうと、何とない台詞で誤魔化そうとする。
「そうですね…」
そっと、彼女の左手が、オイラの右手に重ねられる。
右手に緊張が走った。
「お嬢様?」
怖くて前だけを見ていたおいらは視線を右側方へ旋回させた。
唇につめたい感触が広がる。
「んっ………」
眼前に彼女の端正な顔がドアップで投影される。
彼女の唇が、自身の唇にくっついている。
慈しみの満ちた彼女の眼においらの顔が映りこんでいる。
「お嬢さ…んっ…」
唇を離すと、追いかけるように彼女の唇がついてくる。
「こ…こらぁ。離れなさい。危ないからっ」
お嬢様が左によってバランスが崩れるのが怖い。
おいらはお嬢様をゆっくり引き剥がした。
「む……」

[6]
非難の眼差しでこちらを見るお嬢様
「すいませんごめんなさい」
条件反射的に謝ってしまった。
「……」
俯き顔でしょげるお嬢様。
大罪を犯した気分だ。
「いやいやいやいやいややや、リフトが揺れてちょっとこわかっただけだよ」
「二人っきりで監視がつかないのは久しぶりだったから…ごめんなさい」
そんな哀しそうに右舷前方の雪原を見つめないでください。頼むから。
「いやいやいやいやややや、いいんだって」
必死に弁明を行おうと思ったが、気がついたらリフトの終点に近づいていた。
タラップからおりても、お嬢様の顔は曇り模様だ。
「ごめんよぉ、ホントにゴメン。ちゃんと埋め合わせはするからさぁ」
なにを埋め合わせるのか考えずにオイラは発言した。
「…ほんと?」
一般的に、女性が小首をかしげる姿は反則です。
「ほんとほんと」
「じゃあ、今回は許しましょう」
彼女はおいらに近づくとそっとおいらの頬に唇をあてた。
「では、特訓開始ですね」
そういうと、お嬢様は先に滑走をスタートした。
…なんでそんなに突然嬉しそうなんですか。お嬢様。
それから3時間ほどみっちりと転びまくったオイラと、そのたびにレスキューしてくれたお嬢様が、天候が急に悪くなっているのに気がついてのは、オイラの鼻水に霜柱ができるほど気温が下がったあとだった。
「あれ?ちょっと雪強くなってきたね」

[7]
「そうですね…そろそろロッヂへ戻らないと…」
と、会話を交わす合間にも風の強さは増していった。
「このスキー場は4つのロッヂが併設されていて、その全てをベルリッツが抑えています」
さすが、と合いの手を入れる心理的余裕はなかった。
「とりあえず、一番近いところに逃げ込もうぅー」
語尾の変な声は口に雪がはいったためだ。風も強くなってきている。
「このコースからだと三番ロッヂが一番近いでしょう。さあ、ついてきて」
ゴーグルを被りなおして、お嬢様はゆっくりと坂を下り始めた。
そうしてさまよっているうちに、知らぬ間に坂→平坦な道→獣道の順でルートのグレードは下がっていった。
草が絡みつくスキー板を放棄し、徒歩で前進。

・・・・・・
・・・

どれほど歩いたのか、自分でも良くわからない。
スキー板を放棄したのはまずかったようで、一歩一歩深く足が入り込むせいでかなりの体力を奪われている。
時間感覚が狂っているのかどうかはわからないが、数時間は歩き詰めたような気がする。
「おーい。ついてきてる? お嬢様ぁ?」
本来ならばひそひそ声でも聞こえるほど近い、手と手を繋いでいるおいら達でも、会話に一苦労している。
「っ…えぇ。大丈夫で…す」
口の中に雪やとめどなく入り続けるので、お嬢様もつらそうだ。
防寒具のしわの間に雪がたまり、しっかりと結んだ足のスキマからも雪は入っている。
体温によって水になるそれは、オイラに不快感を与え、体力を奪っていく。
「…まだ、三番ロッヂは…」
タイミングよく木造のロッヂが針葉樹から微かに顔を出したのは、そう願った瞬間だった。
「お嬢様!…あれ!」
「ええ!確かにロッヂです」


