記事一覧

夏空[なつぞら] (ルビー×サファイア)

エロパロ2の23~

作者コメント
「ルビー真っ黒+SM風描写ありなので、サファイアカワイソスなひとや、
 ルビー?hurubokkoにしてやんよな人
 カップリング、シチュが駄目な人はスルーお願いします。 」

まとめ注
 ルビー×サファイア。ドSルビー。熱。

続き

7月末のホウエンの気温は40度にたびたび迫り、木陰にいても太陽のしつこい攻撃からは逃れられることは難しい。
僕は、ミナモ西部のコンテスト会場手前で、暑い日差しを浴びながら彼女を待っていた。
テッカニンのうるさくわめく声があちこちに響く。
彼らのけたたましい声のせいで、体感温度は5度ほど上昇しているかもしれない。
ポケモンで一掃してやろうかとも思ったが、個人的な体感温度のために彼らが傷つくこともないだろうし、
何よりこの時間前に余計な運動をさせては大会の結果に影響しかねない。
僕が加速度的に溜まっていくイライラを発散する方法の34個目を発見したのとほぼ同時に、彼女はの輪郭がうっすらと見え始めた。
あいもかわらずコッパズカシイ姿勢で走ってくる。
あんな姿勢で走るより普通に走ったほうが絶対速いと思うのだが、しかし実際彼女は誰よりも走るのが速い。
自分のランニングシューズは、彼女が使うにはもう一セット必要だななどとくだらないことを思っていると、
「すまんちー!ルビー!」
彼女はもう僕の裸眼でも見えるくらいの距離に近づいていた。
「すまんち。ちゃんと間に合うようにでたとぉ、ばってんなんか道路の途中でいさいよー人がならんどって、おーじょーこいてぇ」
わたわたと手を動かしながら彼女は話す。
ちなみにここでサファイアの話す言葉を理解できない人のために説明すると
『すいません。ちゃんと間に合いように出たのです、しかしなにか道路の途中で多くの人が並んでいてたいへんだったのです』
という意味である。
僕は言葉の意味は理解できたが内容まで理解できたものではない。当然反論した。
「人が並んでいた?どこにだよ。ショッピングセンターのバーゲンじゃあるまいし」
「しょっぴんぎせんた?はーげん?それなんね?食べ物?」
「……」

2
首を傾げて僕に尋ねるサファイア。
本当にわかっていないのはその顔を見ればわかる。
僕は話している相手がサファイアであることをすっかり忘れていた。
横文字厳禁、っと。
「ともかく、なんの行列だったんだよ」
気を取り直して話しかける。
「あの、道路の、荷物を調べるやつったい」
「検問かぁ」
確かに、ポケモンリーグ本戦を控えたこの夏は、悪い奴らにととっても『お祭り』をしやすい環境にある。
特にこのミナモはホウエン地区予選が行われるということもあって、警備は厳重だったからおかしくはない。
「でも、さすがにそんなに時間はかかんないはずだけど。もう約束から40分も過ぎてるんだぞ」
「それは…」
しまったという顔をして俯く。
サファイアほど嘘のつくのが苦手な女の子はそうはいないだろう。
「…もしかして、係員に抵抗したとか?」
サファイアのいかにもやりそうなことをちょっと推測してみる。
「なぁぁっ!!!!え?え?」
そのオーバーすぎるリアクションはなんだ。
一昔前の漫画の歯が出てるおっさんみたいなポーズになってるぞ。
何でわかるんだみたいな顔をするな。

3
いや、エスパーじゃないって、スプーンさし出すな。曲がんないから。
というか誤魔化すとかという能力は君に搭載されてないのか?
という数々の突っ込みを心にそっとしまいこんだ。
この打てば響く性格はこの娘のチャーミングで愛らしいところだ。
「あの…その…なして自分の荷物を見せんといけんね。と…喧嘩になって…」
右手の指と左手の指をつき合わせながら、恥ずかしそうにサファイアは返す。
「はぁ…」
僕は額に手をあて盛大にため息をついた。
「だいたい、そげなことされたら普通はそうなるたいね」
開き直ったサファイアが逆切れした。
「いや、その発想はおかしい」
「おかしくなんかなか!」
「いいや、おかしいね」
「おかしくなか」
「まったく。何時代から来たんだよ原始人」
「なんね」
「なんだよ」
またいつもの喧嘩になってしまった。
うー、とうなり声を上げて威嚇する彼女。
数年の歳月がたっても野生児は相変わらずだ。

