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レッド×イエロー

エロパロ3の886

作者コメント
「レッドイエローを投下してみる。」

まとめ注
 レッド×イエロー。(グリーン×ブルーの記述あり)
 上記カップリング同棲。甘。特殊衣装。中。
 
続き

現在の時刻は夜十一時頃。イエローは今はもう住み慣れたレッドの家で、着慣れない服をきて、この家の主の帰りを待っていた。
ただ、いつもとは少し様子が違う。簡単に説明するならば、ソワソワしていて、オロオロしている。それも椅子にでも座ればいいのに、床に正座の状態で。言葉では訳が分からないかもしれないが、正しく彼女はそんな感じだった。
おそらく彼はもうすぐ帰ってくるだろう、そして彼女がいつもの様に笑顔で彼を出迎えに行く。
………………ただし、この姿で。
「うわぁ………恥ずかしぃ……」
顔が熱くなるのが分かる。きっと真っ赤になっているに違いない。目がくるくると回りそうになった。
「ううう……なんでこうなっちゃったんだろう……」
一人で呟いても答えが返ってくることはない。
……いや、答えは分かっている。これは、私が原因であり、彼女が原因であり、彼ら原因なのだ。

***

全ての始まりはブルーの一言だった。と、こう言えば大袈裟に聞こえるかもしれないが、比喩でも大袈裟でもなんでもなく、確かにその通りだった。
「ねぇイエロー、あんた最近どうなの?」
「………………はい?」
ここはマサラタウンのレッドの家。家の中にはブルーとイエローの二人だけ、彼女達の彼(片方は自称)の姿は今はない。女二人でのんびりティータイムをしていると、突然ブルーが言い出した。

「えっと……何の事でしょうか」
何の脈絡のない言葉に、ケーキへとのばした腕の動きが止まる。対面のブルーは落ち着き払って紅茶を飲んでいるが。
「いやね、世間じゃもうすぐポケモンリーグだからレッド達も忙しいじゃない」
「はぁ、まぁそうですね」
それがどうかしましたか?みたいな感じで相槌をうつ。彼らの認知度はリーグ優勝、準優勝後も下がることはなかった。よってこの時期になるとあちこちから引っ張り凧、今この場に彼らがいないのはそれが原因である。彼らが有名なのが嬉しくもあり、悲しくもある瞬間だ。
「最近グリーンも疲れてるみたいでさ、私にあんまりかまってくれないのよ」
「あっ、それはこっちも一緒です」
昨日なんか酷かったですよね、とイエローは続けた。
レッドは昨日、いや今日といった方が正しいくらい夜中に帰ってきて、ただいまー、と言った思ったら、すぐに死んだように眠り込んでしまった。で、今日は朝早くから出発。いつか倒れてしまうんじゃ……と心配でならない。
「だから、長いことご無沙汰じゃないのかなーって」
「ご無沙汰って………何がですか?」
「あれよ、あれ」
そう言ってブルーはアルファベットの八番目を指で空中に描いた。
「…………?………!………!!!な……なななななな!!」
理解したと同時真っ赤になるイエロー。呂律が全く回っていない。
「ブ、ブルーさん何言ってるんですか!」
椅子から立ち上がって声を荒げる。その怒声も気にせず、ニヤニヤといった感じでブルーは続けた。
「何?その様子だと満足さしてもらってるみたいね」
「え!?いや、そうじゃなくって……………そ、そういうブルーさんの方はどうなんですか!?」
「…………満足してたら、こんな話題出さないわよ」
「…………そうですね」