[8]
木造の古びた玄関がオイラには天国の扉に見える。
最後の気力を振り絞って二階建てのロッヂに駆け込む。
有無を言わさず全力で扉を開けた。
中からの暖かい空気に、やっと心から安堵する。
「ふぅーーーーー」
雪まみれの状態で、二人とも広間のソファーになだれ込んだ。
柔らかなソファーに二人で沈み込む。
びしょびしょのグローブを外すと指先は寒さで青く変色していた。
暖房パワーであっという間に服の雪が水になって、ソファーの色を白から灰色に変える。
「はぁ…ぁ…よかった…」
お嬢様も憔悴しきりだ。
「なんとか…たどりついたね…」
「えぇ…」
やっとお嬢様から笑みがこぼれる。
地獄からの生還に、二人して笑みを浮かべた。
ロッヂというよりは小さなペンションのような構造で、1階が広間と食堂&風呂、2階が寝室になっている。
「オイラ達の朝ついた二番ロッヂと同じだね」
違うことといったら金髪の親友が突っ込みをいれてくれないことくらいだ。
「そうですね…手伝いのものもいませんね…」
いわれてみればおいら達二人のほかには誰もいない。
「夕方の便で使いの者は来る手筈になっていましたから」
この吹雪じゃその到着はもう少し遅くなるだろう。
コーヒーでも煎れようかとオイラが立ち上がろうとしたとき、お嬢様の指先が震えているのに気がついた。
「大丈夫?」
「ええ…ただ…少し寒くて」

[9]
かなりの水分を服が吸い取っている。
このままでは風邪を引いてしまうかもしれない。
さんざん転びまくったおいらに付き合わされたお嬢様はおいらよりずっと疲れているはず。
オイラはあわてて彼女にまくし立てた
「そうだ!お風呂入ったほうがいいよ!」
暖かいお湯にでも漬かったほうが、寒くなくていいだろう。
「でも…ダイヤのほうが寒いのでは…」
けなげに心配をするお嬢様に感動するが、ここは紳士の伝統レディーファーストを発動。
「…そうですか…」
彼女はそう一言呟いた後、お風呂場のほうに消えていった。
実はさっきから服がびしょびしょで寒いったらないのだが、お嬢様に風邪なんか引かれたら大変なことになる。
おそらくホウエン中の名医がお屋敷に駆けつけ、オイラは黒服の人たちにボッコにされるだろう。
この前監視つきの遊園地でキスしただけでナナカマド博士に5時間ほど説教された悪夢が脳裏をよぎる。
黒服の方々同伴のここでは自制しなくては。
邪念を吹き飛ばすがため、テレビの電源をつけようとリモコンの電源を入れた。
が、テレビは砂嵐の画像しか映さない。
アンテナまでやられるほどの吹雪のようだ。
「この様子じゃ連絡もできそうにないかな…」
そういえば、お嬢様の着替えを出しておかないと、ふと気がついた。
彼女のことだ、十中八九自分で着替えの支度をするという発想はないだろう。
2階の部屋のハンガーから適当に浴衣とバスタオルをチョイスして、風呂場のほうへ向かう。
いつもの習慣から男湯に入ってしまいそうになったが、女湯のほうに足を向けなおした。
ほかに誰がいるわけでもないのに、違法なことをしているようで罪悪感がある。
すばやく適当な籠に、ハンガーと浴衣をいれる。
そして出口に

