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クリスと。(水曜日)

エロパロ1の890~

まとめ注
 ゴークリ前提のブルー×クリス。レズ・道具
 ゴールド×クリスのシーンを含む。

続き

 「あ、ブルーさん」
 昼下がり、アタシがカフェテラスでお茶してるとクリスが声をかけてきた
 いい陽気で、立っているだけで汗ばんでしまうような日のことだった
 「何かイヤなことでもあったんですか?」
 クリスはアタシの前のテーブルに視線を落とした
 そこにはケーキが比喩的表現でなくて本当に山のように積まれているからだろう
 「まーね」
 ここは今、ケーキバイキングをやっているからこれだけ頼んでもお値段は変わらない
 残すとその分だけ請求が回ってくるが、今のアタシならこれくらいペロリといける
 「相当イヤなことがあったんですね」
 「まーね」
 クリスはこれがやけ食いだということを察したようだ
 だけど、あんまり深く立ち入らないでくれると嬉しいわ
 「そうですね。すみません」
 素直に謝ってくるので、アタシも別にそれ以上のことは言わない
 ただひたすら食べるだけ
 体重の増加なんか気にすることなど、今は出来ないしするつもりもない
 「クリスもどう?」
 「い、いえ、私は……」
 バイキングだからお金を払わなければいけないからか、単にダイエットのノリかはわからないがやんわりと断ってきた
 「相談なら乗るわよ」
 「な、何のですか」
 とぼけちゃって
 わからないとでも思ってるのかしら
 「アンタねぇ。そんなに女の匂いをぷんぷんさせて、アタシを誤魔化せると思ってるの?」
 「お、女って」
 クリスが明らかに動揺するので、アタシはふふんと意地悪く言った
 「少し前かがみになってる。不自然」
 「っ」
 アタシはためらうことなく、隙をついて、クリスの股間にフォークの柄を押し付ける
 びくんっと周りに悟られない程度に身体が反応するのが手に持ったフォークでわかる
 艶っぽくなったクリスの顔を見てから、ちらっと自分の腕時計を見る
 「そろそろバイキング終わるから、じっくり話を聞きましょ。ね?」
 「……は、はい」
 そうクリスは観念したように、こくりとうなずいた