4
「児」と呼べなくなってからもこの調子なのだろうか。
年相応の精神年齢に成長してもらいたいね。
と、愚痴を一通り脳内で、こぼした後
これ以上喧嘩になっても時間の無駄なので
「まったく…次になにかやらかしたらお仕置きだからね」
と僕は言った。
「エントリーナンバー34番 ルビー様、コンテスト登録締め切り5分前でございます。至急4番ゲートに来てください」
「おっと、こりゃまずいな」
すっかりサファイアに振り回されていた僕は、エントリーの開始時間を忘れていた。
「サファイア、いくよ。君も許可証もらわなきゃいけないんだから」
「う、うん」
僕はサファイアの手を握ると、施設の中へと駆け出した。
いまだにサファイアは僕と手をつなぐだけで茹でオクタンみたいな顔をするが、この際その顔をみて面白がっている時間的な余裕はなさそうだった。
なぜホウエン一の戦闘オタク、兼戦闘中毒ホウエン代表、兼かわいさ?ソレナンテエ×ゲ?思考のサファイアがこんなところに来ているかというと
『ルビーは戦うことを認めてくれたけん、私もルビーの好きなコンテストってのを見てみたいとね』
という彼女たっての希望をかなえた形であったのだ。
まあ別に僕は戦いを無条件に認めたわけではないのだが、そういういちゃもんをつけると大喧嘩になるので追求はしないでおいた。
それに、サファイアがコンテストにちょっとでも興味を示してくれたなら、これほどうれしいことはない。
彼女だって着飾ればきっと綺麗になる。野性味溢れる生活と、着飾ることは絶対に両立し得ないことではないはずだ。
いつかスポーティな服だけじゃなくて、かわいらしいスカートなんかも作ってあげたいなぁ。
そんな服は、僕が生きている間には、かないそうにない夢だけれど。

5
息を切らしながら(もっとも相方はケロリとしているが)やっとこさ4番ゲートに着いた僕は、事情を説明するのと手続きで時間がかかった。
ゲートの女性はしばらく連絡をとった後、こちらを振り向いて微笑んだ。
「はい、わかりました。時間は本来過ぎていますが、出場を許可します」
「すいません無理言ってしまって」
「いいんですよ。ダントツの優勝候補を失格させたらあとで同僚に怒られます」
優しいゲートキーパーで助かったと心から思う。
「ありがとうございます」
深々と頭を下げる。
「ところで、助手の方をお連れするのは初めてですね?ルール説明をお聞きになりますか?」
「?助手?どこにおるとね?」
「…君はちょっと静かにしてて。一応この人です」
「助手の権限等の説明は行いますか?」
「?けんげん?なんね?なんね?」
おいてけぼりの彼女を放置して続ける。
「結構です。こっちで指示しますんで」
「わかりました。27番の部屋にどうぞ」
「どうも」
「ルビー。なにがなんやらサッパリわからんたい」

6
頭上に4つほどクエスチョンマークを浮かべた彼女を僕は引っ張って連れて行く。
選手控え室まで、僕たちは無言で駆けていった。彼女は説明をして欲しそうな顔をしていたが、本当に時間がない。
控え室の扉をいつもより乱暴に開ける。
サファイアも、納得いかないような顔をしつつ僕の後に続いた。
コンテスト用の控え室はちょっと普通の控え室とは違い、ブラシや鏡が多く設置されている。
彼女は目新しいおもちゃをみるように小道具を一通り眺めた後、僕にもう一度話しかけた。
「ルビー?」
子パチリスのように首を傾げる。
「時間がないから簡単に説明すると、一応この大会では助手制度というものが試験的に導入されていてね、君はその助手だ」
「じゃあ、あたしは何をなせばよか?コンテストなんて全然勝手がわからんたい」
小首をかしげてなおも問いかける。
「いや、何もしなくていい。助手は座る席を設けてあるから、ただ座ってみていて」
「??ますますわけがわからんね、きちっと説明しぃー」
なぜこんな事になってしまったかということを置いてけぼりで不機嫌になっているサファイアに説明するのには少々の時間を要した。
彼女のたっての希望に答えようと思っていたが、次の大会が新設されたポケモンリーグコンテスト部門のホウエン地区予選であること。
本当ならばチケットでもあげておけばよかったのかもしれないが、全ての席が埋まっていたこと。
試験的に導入された助手席で眺めていれば、一番近いところでみれるから、そのように配慮したということ。
以上の内容を話し終えると、もう開始十分前になっていた。
「まあ、大体の内容はわかったたいね。無理言って見さしてもうて、すまんち」
「いやいや、僕も君が来るとわかっていながら席を用意できなかったから、そんな謝ることじゃないよ」
サービススマイル全開でサファイアの顔を覗く。

