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男たちと。(土曜日)

エロパロ1の743

まとめ注
 ブルー輪姦陵辱。薬物・二穴・失禁

続き

 ある日ある曜日の昼下がり
 「ブルーさんですね」
 「な」
 アタシが振り向いた時、既に終わっていた
 何かを吹きかけられた。自分のハンカチで口を押さえられず、吸い込んでしまった
 腰に付けた5つの、ボールのどれにも手をかけられなかった
 すーっと呼吸と共にアタシの気は遠のいていった……

 ・・・・・・

 背中が痛い
 まだ少し頭がぼぉっとする
 荒い息遣いが聞こえる
 耳にやけに残る水音が響いている
 「ん……っ」
 アタシが薄目を開けるのと同時に、アタシは勢いよく跳ね起きあがった
 脂の乗り切った壮年の男の裸体が目に入り、アタシの足を開いてその間に入っていた
 しかも、アタシは何の衣服もまとっていなかった
 じゅぷじゃぽっとアタシのなかにそいつは自身を挿入し、好き勝手に腰を振っていた
 「目が覚めたようだね」
 「なに、アンタっ」
 アタシが何か言おうとすると、その両脇から誰かがアタシの腕を押さえつけてきた
 ぎゅうっと力をこめられ、身動きが取れない
 左右に顔をそらすと、どこかで見覚えがある男がやはり裸でいる
 そう、アタシがレイプ・輪姦されているんだという事実に気づくまでそう時間はかからなかった
 既にアタシの胸元やへその辺りには白濁のどろりとしている液体がぶちまけられ、口の中もねとねとした
 アタシが気づくまでに、もう何度も中出しされて、好き勝手ヤられているのだろう
 「ここは、どこ」
 「どこだっていいだろう」
 壮年の男はピストン運動を早め、アタシのなかにずんずんと押し入ってきた
 そのたびに背中がこすれて、少し痛みがはしる
 この感触はタイルだろうか
 よく目を凝らすと、そこはどこか懐かしい……そうだ
 「……銭湯?」
 蛇口や風呂桶が見える広々としたそこは風呂場に違いないが、銭湯という発想はどこからきたのかアタシ自身わからなかった
 「貸切だ」
 壮年の男がそうつぶやくと、遠慮なしにアタシのなかに精液をぶちまけた
 どぴゅっどぷっとあふれるそれの感触でアタシの膣が締まり、壮年の男がうめいた
 「っ」
 ずるりと壮年の男は自身を抜き出し、アタシを寝転ばせたまま立ち上がった
 その後ろでじぃっと無機質な機械の眼が、アタシを見つめ続けて……撮り続けていた
 荒い息遣いを整え、体液にまみれた自身をぶら下げながらアタシを見下ろしていった
 「そろそろ起きてくれないかと思っていた頃でね。膣は反応してくれるんだが、それ以外は無反応でつまらない」
 「じゃ、アタシを解放しなさい」
 壮年の男はアタシの下の口をその足で押さえつけ、つばを吐き捨てた
 「断る。キミにはおしおきが必要だ」 
 「おあいにくさま。そんなものいらないわよ」
 「強気だ。そうでなくては面白くない」
 「……アンタ、アタシから情報とか買った人?」
 心当たりがある
 アタシも知らずにガセネタをつかまされ、それを高値で売ってしまったことが最近あった
 いろんな客に売ったけれど、そのなかに確か……不動産関係の男がいたはずだ
 こんな状況を作れるやつなんて当てはまるやつは限られている
 「ご明察。しかし、互いに顔は知らないはずだ」
 「そうね。それでうまくいってたもの」
 情報は信頼のおける人間から買うもので、互いに顔を知らない者同士でやり取りすること自体おかしい
 だから、アタシの情報はそういう覚悟があるやつだけ買う
 もちろん、こちらから騙す気はないし、向こうもある程度は覚悟しておくのが双方のルールだった
 「あれはアタシもガセとは知らなかったのよ」
 「そうか。でもね、こちらはおさまらないのだ」
 壮年の男の自身がむくむくと立ち上がり、びんと怒張した
 「キミのおかげで色々と迷惑をこうむった。その責任を取ってもらおうと思ってね」
 「まるで子供じゃない」
 アタシがそう言うと、ぱしんと脇から頬をはたかれた
 それを合図にしたように、アタシの周りに欲望をむき出しにした男が群がってきた
 どうやら、これが「ガセ情報を売ったアタシに報復しない会」のメンバーの皆さんらしい
 なかにはアタシの情報より身体目的で近づこうとしたストーカーまがいのやつもいる
 「大した人望だね、キミは」
 壮年の男があざ笑い、アタシの両脇にいた男がアタシの肩を取って無理やり立たせた
 抵抗しようにも、四肢に思うように力が入らなかった
 何か、薬のようなものでも飲まされたのかもしれない
 「こういう時、なんて言うのかな」
 背後から近づいてきた男が、アタシの腕に何かを注射した
 それでも抵抗を許されなかったアタシは力いっぱいそいつをにらむと、壮年の男はにたりと笑った
 「せいぜい楽しませてくれよ、かな」