 ・・・・・・

 「で、なんでブルーさんの部屋なんですか?」
 「外で出来るような話なら、アタシもそうしてるわよ」
 クリスに紅茶を淹れてやり、それを手渡した
 先程からわかりやすい反応に動揺をクリスは見せてくれる
 出された紅茶に手をつけようともしない
 「ま、とりあえず」
 アタシは何も言わないクリスににじり寄る
 その動きに警戒心を起こさせたようだが、その時にはもう遅い
 ただ力任せに、アタシはクリスを思い切り押し倒した
 「やっ、な何するんですかっ」
 ばたばたと暴れてくれるけど、アタシ・寝技は得意なのよ
 叫ぼうとする口をおさえ、ぴっちりとしたスパッツに手をかけた
 「ぃやっ、やめ……やめてくださいッ」
 抑えているのにまだ話してくるクリスをとんと無視し、アタシは鼻歌交じりでその行為を続ける
 ずりずりとずらしていくと、むっちりとした白い太ももが見えてくる
 「あ~あ・・・…」
 アタシはあきれ、クリスは顔を真っ赤にして黙っている
 ぷんと鼻にくる女の匂い
 半分脱がしたスパッツは湿り気を帯び、そのなかのショーツはぐしょぐしょだ
 かすかに聞こえるモーター音
 アタシはクリスの、もう下着の役に立っていないショーツにも手をかける
 それだけは、とクリスは抵抗を見せるが半脱ぎのスパッツが足の動きを拘束する
 しかし、それはアタシがショーツを脱がせるのにも邪魔なもの
 破いちゃまずいので、アタシは一気にスパッツと一緒にすべて脱ぎ捨ててしまうことにした
 「……ッ」
 下半身を外気にさらされ、クリスは声を失った
 クリスはぷるぷると身体を小刻みに震わせ、真っ赤な顔を両手で覆っている
 フォークの柄でつついた時に振動を感じ・それから予想していたとはいえ、アタシは自分の目を疑った
 あのクリスが、下の口にこんな大きなものをくわえているなんて……誰が想像するだろうか
 うぃんうぃんとうごめくそれは、クリスの下の口をあますことなく埋め尽くしている
 「すご」
 「やぁ……」
 クリスが弱々しく下の口を隠そうとするので、アタシもクリスの上からどくことにした
 その前に、とアタシはクリスの下の口に手を伸ばし・指を突っ込んだ
 「ッ、ぁあン」
 指をねじ込み、じゅぶりとクリスのなかから特大のそれを抜き出した
 つまんだソーセージ型のそれはアタシの指から逃れようと、まるで生き物のように暴れまわってくれる
 それをぽいっとソファーの方へ放り投げると、そこで2,3回大きく跳ねたのには驚いた
 物凄いパワーだ
 下半身をさらけ出したままクリスは上体を起こし、下着に手を伸ばすこともなくうつむいている
 アタシは既に察しはついている
 「……ゴールドね」
 急に覚めたような、ハッとクリスが顔をあげたところで確信した
 クリスにそれをハメこんだのは、間違いなくゴールドだと
 「あいつの趣味は知ってるけどねぇ」
 アタシは小さく息をつくが、クリスは黙ったままだ
 まさか、あんなものを使って・昼間からいぢめていたとは……あきれたものだ
 「なんで……わかったんですか?」
 小さくクリスがそうつぶやくと、アタシはんーんと口ごもってから言った
 「言ったじゃない。女の匂いがぷんぷんしたって」
 ケッコー鼻が利くんだから、とアタシは少しちゃかしながら自らの鼻の頭に人差し指を乗せた
 クリスはほんの少しだけ微笑んだようだが、その後すぐに少し曇った
 「……まぁ、ね。人様の付き合いだし、そりゃあ自由だと思うけど……相談くらい乗るわよ?」
 アタシがそう言うと、クリスはまだ黙ったままだ
 言いづらい、ということは重々に理解しているし別に言いふらす気もない
 ただ、お互い若さゆえの暴走がしすぎてはいないかが気になるのだ
 「…………ゴールドは普通の男の子だと思います」
 突然、クリスはそうぽつりと言った
 「ゴールドは悪くないです。悪いとすれば、たぶん私の方……」
 「話す気に、なれるの?」
 アタシが聞き返すと、クリスはほんの少しだけ首を縦に振った