[10]
『きがえとバスタオルをかごにおいておいたよー だいやより』
と張り紙。
お嬢様が風呂から出てこないうちにすばやく退散した。
これでおいら以上のボケキャラであるお嬢様があられもない格好ででてくるのは避けられるだろう。
まあかといって浴衣一枚の彼女に対する欲情を抑制できるかかなり疑問ではあるが。
こんなところで欲情に負けてしまってはいつ黒服の人に発見されるかわからない。
自分のほっぺたをぱちぱちと両手で叩いた。
ようやくひと段落着いたオイラはソファーに体を横たえた。
自分の着替えを盛ってこようとも思ったが、眠気のほうが勝ってしまいそうになる。
「ん……」

10分ほど、ウトウトしていただろうか?
ぺたぺたと素足の足音が聞こえてくる。
「お嬢様…お風呂あがったぁ?」
寝転んだままお嬢様の方角に声をかける。
ソファーの背もたれで彼女の姿は確認できない。
「ええ…良い湯加減でした」
「ん…そりゃよかったぁー、では」
おいらも、とおもって勢いをつけて立ち上がった。
立ち上がって振り向いて大浴場に向かおうとして、
視界を移動させると同時に、お嬢様が笑顔でこちらを見ているのをみて、
脳みそが焼ききれるかと思った。

[11]
「え……わ…ちょ……ちょwwwwwwwあせdrtfyぐひじょkllll@;」
彼女の白磁のような体はなんの多いもなく晒しだされ、
唯一手に持っているバスタオルが彼女の左の乳房を覆い隠しているだけであった。
濡れた黒髪が漆器のように輝いている。
要約すると、全裸。
「なんですか?」
「な…なんですかではないでしょ!!早く服を着てよぉ!」
おいらは体を反転させ、目を瞑った。
天使が突然出現するのは夢の中だけにしてほしい、対処が困難だ。
「なぜ反対側をむくのですか?」
すぐに彼女は回りこんできた。
真っ白な裸体が再び視界に侵入する。
「なんで…って」
「…まだ体が濡れているので…ダイヤに拭いてもらおうかと…」
再び脳の神経回路の何割かが熱暴走を起こした。
真夏のノートパソコンでもこうは蓄熱しないだろう。
お嬢様の言っている意味がわからない。
そういえば彼女の体は風呂上りでびしょ濡れで、風呂場から彼女の足跡が水溜りになって続いている。
「いつも拭いてもらうお付のものがいないので、困っていたんです」
上目遣いでオイラをみる全裸の少女。
風呂上りにおつきに体を拭いてもらう成人間近の女性なんてこの世界でこの人しかいないだろう。
お嬢様のクール物知らず天然バカかわいさは異常。
「あまり自分で拭く経験がないので…お願いできますか?」
神様、これはなんの試練でしょうか。
何教の神様でもいいからこの状況の説明をお願いしたかったが、そんな時間的余裕はない。

[12]
この部屋は暖房がついていても全裸の彼女にはかなり寒いだろう。
お湯が水に変わる前に彼女の体から水分を回収しなくてはならない。
「わ、かった、じゃ、あの、え、タオル、貸して」
意思伝達に不必要な音声が入っていることから、緊張はお嬢さまにもわかっているはずだが。
「はい、よろしくお願いします」
そっけなく了承された。
ピンクのタオルを差し出された。
この段階で襲い掛からなかっただけ世の男性には賞賛の嵐かと思う。
おいらはゆっくりとタオルを受け取り、背中に回った。
まずは背中の水分を拭きとる。
この際、彼女の蠱惑的なくびれや、桃のような張りのあるお尻とかから目を離しては作業ができないのがつらいところだ。
まったく、吹雪のロッヂは地獄だぜ。
「髪の毛はいいの?」
目を伏せながら彼女に問いかける
「ええ…ドライヤーで乾かすので」
こんな非常識な風習の風呂上りなのに、ドライヤーを使用するとはと逆に驚く。
「わかったぁ」
彼女の背中のお湯をゆっくりとふき取る。
完全にふき取れてはいないが、脳の活動をほぼ100%劣情の抑制に使っているので無理からぬことだ。
彼女のお尻の下までさっと拭き終える。
前半戦は終了。
ここで難関の正面側の作業工程に入らなければならない。
ゆっくりと彼女に回り込む。
上気した彼女の顔と、