7
「ん!ぁ…うん…」
サファイアの顔がまた赤く染まる。
この子は扱いやすくていい。
僕は年月がたって、少し僕より低くなった彼女の頭をゆっくりとなでた。
「ん…っん…」
僕がなでると気持ちよさそうに顔をほころばせ、なされるがままになっている。
顎の辺りをなでると、すこしだけさっきより甘い声が混じり始めた。
「ル…んんっ…ビィ…」
彼女は上目遣いで僕の目を射抜いた。
もっと彼女をなでてみる。
顎、肩、二の腕、そのどのときも
「ああ、ふぁ。っ、あっ」
少し困ったような、それでいて継続を要求するような。
サファイアはそんな目で見あげる。
そして、胸に触れると、
「あああぁ、ふあぁあぁっ、あんっ」
大きな声を出してあえぎ始めた。
僕は彼女の唇にそっと顔を寄せて、唇をなめる様に貪った。
「んんっ…くっ…ぴちゅ…るび…時間がぁ」
確かに時間はないが、もう我慢ができない。
サファイアの抱いて、ゆっくりと床に座らせる。
僕は彼女のスパッツに手をかけて、ゆっくりと足首までずらした。

8
「ああぁ!るび…こげなとこで…」
そんなことをいっても全然抵抗していない。
焦りと、半分は期待の眼差しが僕に降る。
僕は彼女のパンツを右にずらして、秘所をあらわにさせた。
既に盛り上がっていたのか、うっすらとした茂みの下には、いやらしい桃色のものが男を待ちわびていた。
「ルビー…あ、だめ」
「大丈夫。全力で動かしてすぐ出すから」
ぼくはチャックを開けて、自分の竿を探り寄せると、いきなり挿入した。
彼女は結構ぬれやすいので、簡単に挿入できる。
「うわ…ふあぁ…こ、あんっ…ごけなぁ…いきなり」
すぐに最奥まで突き立てる。
「あんっ、ああぁ、るび、時間が…あぁん」
「下の口は欲しがってるのに?」
「んっ、はずかしかぁ」
腕を顔に載せ、恥ずかしそうに顔を赤くしている。
それがまた、かわいらしい。
僕はいきなりトップスピードで出し入れを開始した。
「あんっ、はげし、わあぁ、あぁ、くっ、おおっ、ルビィ、ぁ」
ろくにいたずらもしていないから、乾いた感触が竿に伝わる。
彼女も少しつらそうだ。
「んぁ…いっ…るび…いた、ぁ、あ、ぁっ」
僕はあいている右手で頬をなで、左手で繋がっている少し上の豆を摘んだ。

9
「あ、ひ!…ぁつ…ふぁぁ、あ、だめ」
さすがに突然触られたから、こたえているようだ。
「こげな…とこで…おぉ、あぁ」
彼女の表情が徐々に快感に溶けていく。
こんなシュチュエーションでしていることに興奮しているのか、彼女の口が濡れ始めるのにそう時間はかからなかった。
「あぁ、るび、はげし、うわぁ…んく…ぐうぅあ、あ、ぁっ」
僕の体と彼女の体のぶつかり合う音が、僕を理性から遠ざける。
「んっ、もっと、抜くときに締めてくれる?んっ、そう、そうだ」
「あ、はぁあぁ、あんっ、あぁあぁっ、ああぁつ」
「くっ、ん、だすよ」
「ルビ、あ、あ、らめ、あっ…だめぇぇぇ」
僕は僕の分身を彼女の最奥に注ぐ。
「く、ふぅぁぁぁっぁ」
ヒクヒクと膣が蠢き、僕の精子はことごとく彼女に搾り取られた。
「んぁ、中にぃ…もう…アホォ」
そういって罵りながら、彼女は体を起こして、テーブルの上のティッシュを手探りで見つけて何枚か取り出した。
僕も手元の香水をかけて、匂いを消した後、彼女をきれいにしようとポケットのティッシュに手を伸ばした
そう思った瞬間。
「では、今大会優勝候補、ルビーさんの登場です!!盛大な、盛大な拍手でお迎えください!!」
「しまった!もう始まる」
急いで僕は荷物をまとめる。
時間がないのに、こんなことをしてしまった。少し反省する。
手持ちのコンディションをボールから出さずに再確認する。

10
予定通り、最高のコンディションで今日を迎えているが、みんなジトッとした目で僕をボールの中から見てくる。
鼻水を除き女性なので、サファイアといちゃいちゃした後に、このパーティーはすごく冷ややかな視線をぶつけてくる。
愛されているのは嬉しいんだけど…
人間の女に嫉妬するポケモン5匹なんて聴いたことがないぞ…
「ごめんごめん。みんながんばろう。さいしょはNANAからだからね。準備して」
ジト目のまま、NANAは後ろ足で耳をかき始めた。スイッチを押してもボールからでてくれない。
「あの…NANA。ごめん」
『アホか』見たいな目を3秒ほどした後、NANAはようやく出てきてくれた。
「よし、いこう。優勝すればポケモンリーグ出場だからね」
「サファイア?大丈夫」
「ん…ちょっと、さるくのはむずかしかぁ」
「わかった、試合中は座ってるだけでいいから、僕の後ついてこれる?」
「うん」
僕は彼女の手首を握ると、入場ゲートへ走り出した。
…なんだか今日は走ってばかりだ。
当然のようにコンテストは4部門全てを僕が制覇し、最後の「美しさ部門」担当のMIMIを残すのみとなった。
「MIMI。水の波動!タイミングを合わせて」
僕の命令にMIMIはかすかに頷くと、MIMIは水槽から天井に向けて水を打ち出した。
即席の噴水に見立てたこの技はMIMIと2ヶ月の特訓の後編み出したものだ。
観客席から感嘆の声が上がる。
これで勝負はほぼ決まっただろう。
もともとMIMIは一次予選で票が取れなかった時期から、二次予選での高得点でひっくり返すパターンが多かった。
MIMIは二次試験は手持ちのどのポケモンより強い。
最後の演技を終えると、MIMIは誇らしげに周りを見回した後、僕に向かって