 ・・・・・・

 「なー、なー、クーリースー」
 「何よ」
 「腹減った」
 「そこらの雑草でも名物でも食べてなさい」
 きっぱりと言い捨てたクリスに、ゴールドは執拗に粘る
 「そりゃねーだろっ?」
 「あります。だいたい、なんでまだウチにいるのよ」
 「え、俺とお前の仲じゃん」
 あっけらかんと言うゴールドに、クリスは耳まで真っ赤になっている
 それを見て、ゆでだこ食いてーなと言ったのはまずかった
 空のモンスターボールがゴールドの額に直撃し、どたっと倒れた
 それをやったのはもちろんクリスで、あのままボールのなかに閉じ込められればとも思っていた
 「さっさと帰りなさいよ」
 その正論だが乱暴な部屋の主がクリスの物言いに、勝手ながらゴールドはむかっ腹が立ったようだ
 ふんとそっぽを向く彼女に、ゴールドにとってはささやかないたずらを実行してやることにした
 手のなかにおさまるほどのリモコンのスイッチをかちりと押し、それを目覚めさせる
 「……!」
 ばっとクリスが股間を押さえるのと同時に、べたんと床にへたりこんでしまった
 ゴールドはにやにやと笑いながら、驚いているクリスのことを見ている
 それからすぐに何が起こったのかクリスは察したようで、キッとゴールドの方をにらんだ
 「ゴ・ォ・ル・ドォ!」
 「おー、こえーこえー、そうにらむなって」
 へでもないという態度のゴールドを、クリスはにらみ続ける
 その間にもクリスのなかで何かは暴れ続け、そのたびにクリスの身体がうずいては反応を見せる
 獲物を捕らえるクリスの観察眼は、ゴールドの手のなかにあるリモコンを見つけ出し・それの所為と察した
 「こら、やめなさいっ」
 クリスがゴールドに飛びかかり・のしかかり、そのリモコンを奪おうと必死で手を伸ばす
 しかし、その反撃も勘付いていたのかゴールドもまた手を伸ばすので届かない
 じたばたとクリスがゴールドの身体の上でもがいていると、ゴールドはリモコンを操作した
 急にクリスは伸ばしていた両手を縮め、その自らの股間をおさえた
 顔を真っ赤にして、必死にゴールドをにらんでいる
 「どーしたんだ、クリス」
 「っ」
 ゴールドがクリスの胸に手を置き、やんわりと揉み始めた
 びくんと身体ごと縮めこもうとするクリスだが、ゴールドはがっちりと押さえ込んだ
 「俺の身体の上でごそごそナニやってんの? 誘ってる?」
 「ち……っ」
 クリスが否定する前に、ゴールドはリモコンを操作して声を途切れさせた
 空いている手でクリスの胸を揉んで、その先端部位をくりくりとこすって反応を楽しんでいる
 その行為も含めて、声が途切れてもなおクリスは悶え叫び続けている
 「あー、昨日ヤった時にさ。こんくらいのやつ、入れておいたんだよね」
 ゴールドは指でわっかを作って見せると、クリスは居心地が悪そうにもぞもぞと両手を動かしている
 涙目になって、クリスは何かを訴えかけている
 「取ってほしい?」
 クリスは首を縦にも横にも振らなかった
 それに答えれば、何が待っているかわかっているからだ
 「んじゃ、そのまんまでいろよ」
 ゴールドはクリスを上から押しのけ、立ち上がる
 クリスはそれもまずいととっさに判断し、ゴールドのズボンのすそをつかんだ
 足元にすがるように、クリスはゴールドの足首に抱きついて身悶えに耐えている
 「……いやー、ヤならこっちはいいんだぜ?」
 意地悪く言うゴールドに、クリスは観念する他なかった
 ぎゅっと抱きしめる腕の力を強め、ゴールドに嘆願した
 「お願いだから、取って……っ」
 ゴールドはリモコンのメモリを最大にし、びくんと跳ねるクリスを見てから言った
 「いーよ」
 リモコンのメモリを小さく設定すると、クリスはほっと安堵の息を漏らした
 そしてゴールドはしゃがみこみ、股間を押さえてうずくまるように床に伏しているクリスにささやいた
 「んじゃ、脱げ」
 「―――っ」
 率直で単純な命令に、クリスは逆らうことは許されなかった
 リモコンの強弱を絶妙に操作され、クリスはもう限界に近かった
 早く異物を取ってもらわないと、どうにかしてしまいそうだった
 何を今更恥ずかしがる必要があるのか
 ゴールドとは、裸を見せる以上のことを何度もしてきたではないか
 それにどのみち服を、下着を脱がなければ取れないことはわかっている
 「……」
 クリスはおずおずと、1枚1枚自らの手で服を脱いでいく
 ズボンを脱ぐ時、既に濡れてしまっていることがとても恥ずかしかった
 下着姿になると、クリスは身体を何とか起こしてゴールドの方を見た
 床に座る形を取ると、濡れた下着が気持ち悪く感じられる
 「これで、いい?」
 「ダメ」
 即答された
 「全部脱がなきゃ始まんないだろ」
 ゴールドはうりうりとリモコンを見せ付け、上下関係を簡単に示した
 クリスはあきらめて、下着もすべて脱ぐことにした
 ただし、靴下は残すように言われた時は本気で殺意がわいたものだが