[13]
当然のように、彼女の胸と、
当然のように、彼女の肢体と、
彼女の下腹部が
全て見ることができる。
「んくっ…」
生唾を飲み込んで集中する。
水に濡れたマネキンだと思えばいい、彼女に失礼だがそう自分にいいきかせた。
自分がそうしているように、首筋から彼女の汗をふき取る。
右手を拭く。
左手を拭く。
ここで、胴体を拭かねばならないという当たり前の事実に脳みそが震えだすが。
平常心を保たなくては。
すばやく彼女の体を拭いて、服を着せないといつ救助隊がこのロッヂを不幸にも見つけるかもしれない。
そうすれば、めでたくおいらの人生は終了する。
「よし」
小声で自分を勇気付けた後、彼女の胸の部分を一気に拭こうと、
右胸をさっと拭いた。
その瞬間
「ひゃあぁっ!」
彼女の体が震え、
彼女の左手がおいらの右手を掴んだ。
「…あ…っぁ…」
お嬢様の重心が後方にずれるのを体を抱いて阻止する。
苦しそうにする彼女に声をかける。
「…ごめん。痛かった?」

[14]
こんな質問は無意味だということは自分でもわかっている。
今のは、明らかに痛みにその身を引いた声色ではなかった。
「ええ…なんともないです。続けて…」
お嬢様の両胸の桃色の先端は、彼女の嘘を糾弾している。
性交の時の彼女の胸と同じくらい、自己を主張している。
次は左胸を、今度は突起を回避するように、ゆっくりと拭くが
「ん…くぁ…っ」
お嬢様はもう一度くぐもった声を漏らした。
平常心。平常心。
これを乗り切れば、お嬢様は服を着て、それで終わり。
何度も言い聞かせる。
彼女のお臍をふき取って、その下の茂みに目をやる。
彼女の毛は薄いので、その下に何があるかを妨げるものは何もなかった。
桃色のそれが、おいらの理性を揺さぶる。
早く終わらせなければ、そう思って、彼女の足の間にタオルをあてがい、
手前に引いた。
「ん…ふぁぁ…ぁ…っ」
お嬢様の両足が再びふらつく。
タオルは風呂のお湯をふき取ることを放棄したのか、粘着質の水気をふき取ってきた。
感触でそれがわかる。
お嬢様の顔を見る。
綺麗な睫毛に飾られた両目は、艶かしい欲望を湛えている。
上気した頬はお湯に使ったことから来たものではない。
彼女が水気を含んだ唇を開いて
「……ダイヤ…」


[15]
名前を呼ばれた。
これはもうだめだ。
理性の崩れる音を聞いたような気がする。
彼女の唇に強引に自らの唇を重ねる。
「んんっ!……ん……」
すぐに彼女の口の中へ舌を忍ばせる。
彼女のは反抗することなく、目を閉じて身を委ねている。
お嬢様の左手がそっとおいらの頬を撫でた。
左手に持っていたタオルを彼女がおいらから奪い取って、そっとはなす。
彼女を纏っていた水気をすっていたので、タオルはベシャリという水気を含んだ音をたてた。
そのまま、覆いかぶさるようにゆっくりと彼女を後方へ倒していく、彼女の膝が折れ、ゆっくりと彼女はお尻を着いた。
「あ……だめ…」
「いまさら、それは酷いよお嬢様」
彼女をゆっくりフローリングに寝かせた。
恐怖とある種の期待が入り混じった瞳がこちらを見ている。
自由になった右手で彼女の左の胸の先を摘む。
「んひゃっ…ぁ…」
小刻みに快楽に身を震わせる姿がとても愛おしい。
「やめて…ぁ…」
左手が愛撫を止めようとするが力が入らないのかそっとおいらの右手に手が掛かっただけだった。
かまわずに舐りまわすのを続行する。
「んぁ…ぁ…っ…やだ…」
だんだんと激しくなる吐息に興奮する。
彼女の右胸も興奮で勃起している。