11
『きれいだった?』という疑問の表情で見つめてきた。
「綺麗だったぞ。MIMI」
僕は水槽越しにそう話しかけた。
MIMI笑顔を見せると水槽から飛び出してきた。
すばやくボールにしまうと、観客席に向け深く一礼。
またアリーナが盛り上がった。
ゆっくりとトレーナー席に戻ると、サファイアが驚嘆と賞賛の眼差しで見つめてくる。
「すごかーーー。ルビー!!いさぎよーお客さん拍手しとった!すごかー」
「まあ、この会場はお客さんが多く入るからね」
「それでもすごかー。すごかー」
彼女の空の色のような淡い瞳はなお青く輝き、僕をみつめてくる。
「結果発表はいつやろか?」
「もう審査は終わってると思うけど…」
「審査の発表です!皆さんお静かに!」
眼鏡の司会者が仰々しく審査終了を宣言した。
いつものように審査発表の際のドラムが鳴り響く。
「3番、ルビーさんです!!」
ドラムの変わりに、今度は万雷の拍手が会場を包んだ。
立ち上がって、表彰者の下へゆっくりと歩みを進める。
「表彰、本大会において…」
いつもの表彰が、いつもどおりに進行し、終わっていく。
表彰者さんも同じ人に同じ文句をいうのは疲れるだろうに。
僕は同じ事を聞くのは疲れていたので、話を右から左へ流していた。

12
問題はその後だった。
表彰状を受け取ったあと、カメラが僕の周りを取り囲みはじめた。
ここで、サファイアを呼んでおけば、二人のいい記念になるかな。
そう思ったのが間違いだったとしか言いようがない。
僕はサファイアを急いで呼び寄せようとしてしまった。
「サファイア、コッチへくるんだ。急いで」
「ルビー!!!!うん!」
感極まったのか動けなくてうずうずしていたのか、サファイアは椅子から立ち上がって
僕の元に全力で駆け出してきた。
観客の皆が騒ぎだす。
笑顔に満ちているのはいいが、ここでは走ると危ない。
「ちょ!サファイア。走っちゃ駄目だよ」
そこはMIMIのせいで水浸しに、と言おうとした瞬間
「わぁっ」
ここがジャングルならこんな事はないかもしれない。
大理石の床を彼女は走り馴れていなかった。
サファイアは前につんのめり、そのままの体勢で僕に飛び掛ってきた
「ぎゃっ」
「きゃっ」
-視界が斜めに傾き-
水にぬれた大理石の床でできている会場はとてもすべりやすいので、
-観客の悲鳴が聞こえる-
僕たちはもつれ合ったままつるつるとすべり続け、
-サファイアのあせった顔が一瞬目に映る-
MIMIの入っていた水槽に激突した。
-司会者が顔を青くしている-
ガシャーン
-悲鳴が上がった-

13
水中がよく見えるように、薄いガラスでできていた水槽はその衝撃で割れ
中になみなみと入っていた水が僕を水浸しにした。
せっかくのコンテスト衣装と表彰状が水にぬれていく。
靴下にまで水が入り、深いな重さを持っていく。
幸い切り傷にはならなかったが、打ちつけたせいで体中が痛い。
帽子もよれよれになってしまっている。
もう表彰式は無茶苦茶だ、
悲鳴から嘲笑に変わった観客の声を背にして、
僕は水でよれよれになった表彰状を抱えて、
僕はさっと立ち上がって無言のまま表彰会場を後にした。
控え室では、既に職員の方が毛布を持ってきてくれていた。
僕は少しでも肌に張り付く不快感から早く解放されたかった。
とりあえず表彰状を机に置いて、僕は椅子にうずくまった。
「ルビー、だいじょうぶやった?」
そうこうしているうちに、心配そうに事件の犯人が僕のところへ駆けてきた。
「君のせいでむちゃくちゃじゃないか!どうしてくれるんだ!大事なコンテストだったんだぞ」
僕は声を荒げる。
「な…で、でもあんなにルビーがせっつくから…」
「僕のせいにするのかよ!勘弁してくれ。あれは完全に君が悪い」
「だいたい、なんもしなくていいっていったのはあんたったいね!いきなりせっつかれたら誰でもあせるったい!」
「まあまあ二人とも落ち着いてください」
職員が間にはいっても、僕の怒りは収まらない。
じっとサファイアをにらみつける。
「なんだよ」
「なんね」