 ・・・・・・

 「脱いだわよ」
 クリスは両手で胸元と股間を隠しながら、ゴールドに悪態をつくように言った
 既に下の口は愛液がしたたっていて、手で覆っていなければ自らでも直視したくなかった
 「ん。じゃ、取れよ」
 クリスは耳を疑った
 ゴールドは続けた
 「こーしてさっ」
 乱暴にクリスの両ひざを押さえ、ぐいっと開脚させた
 とろとろになった下の口が露になり、クリスは慌てて両手でそこを覆った
 「まずは自分の手でやってみて、ダメだったら人に頼めや」
 「な……っ」
 こんな時でなければ正論だが、今の状態ではひどすぎる
 膣に入った異物の場所も大きさもわからないのに、下手にいじくれば二度と取れなくなってしまうのではないか
 「場所? んなもん、ホレ」
 両足に割って入るゴールドはクリスの恥丘の上の辺りを指で押さえ、ぐいと軽く押した
 背筋がのけぞり、クリスは荒く息を吐いた
 「触ってみりゃ、見当つくだろ」
 ぐいぐいと指を押し付けられ、クリスは首を振った
 少しずつその指が降りてきて、やがて止まった
 触れられた感触でもわかった
 確かに、そこに何かある
 直感で、なんとなく指を押し入れれば取れそうな絶妙な位置にあるのもわかる
 もしかしたら、指で押しながら位置をずらしたりリモコン操作したのかもしれない
 「この体勢なら、自分でもよく見えるだろ」
 両足を開かせ、ゴールドはにやりと笑った
 クリスの顔色は赤くなり、青くもなった
 まさか、こんなことをさせられるとは……付き合い始めてからは考えも想像もしなかったことだ
 「やらないなら、俺がやってやろうか?」
 ゴールドがそう提案してくると、クリスはハッと我に返ったようだ
 「……いい」
 それから意を決したように、ゆっくりと自らの膣に指をうずめていく
 ちゅぷっと濡れそぼったそこは生暖かく、言いようも無い感覚が自らの背筋に伝道する
 なかの壁に触れていると、かすかに震えているのがわかる
 その先に、取り出さなければいけないものがあるのだ
 「っ!」
 びくんびくっと自らの指で感じ入ってしまうのに、クリスは絶望に近いものを感じた
 自慰のために触れているわけでもないのに、どうしようもなかった
 穴があったら入りたい。いや、既に指は入っているのだけれど
 それでも、目的のものに指が触れたとわかった
 ぬるぬるとして・振動するそれはつまみにくく、下手すると本当に奥までのめりこんでしまいそうだ
 それでも器用に、クリスはうまくつまんで引きずり出そうとする
 あと少し、その時だった
 背後に回ったゴールドが、後ろからクリスの乳房を持ち上げるように揉み始めたのだ
 「ちょ、あっ……んン」
 「もう硬くなってんなー」
 こりこりと先端をいじられ、クリスの頭は沸騰しそうだった
 あと少しで取れるというのに、集中出来ない
 「手伝ってやろうか?」
 「やっ」
 ゴールドがクリスの下の口に手を伸ばし、無造作に指を押し入れた
 それまででもキツかったのに、いきなりの挿入
 ぐむっと圧迫され、異物がまた奥に入ってしまった
 「あッ」
 クリスが思わず手を引っ込めるのだが、ゴールドは無理やり更に奥へと指を押し入れていく
 その間にも乳房をも揉みしだくことをやめず、首筋を軽くかんでくる
 「も、もうやめッ」
 叫ぼうとした時、クリスの膣内でぐにゅりとどこか無造作に圧迫された
 一気にゴールドは異物をつまんだ指を引き抜くのと同時に、クリスは制止以外の絶叫が口から漏れた
 「っあぁぁああぁ……ぁンんっ」
 ぷしゃっと潮を吹き、クリスは力なくぐたりと床に伏せった
 高々と掲げられたゴールドの手には、今まで膣に入り込んでいた異物が愛液でてらてらと光っていた