[16]
条件反射的に、彼女の右胸の先端に噛み付いた。
「んぁ…ぅ…………ぁ」
彼女は大きく背中を反らせて小刻みに震えた。
「胸…好きだもんね」
「別にそんな…ぁ」
しかし彼女はさきほどからこちらに押し付けるように乳房を近づけてくる。
「今日は、だいぶと、積極的だね」
「………」
耳まで赤くなっている彼女の頬にそっと顔を近づけると、彼女は、
「だって…もう、一ヶ月も…会えなくて…だから…」
こそこそと呟いた。
彼女の瞳は水の滴った漆のように輝いて、しっかりとこちらをみている。
「寂しかったの?」
「うん…」
彼女は続ける
「今日は…きっと誰も…探しに来ないから…」
そんなものは根拠がないことを互いにわかっているが、もうこれ以上劣情を抑える術はない。
「たくさん……愛して…」
そういうと、彼女はゆっくりと両足を広げ始めた。
全て脱ぐのがもう面倒になってしまったが、全て脱がないと彼女の胸が自分の服でこすれて痛いと思ったので、下のズボンだけではなく、全てをその辺に脱ぎ捨てて、彼女に再び覆いかぶさった。
ゆっくりと彼女の体を眺める。
完璧なプロモーションにくらくらする。
この体は、自分のものだという支配感にぞくぞくする。
彼女と愛し合うときにいつも始めるように、右手を彼女の股下にゆっくりと這わせたが、

[17]
彼女にその手を抑えられた。
「?どうしたの?」
彼女の顔を見上げる
「あの…もう…その…準備は…いいから」
「いいから?」
「はや…く…はいって…」
桃色に染まった彼女の頬をゆっくり見る。
その瞳は快楽への期待以外の感情を失い、
その口はこれから彼女が期待する快楽に震えている。
こんなに直接的に自身を求められた記憶はない
これほど『溜まっている』とは、
監視が厳しいとはいえ、彼女に悪いことをしたかなと思った。
もう自分も挿入には十分だったので、さっさと始めることにした。
彼女のしどけなく開かれた股を力ずくで押し開く
「んぁっ!…」
彼女の陰毛は先ほどふき取ったのにも関わらず淫液で滴っているのが光の照り返しで確認できた。
彼女の自己申告どおり、準備の必要はないだろう。
「きて…」
自身を彼女にあてがい
一気に最奥まで貫いた。
「んああぁ……ぁぁ…あっぁ…すご…いよ…」
目を細めてお嬢様は微笑みながら続ける。
吸い付くように吸い付く彼女の内部は、普通では味わえないような快楽をもたらす。
このままではこちらが果ててしまいそうだが、彼女が満足しないだろう。
ぐっと腰に力を入れて快楽の波をやり過ごした。

[18]
「…やっぱり…あなたの…もう…癖に…ぁ」
そういいながら、ゆっくりと自分から腰を揺すっているお嬢様。
数年前なら想像もできなかった彼女の姿に、興奮はますます高まっていく。
「…はいって…る…ぁっ…あったかい…ね…」
嬉しそうに自分の下腹部を触るお嬢様。
この人は男性を野獣に変化させるさせる方法を知っているようだ。
本能が理性を凌駕していく音が聞こえる。
ゆっくりとピストン運動を開始していく。
彼女の内部がざわめき始めた。
小刻みな痙攣を始めている。
「ぁんっ……んぁ……あぁっ…あっ…」
彼女の奥に当てるたびにかわいらしい声が口から漏れる。
いつもにまして積極的な彼女に応えてやらねば。
彼女もこちらの動きのペースを把握したのか、すぐにあわせるように体を動かしていく。
「…んふっ……ぁ…はぁ…っ…んんっ…」
小さく揺れる胸をそっと撫でていく。
彼女の両手が後ろ手にまわった。
ぬるりをする感触で、両方とも大汗をかいていることがわかる。
彼女が強く抱きしめるので、より奥に届くようになった。
送り込む速度を速めていく。
すると突然、
「ぁ………おくが…おく…が……ぁぁあぁぁ!」
急にお嬢様は体を反らせたかと思うと、糸の切れた人形のようにぐったりとした。
一度自身を引き抜くいて彼女の奥を見ると、彼女の口から半分透明な白い液がたまっているのが見えた。
こちら由来のものではない。