14
こんな空気は、結局僕たちが秘密基地に向かうまで続いた。
秘密基地に帰ってきた僕は、クシャクシャの表彰状を机の上に置いた後、ため息をついた。
テーブルの向こうには、申し訳なさと気まずさ苛立ちの半々の娘が腰掛けている。
まあ、僕のなかでは、もうそれで許してしまおうかと思いかけていた。
僕の要らない行動によって発生したとも言えるし…
そう思った瞬間、彼女の服が水ですこし透けて、淡く鎖骨の形を現していることに僕は気がついた。
僕の中でなにか蠢く欲望のようなものがふとよぎる。
どうしようもなく漆黒で時に僕の心を溶かすそれが、彼女のぬれたままの服(彼女は結局着替えなかった)を見るにつれて募っていく。
あっためておいたコーヒーを飲み干すと、もう一つのカップをもってテーブルに向かう。
「ささ、そこに座りたまえ、サファイア君」
わざと大きい音を立てて、ソーサーを置いた。
「……」
「お茶はもう汲んでるからね、ダージリン、君好きだろ?」
「……………ルビー?」
「あれ、飲まないの?のどかわいてるだろ?あったかいよ?あんだけ び し ょ 濡 れ になった したんだからさ。大変だったね お 互 い 」
「……ルビィー…」
そろそろ彼女が逆切れする頃合だ。
大して僕といえば、恐ろしいほど冷静だった。
確かに怒ってはいるが、彼女をコンテスト会場に招いたときからある程度想像はついていたことだ。
自信の軽率さもある。ろくに説明もしなかった僕のほうが悪い。彼女は責められない。本当はそう思っている。

15
しかし僕の心の中では、数十分ほど前から動き出している感情を留められない。
その感情を満たすためには、もう少し『工夫』が必要になる。
「…だから悪かったとこもあった何度もいって、謝ったとに、なしてそんな顔ばすると?」
「はいはい」
僕はあしらった。
もう別に彼女に反論することが目的ではない。彼女の反応を得るための作戦だ。
そろそろサファイアが本格的な反撃にでてもおかしくないころだ。
サファイアはむっとした顔で僕の目を見つめ返す。
「だ、だいたい何回も言うけど、あ、あ、あ、あげな事を前にするから、足がもつれて」
そういって彼女は、そばにあったダージリンを一気に飲み干した。
 計 画 通 り 。
「そうかそうか、わかりました」
僕はそういって机の反対側の彼女の元へ足を進めた。
「反省しないそういう悪い子は…」
「な…なんね?」
明らかに動揺した瞳を射抜いて。
「 お し お き 」
僕は彼女を抱きしめ、その唇を自らの唇で塞いだ。
「んん?っ……ちゅっ………んっ!」
彼女は驚いたような、意味がわからないというような目で僕を見た。
サファイアは数秒のキスの後、両手で僕を押し返した。
彼女の口の端は釣りあがり
「な…なんばしよ…あれ?」
立ち上がって文句を言おうと思ったのだろう。

16
その体はゆっくりと前のめりに崩れ落ち、再び僕の両腕に収まった。
「あ…れ?…」
自分でも何が起こったのか理解できないようだ。目を白黒させて、ジタバタともがいている。
僕は彼女の耳に口を寄せ
「もう一回やらかしたら、お仕置きって言ったじゃないか」
彼女には悪魔のささやきに聞こえたかもしれない。
小さく体をすくめた。
「君、機嫌が悪くなると飲み物一気飲みするよね。下品だから止めたほうがいいと思うよ」
まあそのおかげで大量に媚薬を飲ませることに成功したんだけどさ。
僕のなかの漆黒が彼女を責めるように唆す。
「まさか…あろ中に…なにかいれぇ?」
上手く喋れないようだ
「何も入れてないよ。ただのしびれ薬さ、ダージリン味のね。まあ、ちょっと媚薬も混ぜたけど、隠し味の範囲内かな」
純度100%の笑顔で彼女に笑いかける。
サファイアの表情は、動揺から徐々に恐怖へと変わっていく。
「味もよく確かめないのも悪い癖だね。僕が注いだ以外のものには気をつけなよ」
「る…ぁ?…なにお…す?」
太ももが痙攣し始めている。効き目の早い薬で助かった。
「決まってるじゃないか?いちいち僕に言わせないでくれよ。めんどくさい」
僕は彼女の襟筋に手を欠けると、服をつかんだまま、一気に右下の方向へ手を下ろした。
服はその瞬間うすでの布切れのようにびりびりと破け、彼女の少し焼けた褐色の肌があらわになる。
相変わらずあんな草を服にしているからか、くっきりと色は分かれてはいないが、胸と腰の辺りは他よりもうっすらと白い。
そのコントラストが、僕には倒錯的だった。