空気が一気に落ちついたところで、ハァ……と同時にため息をつく。
ようするに、最近かまってもらえなくて寂しい二人である。

「疲れて眠いのは分かるんだけど……」
「少しは相手にしてほしいですよね……」
再びため息を一つ。紅茶の湯気がゆらゆらと揺れた。
「……でもグリーンさん場合、言い寄ったら相手にしてくれるをじゃないですか?」
ブルーを、特に胸周辺を見ながらイエローが言う。他人から見ても抜群のプロポーション、対する自分は…………………言わぬが花だ。それに、言い寄る度胸だってない。
「んーどうだろ、いつも私からだしなぁ」
机にベターっとへばり付いたブルーが答える。
「はぁ……、じゃあ少し雰囲気を変えてみたらどうです?」
「どんな風に?」
「例えば………服を変えてみる…………とか?」
自信なさ気にイエローが言う。
「服ねぇ………」
「いや、そんなに真剣に考えなくても……」
咄嗟に頭に浮かんだ何の考えもない発言だ。それに元々こういう事に疎い自信が彼女に助言なんて馬鹿げている。
しかし次の瞬間、ブルーは机から跳ね起きた後、大きな声で叫んだ。
「それよ!」
「……………はい?」
呆気に取られるイエロー、しかしブルーのターンはまだ終わらない。
「その案いただき!いやーあんたもいい事言うわねー」
「へ?あの、何がですか?」
「そうと決まれば善は急げ。さぁ行くわよ」
「え?だから、何処に行くんですかー!?」
イエローの手を掴んで歩きだすブルー、引きずられるイエロー。
この後、されるがままになっていると、あれよあれよと着替えさせられ、現在にいたる。

***

時計が十一時の鐘を鳴らした。もうすぐレッド達が帰ってくる。今頃、向こうも自分と同じ格好でグリーンの家で帰りを待っているだろう。
「でも、やっぱり………この格好は……」
落ち着かない。非常に落ち着かない。今すぐにでもいつもの服に着替えたい気分だ。
(着替えちゃおうかな………)
レッドの反応が見られないのが少し残念だが、この恥ずかしさと比べると幾分かマシだ…………と思う。いや、でも、しかし………
決心しては止め、止めては決心し。その繰り返しを何回しただろう。まだ整理がつかず、無限ループ中のイエローに容赦なくドアが開く音が響いた。
「ただいまー」
「!!」
ビクッと体が震える。帰ってきてしまった、まだ頭の整理がつかない。お願いです、もう少し時間を、心が落ちつくまで、もう少しだけーーー!!
願いも虚しく足音がどんどん近づいてくる、扉に写るレッドの影。扉の前に立ち、足音がやんだ。
……扉が開かれた。

***

「時が止まった」っていう表現はこんな時に使うんだろうなぁ、とレッドは思った。
朝から講演会であちこち引っ張り回されて、揚げ句の果てには未成年だというのに飲み会に参加させられるという始末。
グリーンに肩を貸してもらいながら家にたどり着き、疲れ果てた体を引きずって扉を開けてみれば、もう寝ていると思っていた人物が床に座りこんで待っていた。それも素肌にワイシャツという、あられもない姿で。
「……………………………………えっ?」
予想外の出来事に石と化すレッド。呆然とレッドを見つめ続けるイエロー、裾を引っ張って下半身を隠そうとしている姿が非常に可愛いらしい。
「……………………」
「……………………」
微妙な沈黙、奇妙な雰囲気。カチコチと時計の音だけが辺りに響く。というか、こんな中で平然と出来る人物はよほどの大バカか大天才である。
「……………………………え……あ………」
時計の秒針が二、三周したころだろうか、石像になっていたイエローの口が動きだした。
「…………お、お帰りなさい、レッドさん」
「……え?……あ、ただいま」
いや、なんか違わないか?と心の中で突っ込むレッド、決して声に出す事はないが。
そりゃ挨拶はものすごく大事だろうけど、今は何よりそんな格好をしている訳を説明してもらいたい。
「あのさ、イエロー………」
勇気を出して聞いてみた。
「その格好……どうしたの?」
「えっ!?……な、何でもないです!」
「…………いや、何でもなくはないだろ」
「………………はい」
そりゃそうだ。イエローの頭が小さく上下に揺れる。