[19]
「もう、来ちゃったの?」
彼女の耳元で囁く、
コクン、と小さく頷いた。
お嬢様は快楽でいまだに震えている。
「もう…男女逆なら、おいらに怒られてるぞ」
微笑んで髪を撫でると、彼女は撫でられた猫のように目を細めて嬉しそうに笑った。
この女、破壊力が高すぎる。
たまらずもう一度突き入れる。
「ああぁ…また…ぁ…」
無邪気な少女の微笑から、女の快楽にゆれる顔に戻っていく。
彼女は一回終えているのだから、自分の我慢する必要もないだろう。
「ぁぁ…ぁあぁつぁ…ぁぁんん、ぁ」
だんだんと彼女の口は閉じているときより開いているほうが多くなった。
涎がだらしなく彼女の右の頬を伝い、フローリングの床に糸を引いた。
十分彼女も満足しているようだ。
「っ…あぁぁっぁ」
彼女は内股にピンと力を入れ、内部の圧力を高めている。
自分の好き勝手に彼女をつくことに決めた。
桃色の彼女の口から淫液が溢れるくらい貫いてやろう。
ゆっくりと送り込むペースを遅くしていく。
体をぶつけるタイミングがわからなくなったお嬢様は、
こちらに顔を向けて淫靡な目線で合図を送っている
合わせて、と。
「わかってるよ。お嬢様」
耳元で囁く

[20]
「…ふぁ……ぁ…や…だ…」
首を横に振るお嬢様。
「ん?どう…したの?」
自分も息が切れ切れになってきた
「…ぁ…ああっ……な…まえで…ちゃんと…」
喋るのも苦しそうだが、彼女はゆっくりと言葉をつむぐ。
「名前でぁぁっ……んっ…呼ばない…とぉ…やだ…」
長い睫毛を震わせて彼女がおいらの右目を見ている。
眼差しは真剣だ。
よく考えると彼女はあまり名前で呼ばれないので、不満だったのかもしれない。
いつもは物分りのよい娘なので、口にはださないみたいだけど。
「仕方が…ないなぁ」
彼女の右耳にそっと呟く。
「愛してるよ…プラチナ…ずっと傍にいてくれ」
いろいろくっつけて伝えてみた。
「うん……うん…ずっと…いるよ…」
声が震えていた。
何度も頷いているのが頬を擦れることでわかる。
体を起こすと、彼女が泣いていることがすぐわかった。
そんなに嬉しかったのか、彼女の目から溢れた雫は耳の辺りを伝う。
しっかりと愛してあげよう。
ゆっくりと抱きしめてから、一気にペースを早くした。
「うぁぁああぁあ、ぁっ、ぁ、ぁ」
激しい出し入れに驚いたのか、小刻みに声を震わせる。
「…すごい…ぁっあ、ぁ」