18
そしてブラは意外と大胆な黒。僕の買ってきたものの中のひとつだ。
また少し大きくなったかな。サイズが変わってきつくなっているようだ。
「…ええぇ…なして破け…ああっ!」
すかさずブラ越しに彼女の胸を揺さぶる。
それだけで淫靡な声が漏れ始めた。
「一定方向にわざと弱い服にしてあるんだよ。いつでも脱がせられるようにね」
僕は彼女の太ももを抱えると、僕は彼女を秘密基地の奥へ運んでいく。
僕のスペースに当たるそこには、彼女をいたぶる道具が一通りそろっているからだ。
彼女を壁に持たれかけさせると、3本の手錠を棚から取り出した。
「…ルビー……い…や…ぁ…」
首をフルフルと横に振って、拒絶を表す彼女。上手く動かない足をジタバタさせている。
「もう。しょうがないな、こういうこと、いつもしてるじゃないか」
「なして、とつぜ…うぁ…」
「まあ素数でも数えて落ち着きなよ、うまくスパッツが脱げないだろ。まったく」
僕はスパッツを強引に脱がしにかかった。
「うぅ…やあぁ…」
彼女は首を横に振り続ける。
「ほら、腰上げて」
「むりぃ…いや…なして…こんなぁ…いきなりぃ」
僕は強引にスパッツを脱がそうと腰に手をかけた。
そのまま強引に手を下げる。

19
いい具合のところにパンツがあったので、僕は両方一気にそれをおろした。
太もものところまでそれを下げる。
もうぬれているのか、水が下着までしみただけなのか、パンツと彼女との間に何本かの線が引かれた。
彼女の秘部はなまめかしく蠢き、僕を誘うようにひくついている。
微かに昼間だした僕の匂いが鼻をついた。
今までそうとう酷使しているのだが、彼女の頑丈な体の一部だからだろうか、いまだに綺麗な桃色のままだ。
「なんだ。こんなになってるじゃないか。そんなに欲しかったの?」
「ちが…っぁ…」
僕はすばやく彼女の両手を後ろ手に回し、一つ目の手錠。
両足を開かせた状態で柱と足首を、二つ目と三つ目で結んだ。
彼女の股に顔を近づけると、淫らな香りが僕の鼻をつく。
「すごい匂い。ちゃんと洗ってる?」
彼女の反応が見たくて、ついそういってしまう。
「……くっ…ル…ビー」
媚薬の効果に流されながらも、反抗する意志はあるようだ。
その瞳には怒りが零れそうなほど満ちている。
「はは…冗談冗談。そんなに怒るなよ」
「いきなりこんな…なしてこげな…ぁ」
彼女のブラを効率よく剥ぎ取り、少し大きくなった胸を直で揉む。
「ふあぁぁ…いや…い゛やぁ」

20
彼女の頬が少しずつ赤く染まっていく。
左手は右胸をもみ、右手は髪の毛をゆっくりと撫でていく。
「んっ…んんんっ…い…や…」
もう彼女の抵抗は言葉だけだ。
「よし、じゃあそろそろ始めようかな」
わざとらしくそういって、彼女から離れ、僕は自分の棚から赤いろうそくを取り出した。
ある先輩から特別に譲ってもらったものだ。まだ使ったことがなかったが、試してみよう。
「るび…なんばしよ…?」
薬が大分回ってきたのか、彼女はボーっとした顔で僕を見てそういった。
「いや、これ使ってみようかなと思ってさ」
「…それば、垂らす?」
怯えながらも彼女が暴れて嫌がったりしないのは、僕の長年の調教の成果だ。
きっとそれくらいの、いつも通りのじゃ、僕はもう『楽しめない』
「いやいや、ただいじめるだけじゃ君が不利だろ?」
僕は上着とシャツを脱ぐと、間髪いれずにズボンとパンツを脱いで捨てた。
これで二人とも一糸纏わぬ姿になった。
僕はろうそくの根元部分をサファイアに向けてかがみこんだ。
「なんば…しよ!嫌っ」
何とか抵抗しようとするが、足の手錠はさすがの野生児でも外すのに時間がかかるだろう。
何回か試して、ちょうと彼女がちぎらない程度の太さの鎖を買ってくるのは大変だった。
それはさておき