レッドは首を傾げて、ハァとため息を一つついた。長い間一緒にいるから分かる、彼女が自分からこんな格好をするはずがない。おそらくあいつの入れ知恵だろう。みんなを振り回す迷惑な存在ながら、みんなの事を大切に想ってくれるあいつの。
「………ブルーだな?」
「………………はい」
予感的中。再び頭が上下に揺れた。レッドの口元に笑みが浮かぶ。
「で、どうしたんだ?」
しゃがみ込んでイエローと目線を合わせる。恥ずかしさからか視線をそらすイエロー、顔は真っ赤になっているが……………どこか切ない感じがする。
「……………寂しかったのか?」
「!!」
ビクッと震える体、本当に分かりやすい。
再び苦笑を浮かべた後、レッドはイエローを押し倒した。
「へ?わ、わぁぁぁぁぁぁあ!?」
素っ頓狂な声を上げる。降り懸かるレッドの体重、抱きしめられる。身動きがとれない。
「レ、レッドさん!?」
「だってさ~イエローそんな格好してるんだもん。誘ってるとしか思えないじゃん」
「いや、あの、だから!」
「昔から言うじゃないか、据え膳食わぬは何とやらって」
「え?だから、ちょっと!」
「それにさ……」
レッドの抱きしめる力が強くなる、少し息苦しいくらいに。顔が胸に押し付けられる。硬くて、とても温かい。
「……寂しい想いさせた罪滅ぼしもあるしさ」
「…………………」
何も言えなくなってしまった。
この人はずるいと思う。いつもは鈍くて、鈍感で、私をモヤモヤさせるくせに、いつも優しくて、こんな時だけは鋭くて、敏感で。
「……………ずるいです」「何が?」
「……………もういいです」
「ははは、何だよそりゃ」イエローの顔に笑みが浮かぶ。作りでも強がりでもない、本当の笑顔がそこにあった。

「……………よし!イエローも元気になったみたいだし……」
そう言うと、一旦イエローの上から離れるレッド。今だに仰向けになっているイエローの足元に座り、両手を顔の前で合わせ、
「いただきます」
礼。
「えっ?わあぁぁぁぁぁあ!」
二度目の悲鳴。再び押し倒され、腕が首に回される。耳元に感じる温かい吐息、身体がゾクゾクと震えるのが分かった。
「だ、だから!レッドさん!」
「ん、なあに?」
「ひやぁぁあ!?」
耳たぶが噛まれた、首筋にキスされた。それだけの事がものすごい刺激に感じてしまう。
「………ふ………ぁ………」
イエローの口から色っぽい声が出始める。レッドは手を休めない、頭を撫でながら首筋から肩へ、鎖骨へとに舌を這わせていく。首筋に吸い付き、唇を離す。音と一緒に赤い印がついた。
「こんなのつけたら、イエロー明日は外を歩けないよなぁ」
「だったら止めてくださいよぉ………」
「やーだ」
「もぅ………ん……」
再び口づけを開始する、今度はイエローの唇に。合わせるだけの優しいものから、吸い付くような激しいキスへ。舌と舌が絡み合う。ピチャピチャと淫らな音が響き、二人の口から透明な糸が垂れていく。
「んん………………はぁ……」
イエローの口から吐息が漏れる、もはやそれすら色っぽい。
首にあった手を胸へとなぞる様に下ろしていく。ワイシャツ独特の硬い手触り、胸の辺りを押さえると、薄いさくらんぼ色の突起がうっすらと浮かび上がってきた。

そこの部分の指で軽く弾く。
「んっ!」
震える体。今度はクリクリと散々いじくり回してみる。
「あっ!…………ふぁあ……」
更に震える体、激しくなる声。仕上げにと、指で摘んで左右に何度も捩る様に擦る。
「やっ!だめっ!…………あぁ!」
叫ぶような喘ぎ声、これ幸いと更に擦る。何度も何度も何度も何度も。
「はい、出来上がりー」
そう言って体を離すレッド。ワイシャツは摘んだ部分だけがシワになっていて、遠くからでも乳首の位置がよく分かる。盛り上がっているのは、おそらく起っているからだろう。
「さすがブルー。ツボを押さえてるよなぁ」
しみじみ呟き観賞する。仰向けに倒れるイエロー、薄いワイシャツは体のラインが透けてまる見えで、シワで強調されている乳首。更に裾の裂け目から見え隠れする小さな割れ目、そして靴下を履かせることも忘れていない。
イエローの顔は両手で隠しているためよく見えないが、真っ赤になっているに違いない。
「さて、次は~っと」
胸からお腹、腰、太ももへと手を下半身にのばしていく。少しだけサワサワとした毛の感触を感じた後、胸よりも小さな膨らみにたどり着いた。そこにある一本の筋を指で上下になぞる。
「んっ!」
またなぞる、更になぞる。割れ目を指先でいじくり回し、指を一本だけ入れてみた。
「あぅ…………ふぁ………」
甘い声、指を易々と受け入れる秘部。どんどん入り込み、指一本をくわえ込んだ。続いてもう一本、指がギュッと締め付けられる。中で前後左右に刺激する、掻き出すように引き抜く。指と割れ目の間に細い糸が渡った。