 ・・・・・・

 「ふっ、ぁ」
 クリスが息を整えていると、ゴールドはむんずと体勢的に突き上げられているクリスのお尻をつかんだ
 形も良く、ひきしまった桃のようなそれの間から果汁のように蜜があふれている
 既にいきり立ち、戦闘体制に入っているゴールドのものが一気にクリスの膣に押し込まれた
 あまりの出来事に、クリスは息を詰まらせた
 それから無造作に腰を振り続けられ、パシンパシンと打ちつける音が部屋のなかに響く
 「っぁ、はっああっはっ」
 不規則なリズムに、クリスは息を整える間も与えられなかった
 猫のように四つ這いに、こぶしを握り締めて必死にこらえる
 更にアナルの方に違和感を感じると、何かがぐにっと押し入ってきた
 「……っ! ああぅっうぁぁ!」
 丸まっていた背筋が逃げるように伸び、クリスは達した
 それでも以前アナルをいじくるそれが、何度も入れられたゴールドの親指であることにはすぐ気づけた
 だが、気づけたところで何も変わりはしなかった
 まだ経験の少ないクリスはひたすらこらえているしかない
 何度イカされようが、何度辱しめられようが
 行為が始まってしまったら、すべてが終わるまで
 「っう!」
 ゴールドの挿入が深くなってきたことを、クリスはいっぱいいっぱいの頭のなかで感じ取った
 もうすぐ果てることを、クリスは安堵と共にいつも残念に思ってしまう
 それは気づかないふりをしているだけで、頭の芯では理解していることだった
 「ぁあぁっぅつあぁぁぁああっ!」
 「おおぉおおぅぉおっ!!」
 一番深いところで、ゴールドはクリスのなかでたっぷりと精を放った
 すぐに抜いてくれるわけでもなく、どくどくと流れ込んでくるのがいやでもわかる
 ゴールドはクリスの背中にぺたりと密着し、下を向いている乳房を両手でワシづかんだ
 イッたばかりで抵抗も声も出ず、ただクリスはぼうっとしたまま・されるがままだ
 「まだまだ」
 ゴールドは乳房をつかんだまま、挿入したまま抜き取らず、クリスと密着したまま立ち上がった
 足元のおぼつかないクリスをゴールドは抱えるように支え、よたよたと歩く
 歩いた先は鏡の前
 乳房を揉まれ、ゴールドのものがクリスの膣に深々と突き刺さっているのが丸見えになる
 「イイ眺めだよな」
 クリスは何も言わず、ただ立ち尽くしている
 自らの痴態を、この目で直視している
 「好きだぜ、クリス」
 ゴールドはそう耳元でささやいた

 ・・・・・・

 「私は逆らえないんです」
 クリスはアタシの前で、そう告白した
 「ただされるがまま、犯されても……何も言えないんです」
 ゴールド以外の人間に、彼の目の前で性的な悪戯・愛撫されても
 ゴールドがいない間は、こうして太く長い異物を挿入され続けても
 ただ一言、ゴールドに愛の言葉をささやかれるだけで怒りも何もなくなってしまう
 「……私、本当にどうかしてるんです」
 悲痛な叫びだった
 どうしようもない男にどうしようもなく惚れ抜いてしまった
 完全にMっ気があるのも認めてしまうほどに
 「私が、ゴールドにとって遊びじゃないとも言い切れないのに」
 クリスは泣くこともなく、自らをあきれているかのように淡々と話している
 「このまま壊れてしまいそうで……それを受け入れてしまいそうで」
 アタシは黙って聞いている
 それ以外、今は何も出来ないのだ
 今まで気丈かつ真面目な態度で周りと接し続け、それを隠し続けてきた
 それほどまでに強い意志と深い愛
 「もう、私……」
 「……クリス」
 アタシがそっとクリスの肩に手を置いた
 その時
 クリスは跳ねるように、立ち上がってアタシを抱きしめた
 その勢いのまま、どしんと床に倒れこんだ

 ・・・・・・

 「ィタタタ、ってクリスっ」
 ブルーが何か言わんとするが、クリスはぎゅっと力強く抱きしめてくる
 クリスはアタシの乳房に顔をうずめ、その漏れる吐息がアタシの肌と一緒に温めあう
 何をされるのか、アタシはそれだけで頭がいっぱいになってしまう
 「……」
 ただ無言のまま、クリスはアタシを抱きしめ続けるだけ
 それ以外に何をしてくるわけでもなく、殆ど身じろぎもしない
 わけがわからなかったけど、ようやくアタシはこれが何かに思い当たることが出来た
 甘えだ
 子供が母親に抱かれたがるのと同じように、クリスもそうなのだ
 どうしようもない胸の内、不安や愛などに押し潰されそうになった
 本能的に、母性を求めるかのようにブルーに飛びついてきた……のかもしれない
 「もう」
 アタシは抱きついてくるクリスの頭をなで、抱きしめ返した
 そう考えると、こちらまで愛おしくなってくる
 うん。そっちの方に目覚めたわけじゃない
 普段では見られない一面を、アタシは嬉しく思っているんだ 
 とても温かい