21
「これから僕と君はゲームをするんだ、いいね」
「げぇみ?ん?」
横文字厳禁。
「まあ競争さ。競争。勝敗を決めるんだ」
「なにをいって…」
「僕は僕のモノを君の口に入れる、君は僕の精液を搾り出したら勝ち」
「はぁ?…そんなこつ、誰が…」
「まあ、話は最後まで聞けよ。そして僕は…」
僕はすばやく彼女の股に腕を伸ばすと、赤いろうそくを彼女の膣に押し込んだ
「ぐぁああああぁあああああああああああーーーーー」
獣のような悲鳴が、洞窟にこだまする。
僕のモノと同じくらいのサイズのそれを、前戯なしで叩き込んだのだから、媚薬があったとはいえ痛いだろう。
「あああぁっ…いだいっ…いたいっ…っ…ぬいでぇ…ぬいてぇっ!…」
目を見開き、足を可能な限りジタバタと動かしている。
「これに火をつける、最初の一滴が君のソコに到達したら僕の勝ちだ」
一度脱いだズボンのポケットから、ライターを取り出し、ろうそくの先端に火をつける。
「!!!っ、ルビーっ!!!!!!」
彼女の眼には恐怖と苦痛の泥のような感情が透けて見える。
「君が勝ったらこのくだらないアソビはこれで止めにしよう。僕が勝ったら…ま、わかってるね」
「嫌ああっ、嫌々嫌っ…抜いて……こなさんでっ……ううっ」
戦闘のときでもこんなに緊迫感のある顔をしないだろう。
また一つ僕は彼女の新しい表情を知ることができて、とても嬉しい。
「さあさあ、早くしないと蝋の塊が君の大事な所に到着するよ?」
僕は彼女の口の付近まで自分の体を近づけた。
「ひっ…」
「早く咥えるんだ。痛いの嫌なんだろ?」

22
「ううっ…グス…んんっ…いや…」
「ほら、早くしないと負けるぞ」
彼女の顔に押し付ける。
サファイアはあきらめたのか負けるのが嫌なのか痛いのが嫌なのか、目の前に晒された僕のモノを口に含んだ。
暖かい感触と、彼女の舌の感触が先端に当たって、とても心地がいい。
「んん…グチュ…んっ…んっ…んん…」
彼女はゆっくりと顔を前後運動させ、フェラチオを始めた。
最初のぎこちなさは何処へ行ったのか、もう僕の弱い部分を彼女は知り尽くしている。
先にイカせないといけないので、彼女もなりふり構っていられないようだ。
「クチュ…あうっ…んあ…ちゅぶっ」
「んちゅ……ジュル…グジュ…いたかぁ…ん…クチ…」
本当は手を添えるほうがやりやすいらしいのだが、今回は僕のものを指で触ることはできないので、口で一生懸命僕を慰めている。
彼女の口はそれほど大きくないので、めいいっぱい口を開いて僕を咥える。
扇情的な動きにくらっとくるが、もう少し我慢しなければいけない。
勝負にはどんなときも勝ちにいくのが、僕の心情だ。
「ほら、君犬歯が鋭いんだから、あんまり当てないでくれよ」
少し口の中で右に流れかけたものを僕は修正した。
「んんんっ。じゅぶ…じゅぶ……ぎちゃ…ふあ…ん…ちゅっ…」
だんだん、彼女も感じてきたのか、太ももがヒクヒクと痙攣しだした。
赤い棒が突き刺さった秘部はうっすらとした汗以外の液で光っている。
「ん…えぶ…げほっ…げほっ…」
奥まで加えすぎたのか、僕を含んだまま咳をするサファイア。
その衝撃が僕を快感の渦に捕らえる。
「んくっ!…そうだ…そんな感じで…もっと動かして。顔も動かすんだ」
「あ、ん。…ぎゅちゅ、ぐちゅ…くちゅ…んっ」
僕を上目遣いで眺めた後、彼女は自分の顔を動かして、もっと大胆に責め始めた。

23
全体は大きく動かしながら、舌は僕の裏の筋を絶え間なく刺激する。
「んぐっ…あっ…じゅちゅ…るび…まだぁ?…んくっ…ちゅっ」
「もう少しだ、もうちょっとがんばって?」
「あっ、うっ…ぐちゅ…べちぃ…グジュグジュ…ちゅぅ…ふあぁ…ぁ…くちっ」
「ちゅぶ…くちゅ…ちゅっ…ちゅっ…くちぃ…ぎちゅ…」
涎が口からこぼれ、ふっくらとした胸にどろりと流れ落ちた。
「はぁ…くち…ぺちゃ…じゅっ…くち…じゅる…ぶじゅ…」
「はぁ…ふぁふい…まふぁがあふいっぁ…ちゅる…ちゅるちゅる」
そろそろ股が熱くなってきたのか、股を、なんとか熱の間の手から守ろうと奮闘している。
「ほらほら、集中しないとだめじゃないか」
僕もそろそろ我慢ができなくなってきたので、自分から腰を動かし始めた。
「んっ…ほらほら、休まないで…がんばるんだ…くっ」
「んっ…えぶっ…ぐちゅちゅ…ちゅうっ…ぐちぅ…くちゃ…」
サファイアの動きが激しくなる。
「んんっ…そうだ、そう。もっと上…ぐうっ。そこだ」
「ほこ?…んっ…じゅる…ぎゅちゅ……くちゅ」
的確に僕の動きを捉えてくる。
彼女の動きはだんだんと激しくなっていく。
かなりロウソクも溶けてきて、到達点まではあと1/4くらいになっている。
サファイアの顔には恐怖と焦りが半々のまま、僕を揺さぶってくる。
舌が横から器用に僕のものを突き始める。
「んくっ…!………ヤバイな。出そうだ」