[21]
プラチナの両手が快楽に耐えるように堅く握り締められている。
こちらの両手は彼女の髪の毛をクシャクシャといじることにした。
「奥が…奥があついのっ、奥がっ…ぁっ」
彼女の両足が体に絡みつく。
もうこれでは最後まで彼女から抜けられないが仕方ない。
全力で抽送を続ける。
一番奥までねじりこんだあと、抜けそうになるまで引き抜く。
「ぁっ…ぁあぁあぁぁ、ダメ、ダメ」
彼女の膣内は大きくうねり倒している。
もう我慢の限界が近づいてきた。
「もう……っ…出すよ…い…い?」
「ああぁあ、ぁぁあああ、すごい、すごぃ」
聞こえていないのか、反応する余裕がないのか、狂ったように叫び続ける。
水音が聞こえるほど激しくなっている。
もう限界だ。
「っ…でるよ…」
「ぁぁっっぁ、ぁあぁ、いいよ、もう、ぁっぁぁああぁ…ぁあ」
最後に思い切り奥まで突き刺すと、腰に溜まっていた欲望が溢れるのを感じる。
強烈な快感と感じながら、彼女の中に欲望が放たれているのがわかる。
「ぁぁぁ、ぁ…つい…、おくが…あつ…い」
幸せそうにこちらに視線をむけるプラチナ。
ゆっくりとモノを引き抜くと、自分の欲望がどろどろと彼女から床に伝った。
まだ小刻みに震える彼女の口はこの世のものと思えないくらい淫靡だった。
彼女の隣に横たわり、そっと顔を撫でてあげる。
プラチナはまた幸せそうに目を細めると、数分もしないうちに彼女は目を瞑り寝息を立て始めた。


[22]
彼女を抱き上げて2階に運ぶと腰を悪くしそうだったので、2階から毛布を持ってきて二人でくるまった。
すぐ猛烈な眠気が体を襲い、服も着ないまま寝てしまった。
・・・・・・
・・・

体を揺すられる感じがする…
「…ろ。起きろ、相棒」
「んぁあ!」
目をさますとパールのニヤニヤした顔が目に入ってきた。
「いやぁ、大変だったぞ、勝手に別のロッジで止まりやがって!みんな心配して…」
パールの説教が続く。
思考がまだ作動しない、昨日のことが走馬灯のように頭を伝う。
…雪山に避難して、それで……
 こ れ は ま ず い 
はっと自分の周りをみると、いい具合にプラチナの体は隠れている。自分の体も裸であることがわからないようだ。
幸運に感謝。
「で、お嬢様はどうしたんだよ?一緒にいたんだろ?」
寝ている俺に話しかけるパール。
後ろには博士と黒服の皆さん。
まずすぎる。これはまずすぎる。
気づいていないようだ。
「あ、うんうんうぬんぬぬ。プラチナは、あの、2階にいるっとお思うよ」
まともに舌が回らない。
2階にいってくれたら其の間になんとか彼女を女風呂にでも移せるだろう。

[23]
「ふーん。お前お嬢様への呼び方変えたんだ。まあいいが。じゃあ、探してこよう」
よし。
「だがその前に」
顔を近づけてこちらを睨み付ける。
「その膨らんだ中身について説明してもらおうか」
「んんんんんんん!!!!」
 こ れ は ま ず い 
「どうせお前のことだから、夜中にロッジの食料でもかき集めた挙句、その幸せに就眠したという感じだろ。いくらお嬢様のおごりとはいえがっつきすぎだぞ、何食ったんだ」
お嬢様です。とはいえない。
「どうせその膨らんでる中も食い散らかしたもんだろ、まったく」
たしかに喰い散らかしてはいる。
ある意味正解している友人に驚愕。
「そして、このイカの匂い、さては季節はずれのイカ料理を発見したな、俺も食いたかったぁ」
「はて、イカなんぞこのロッジに用意していたかな?」
博士が自慢のひげをさする。
「いや、昨日はローストビーフの予定でしたが」
黒服のフォローが入る。
冷や汗が止まらない。
「と、いうわけで、その中のゴミ片付けるから、毛布どけるぞ」
「ちょ、ちょっとまった、まって、まって」
まずいまずいまずいまずいまずい
「問答無用ぉう!!」
笑顔の親友は、一気に毛布を引っぺがした。
世界が、止まった。

\(^o^)/

END