 ・・・・・・ (作者注・ここから百合注意)

 抱きしめあってから、どれだけ時間が経っただろうか
 密着した2人の体温で部屋の温度が上がり、のぼせてしまいそうだった
 触れ合っている肌が熱く、燃えているかのようだ
 「ちょ、クリ……っ」
 抱きしめ続けているのもそろそろきついと思い、アタシがクリスに声をかけた
 しかし、それは意外すぎることで途切れてしまった
 アタシの胸に顔をうずめていたクリスが、それをくわえ始めたのだ
 思わぬ不意打ちに、アタシの腕が緩んだ
 「何してんのっ」
 注意をしようとした声がうわずる
 クリスは乳房に吸いついたまま離れず、あまつさえもう片方の乳房を揉み始めた
 それはまるで乳飲み子が母乳を求めているかのような、優しいものだった
 そこまで退行するかと、アタシはあきれると同時にまずいと思った
 アタシにその気はないのだが、このパターンは明らかにまずい
 そう考えている間にも、クリスは何もつけていない下半身をアタシの太ももを押しつけ上下にこすり始めた
 赤子でも股をすり合わせ、オナニーを楽しむというのだからこれもおかしくない……って違う
 先手を取られて太ももをはさみこまれ、動きが制限された
 更にクリスはもぞもぞと上半身を揺らし、器用に上着を脱ぎ捨てていく
 むずがゆくて仕方ないのか、より一層アタシと肌と肌で密着したいのか……って考えてる場合じゃないでしょ
 既に上着を脱ぎ捨て、ブラジャーのみとなったクリスがアタシの身体を抱きしめる
 そして、ついにはアタシの服まで脱がそうと試みてきた
 服の隙間から手を差し入れ、掌を押しつけてみている
 クリスは下半身の上下運動とうまく連動させて、アタシの服を少しずつ上にずらしていく
 少しずつ露になっていったところからクリスは潜り込み、肌と肌で完全密着してくる
 しかし服はまだ脱げきっていないので、思い切りその部分が膨らんでしまっている
 このままでは服が伸びきってしまう
 「……もうっ」
 アタシはいさぎよく、半脱ぎだった服を完全に脱いで下着姿になった
 あのままでいるより、いっそこの方が楽でよかった
 しかし、クリスは乳房を覆うもののなかに手を差し入れ、ずるりと上へずらしてしまった
 付け直そうにもクリスがまた乳房に、谷間に顔をうずめているので出来ない
 なし崩しに、ブラジャーも剥ぎ取るしかなかった
 「あれ……」
 アタシはもの凄く危機感をおぼえ、最後の一線である・珍しくはいているショーツだけは死守することに決めた
 これが無くなったら、何が起こるかわからない
 別に何か封印しているわけでもないけれど、そんな気がしてならない
 「んっ」
 挟み込まれている太ももに沿っての上下運動が、クリスのひざがアタシのショーツをこすってくる
 クリスの薄い茂みとあふれる蜜がアタシの官能を刺激する
 「……あぁっ、もぉ」
 さっきの決意はどこへいったのか、アタシのショーツが濡れ始めてきた
 触れ合う肌も吐息も熱く、身体の芯から火照ってくる
 もう、どうでもいい
 アタシはクリスを少し押し返し、ショーツを脱ごうとする
 しかしそれをクリスはさせようとはせず、ただぎゅっと力強く抱きしめてくる
 本当にどうしてしまったのか。よくわからない
 なんとかショーツを脱ぐと、少しだけ熱くなったそこが冷やりとした
 いっそう密着してくるクリスを、アタシも負けじと抱き返してやる
 それからクリスは大胆にも、アタシの乳房を愛撫し吸い始めた
 そうだ、これは赤子が母乳を求める行為に近い
 ますます退行しているようだが、果たしてどこまで本当なのか見当もつかない
 まぁ、減るもんじゃないから別にいいけど
 というか、やられっぱなしというのも性に合わないのでアタシもクリスの小ぶりな乳房に触れた
 ぴんくと小さく反応するのが可愛い
 段々、このまま流されてみるのも悪くないって思えてきた
 最初にやってきたのはそっち、ということもあってアタシは開き直りつつあった
 「ぁん」
 クリスをほぼ下にするような体勢に持っていき、彼女の乳房から離れて・下の口の方へ手を伸ばしてみる