24
「んっ…じゅりゅ…グチュチュ…ギチュっ…は…ん…くちゅ…っ…」
自分ばかりいじられるのも癪なので、僕は彼女の左胸の先をつねった。
「んくっ…ちゅる…くちゅっ…べちゃ…んぁ…じゅちゅる…くちゅずるちゅ…」
上半身全体を使って顔を動かし、僕を愛撫しつづけるサファイア。
すする音に加えて、喘ぐ声が聞こえてきた。
「やば…あっく…くそ…だめだ…で、でそう」
つい音を上げてしまいそうになる
「はうぇく…だぁふぃて…グチュ……んぁ…チュルチュル…あぁ…チュル…まふぁが…あふぅぃ…じゅりゅ」
「わ…そんな、咥えたまま…くそ…くっ」
さおに精子が登りかける。
「はふぁく…ああぅ…せーひ…ふぁして…あつぃ」
彼女の動きは一層激しくなる
彼女の顔は快楽が恐怖を上回り、乳首はすでに硬くなりきって自己主張をしている。
股は常に痙攣しているようで、床を足が叩く音が聞こえる。
「くちゅぐちゅ、んんっにちゅくちゅちゅ、じゅりゅ、ちゅるちゅ」
「くっ…んぁ…っく…やば…」
時々胸の突起に反応して、体が上下に揺れる。
「ゅりゅ…くじゅちゅ…んぁっ…りゅちゅ…じゅりゅじゅる…」
涎は垂れ流れっぱなしになっていて、彼女のへそまで到達して湖を作っている。
目は半開きで、僕のモノをうっとりと見つめている。
「ぐちゅ、ちゅりゅちゅる、ぎゅりゅ…ぐちゅ、くちゅる…」
「くっ」
もう我慢の限界だ。
それを感じ取ったのか、サファイアはゆっくりと僕をくちの先まで押し出すと。
めいいっぱい吸いながらくわえ込んだ。
「うわぁあぁっ」

25
僕の本日の二回目を、僕は彼女の口に注いでいく。
「んんぁ…ごくっ…こくっ」
口の端から白いものを零しながらも、彼女は僕の分身をゆっくりと飲み込んでいく。
「んくっ…これで、あんたの負けたいね。早く、早くロウソクばぬいてっ」
勝ち誇ったような笑みを見せる彼女に、少しイラッとくる。
「あれぇ?僕そんなこと君にいったかなぁ?」
どうせもともとどっちに転んでも垂れるまでとるつもりはなかたので、僕はとぼけた。
生気を取り戻しかけた彼女の顔色が、また青く変わっていく。
「なぁっ!約束ば守りっ!!はやく、ぬいて」
「あれぇ?思い出せないなぁ。ほんと、ゴメンね」
営業スマイルで僕は微笑みかける。
「嫌、ルビー、ばか!アホ!アンポス!とって、とってぇ!」
「いや、じつはたいした痛さじゃないかもしれないよ。ものは試しさ」
なかなか流れないのにいらいらしてきた僕は、彼女の口から飛び出しているロウソクをゆすった。
彼女の肌に、赤いロウソクが降り注いだ。
「い゛やぁぁぁぁぁぁぁ゛あぁあぁあぁぁぁぁぁぁあぁ」
彼女の瞳孔がめいいっぱい開かれ、ジタバタと僕の目の前で暴れはじめる。
「いだい、いだいぃっ、い゛や、いだいよぉ、ぐぁあ」
めちゃくちゃに体を動かすせいで、余計にロウソクが体に飛び散っていく。
「るび、ひぎぃ、いだいいだいいだい、いやぁぁあどってぇ、とってぇ、ううっ」
彼女からとめどない涙が頬を伝っていく。
「いだいよぅ、ひっく。うっ、いたい、っく」
僕の加虐心がゆっくりと満たされていくのを感じる。
「かわいいね、サファイア。大好きだよ」
「いだいぃ…ぁ…う……」
彼女の意識が薄れていっている。
僕は営業スマイル全開で彼女の頬をゆっくりとなで続けた。
そうして一言。
「まだ、いま、夜7時くらいだから、まだまだいっぱい楽しもうね」
そう声をかけたが、彼女に聞こえたかはわからなかった。

〈夏空 end〉