「うーん、イエローってやっぱりエッチだよなぁ」
「言わないでください………」
引き抜いた指を見せつける。イエローは顔を背けて見てくれないが。指は水ではない液体でびしょ濡れであり、閉じて開くと数本の糸が渡ってしまう。もうレッドを受け入れる準備は万全だ。
「イエロー………」
強制的に顔をこっちに向ける。表情を隠している両手を払いのける。
レッドを見上げるイエロー。目は涙で潤んでいて、今にも溢れてしまいそうだった。決して言わないが、レッドはイエローのこんな表情もかなり好きだったりする。
「いくよ?」
小さく尋ねる。イエローも小さく頷く、髪がパサリと動く音がした。それを確認すると、レッドは自分の性器をイエローの性器に入れ込んだ。
「あぁ!!」
叫ぶような、でも幸せそうな声をあげる。イエローが抱き着いてくる、レッドも抱きしめ返す。胸に柔らかい二つの膨らみを感じる。レッドは前後に運動を開始した。
「はぅ………あっ、はぁぁ……んっ!」
「うわっ!……すごっ……!」
息子が締め付けられる、強い膣圧。特に鬼頭周辺の圧力が強い。出てしまいそうになるが、男のプライドとリーグ優勝者の意地で快楽に耐える。
「あっ、ああっ、あああっ!」
レッドのカウパー液とイエローの体液が混ざり合って淫乱な音がする。
その音を聞いてか、イエローの顔がさらに朱くなった。

「んっ! んんっ! んん~~!」
声を我慢しようとしてイエローが両手で口を塞ぐ。しかしレッドがその手を払う。責めるような視線が突き刺さるが、気にせずに手を握る。指と指を絡めあう。それでもイエローは唇を閉じて、必死で声を出す事を耐えようとする。
「いいじゃん、聞かせてよイエローの声」
そう言って、首筋に口づけた。舌でなぞっていく、一瞬震える体、濡れる首筋、イエローの口から再び喘ぎ声が聞こえてきた。
「ふぁ、……ひゃ!あああ!」
「ぐっ!……ヤバイ……」
一層締め付けが強くなる。お互いに快楽に歪む表情。ゴールは近い、だが耐える。あとほんの少しだけ。
「あっ!…………レッド……さん!」
「ん、……何!?」
表情を歪めながらも律儀に答える。うっすら目を開けると、イエローが首を突き出して待っていた。
「キス…………して……ください……」
レッドは苦笑して、握っていた手を離しイエローを抱きしめる。
「んっ!」
唇を塞ぐ、目を閉じる。迫ってくる最後、それまで唇を離さない。苦しくなったら一呼吸したあと、直ぐに再開する。

「ふっ、……ふぁあ………んっ!んんっ!」
レッドに我慢の限界がきた。体の中で体液が暴れ回るのが分かる。
これが最後と腰を大きくふり、子宮まで届くくらいに息子を割れ目に差し込んだ。
「んっ、んんっ!んんんっ―――――――――――!!」
吐き出された精液、震える体、訪れる静寂。
抱き合った状態のまま、二人はしばらくの時を過ごした。

「やっぱり疲れた後のコレはきついな」
「そりゃそうですよ。明日倒れても知りませんよ?」
しばらくして落ち着いた後の二人、寝転んで抱き合ったままで談笑している。後片付けも何もしてないので、服も臭いもそのままだ。
「……シャワーとか浴びないとマズイかな?」
「まぁ、そうですね」
「ん~、でも今はこうしてる方がいいや」
そう言ってイエローをさらに抱き寄せるレッド、そして安らかに目を閉じた。
「レッドさん?」
返事はない、きっと寝てしまいそうなのだろう。無理もない。
「……このままじゃ臭い、染み込んじゃうかも」
そう思うなら、腕から抜け出して、シャワーを浴びて、ベッドに行けばいいのだが、体が動こうとしない。久しぶりのレッド温もりを感じた自分の本能なのだろうか。
……まぁ、自分もそれを望んでいるのだけど。
「………まぁ、いっか」
明日の事は気にしないでおこう。そう思ってイエローも瞼を閉じた。
次の日、レッドが遅刻したのは言うまでもない。
ちなみに、グリーンも遅刻したが、それはまた別の話。