 アタシの太もももぐしょぐしょに、既にそこは出来上がっていた
 太ももから引き離し、アタシは指でそこを広げる
 確認し、ちゅぷと指を入れてみるとクリスが乳房から離れて身体を丸める
 初々しい反応というか、まるで羊水のなかにいる胎児と同じ体勢だ
 アタシは手をどかし・自由になった身体を動かし、クリスの両足を開かせた
 間に割って入るように沈み、いつも男がアタシにしてくれるようにクリスの下の口にキスをした
 舌を出し、ディープキスをする
 「ぁぅ……んふっ」
 ただ無言のやり取りのなかで、クリスは子供のように自らの親指をしゃぶっている
 いつもは男のあれでしているので、こういうものはなかなか思うように出来ない
 ただ舌を入れればイッてくれるとか、そういうものでもないようだ 
 こんなことを、男達は好きでやってくれていたのかとアタシは変に感心していた
 「んっぁ」
 あ、イッてくれたかな
 そうアタシが思ったところで、クリスは勢いよく放尿してくれた
 迂闊だった
 尿道の方を刺激してしまったか、退行でのお漏らしか
 潮吹きじゃないのは臭いでわかった
 溢れた噴水から逃げるように少しだけ距離を置くと、まじまじとクリスの下の口を目にすることが出来る
 とろとろでひくひくと動くそこは、すごくきれいなピンク色をしていた
 まだまだ開発途中といったそこはゴールドでなくてもいぢめたくなってしまう
 そろそろアタシの方もイきたいので、ここは一緒にしよう
 だけど、残念なことに同性同士でどうすればいいのかわからない
 このまま自慰でイくのも惜しい
 と、そこへびたんびたんと何かが跳ね回ってこっちへやってくる
 ゴールドの改造バイブだ
 ソファーの上に放り捨てたのに、ここまで跳ねてくるというそんなパワーがどこにあったのか
 しかし、これは都合がいい
 アタシは跳ね回るそれをワシづかみ、自らの下の口にずぶずぶと半分ほど差し入れていく
 「んンぁっ」
 割とあっさりと受け入れたものの、膣内でばんばん暴れまわるそれはアホらしくも物凄かった
 クリスはよくこんなものを入れたまま、町の中を歩けたものだと感心する
 「ま、いっか」
 ふぅっと大きく息をついてからアタシは体勢を変えて、殆ど放心状態のクリスの両足を開かせる
 それから、ゆっくりと腰を沈めていき・ソーセージの半分をクリスの下の口にも食わせていく
 ゆっくりと、暴れまわるそれをクリスは身体をよじらせながらも受け入れていく
 最後にはソーセージはアタシとクリスが半分ずつ、おいしくいただいて姿が見えなくなった
 互いの下の口同士が合わさって、ぐちゅぐちゅとして茂みが刺激しあってなかなか気持ちいい
 貝合わせとかって言うんだっけ
 なかで暴れるそれもあって、アタシの全身が震える
 ちらりとクリスの方を見ると、親指をくわえたまま自らの乳房を揉んで・気持ちよさに耐えているようにも感じているようにも見えた
 アタシなんかより、ずっといやらしくないかしら
 そんなことをふと思っていると、ふいにずぶっと膣のなかに入っていたそれがアタシの方へ流れ込んできた
 「イっ」
 クリスの膣の締りがよくなって、こっちの方へ押し出されてきたのかもしれない
 アタシも負けじと力を入れて、押し返す
 膣のなかでの、静かで目に見えない攻防
 少しでも気を抜くと、深く深くそれが押し入ってくる
 かといって、ずっと力を入れていることも出来ない
 気が抜けた瞬間に暴れまわり、奥へ入ってくる衝撃は脳天までくるものがある
 お互いが下の口を押し付け合い、離れまいと必死にしている
 押したり戻したりの攻防はピストンにも似て、そろそろ限界も近づく
 「も……ちょっと」
 そこにいきなり、膣のなかのそれの勢いも動きも格段に上がった
 予期せぬ事態・今まで以上のものに、クリスとアタシはまさに不意打ちされた
 「あぁぁあぁあゃあぁぁぁぁ」
 「んンぁっふぁあぁあぁぁあ」
 どどどどどと勢いよくこみ上げてくる振動に、アタシ達は思い切りのけぞった

 ・・・・・・

 快楽の突風
 ぷつんと糸が切れた凧のように、どこかへとんでしまいそうだった
 「……ッ、ぁあ、あ……あれ?」
 しかし、先に糸が切れたように動かなくなったのは膣のなかのものだった
 うんともすんとも言わず、完全に沈黙している
 どうやら、最後のあれは一瞬の輝きというか爆発みたいなものだったらしい
 惜しかったような危なかったような、かなり複雑な気分だ
 まぁ、中途半端に終わらなくてよかったけど
 「クリス?」
 アタシは声をかけるが、すっかり体力を消耗しきったのか動かない
 いや、眠っている
 これは好都合と、動かなくなったそれをクリスから引き抜いた
 ちゅぷっと音を立て、引き抜いた時、なんとも色っぽい声が出た
 ふぅふぅと息を整えるクリスの寝顔は反則的に可愛い
 しかし、見とれている場合でもなくアタシは後片付けに入った
 まずは動かなくなったそれをソファーの上に投げ捨てる
 次に乾いたタオルで愛液や汗でびしょびしょに濡れているところを拭いてから脱いだ服を集めて、もう一度着せる
 これが意外と手間取る
 クリスの場合は下半身さらけだしたままにしてかなければならないのも、つい忘れかけていた
 あっ、カーペットが台無しになってるし

 ・・・・・・

 本当に温かい
 「……んっ」
 クリスがゆっくりと目を開け、ふっと顔をあげた
 「落ち着いた?」
 アタシがそう聞くと、がばっとクリスは跳ね起きた
 「す、すみません」
 「いーのよ、別に」
 時計を見るとだいぶ時間が経っている
 長いこと、アタシを束縛していたことをしきりに謝ってくる
 そうやって慌てるクリスに、とりあえずアタシは下着をはくように薦める
 そこで何もつけていないことを思い出したのか、また慌てて服を拾いに行った
 抱き合う前とは打って変わってなんとかクリスらしさが、その雰囲気が戻ってきたみたいだ
 クリスが下着をはきながら、ソファーの上に転がっている・自らを貫いていたバイブに気づいた
 「あ……」
 「どしたの?」
 「いえ、動かなくなってるんです」
 おそるおそるクリスは手を伸ばし、それを拾い上げる
 色合いや形から物凄く卑猥な光景だ
 「電池切れか無茶な改造したからでしょ。あんたの所為じゃないって」
 「まぁ、そうなんでしょうけど……」
 なんとなく歯切れが悪いクリスに、アタシは意地悪く言った
 「ふーん。そういうの入ってないと落ち着かないとか?」
 「まさか! 冗談はやめてください」
 思い切り否定してきた
 「あ、そぉ」
 「そうですよ。動かなくなってせいせいしました」
 クリスはそれをにらんでから、ぽいと手を放した
 としゃと音を立てて、それが床の上に転がる
 勿体ない、とか思うアタシはやっぱりクリスよりいやらしいかも
 「だいたい、あいつ、変態すぎるんです」
 ぷりぷりと怒るクリスも可愛く見えるのは、さっきのことがあったからだろうか
 ヤバ、本当に目覚めちゃうかも
 「……ま、たまには反抗しないとマジでつけあがるからね。ここらで一発シメときなさい」
 「はい。そうします」
 目に力と光がこもっているクリスははきはきとそう答えた
 ん。それでしばらくは大丈夫そうだとわかった
 「ほんっと、あいつったらひどいんですよ」
 いつものクリスに戻ったはいいが、今度はのろけのようだ
 適当に相槌を打ちながら、アタシは今度ゴールドに会ったら色々言ってやろうと思った
 まずはそうね
 「クリスに挿し込んでたやつより凄いの作ってくれない?」それとも「今度クリスを借りてもいい?」かしら