 ・・・・・・

 「やらけぇ~」
 「すべすべだなぁ」
 「けしからんよなぁ」
 無理やり立たされたアタシの裸体に男達が群がり、思うままに乳房を揉んだり頬ずりをしてくる
 乳首をつままれ、肩をあまがみされ、尻肉をつねる
 20人近い欲望の手に、アタシの身体はいじりつくされていく
 足をがんじがらめにし、力が抜けきったアタシを下から支える男はとにかくアタシの足をむしゃぶり続けた
 アタシは感じているのか、穴という穴から体液を流し続けている
 「いい感じだ」
 壮年の男はアタシをただ見て、笑っている
 アタシも身体はがんがんに熱くサカッているのに、頭の芯ではどこか冷静なままだった
 いつ消えるかもわからない理性に、ただしがみつくしかなかった
 「回ってきたんじゃないかな」
 「だれ……がッ」
 アタシが悪態をつこうとすると、どこかの男がアタシに自身をつかませてきた
 そのまま握りつぶしてやろうかと思ったのに、身体はそれに反して優しくしごき始めた
 アタシの知る限りの男の悦ばせ方をフル活用しているのが、冷静な頭がいやでもわからせてくれる
 その様子を見て、もう片手に別の自身をつかませてると、アタシはそれも丁寧にしごき始めた
 背後から手を回し、乳房をわしづかまれて、太ももに何人もの男が自身をこすりつけてくる
 汗がぐちゃぐちゃとこすれあい、アタシは扇情的な目で男達のそそり立ったそれを見ている
 「ぁ……ふっ、ぁあぁん」
 アタシがぎゅっと手にしていた自身を優しく握り締めると、それから同時に勢いよく精液が飛び出した
 連鎖するようにアタシに熱い精液が全身に浴びせるように浴びせかけ、男達が果てた
 ずるずるとアタシが床に内股で座り込むと、じゅくじゅくとアタシの膣が反応を示している
 内股がこすれて気持ちが良くて、アタシはついそこに手を・指を伸ばしてしまう
 ほんの少し触るだけでビクッビクンと背筋に何かがつたわり、身体が弓反りになって倒れた
 「キ、て……」
 アタシは自分で何を言っているのか、わからなかった
 「ここに、ぜんぶいれてくださぃいッ」
 アタシはM字開脚になって、自らの指で下の口を押し広げて見せた
 男達がいっせいにアタシにのしかかり、乳房を吸って、膣に挿入してくる
 「ぁあッ、キ……たぁ」
 挿入した男は少しずつ上体を起こしてアタシの背後に1人回らせ、アナルに挿入をうながした
 急ぎ足でずぶずぶと2本差しされて、構うことなくがくがくと腰を揺さぶられる
 それでも我慢しきれない他の男達はとっかえひっかえアタシに自身を握らせてしごかせる
 「やや、やっぱりブルーさんは僕の思った通りぃい淫乱だったんだね」
 ストーカーまがいの男がえへへへと不気味に生理的に受けつけないような笑顔を見せ、その自身を奮い立たせている
 そのままフェラをさせようとアタシの鼻先に自身をぶら下げれば、まるで馬ににんじんのごとくアタシはぱくりと口にくわえた
 短小で包茎のそれを舌でたまっているカスごとねっとりと絡めとりながらも、両の手でしごいている他の2つの自身も忘れない
 「ぉおおうッ」
 「ふぁっ、はぁッ」
 予想通り、ストーカーまがいの男は童貞だったようだ
 こらえきれずに口内にたっぷりと精液を出されると、アタシはのどを鳴らしてそれを飲み込んだ
 両手でしごいていた2つの自身も勢いよく、どろりとした精液をアタシの顔や胸にかける
 気づかない内に膣にもアナルにも射精されたようで、ごぷごぷとそのなかで音がしている気がした
 「ァあぁ~~~」
 たっぷりと精液をかけられたアタシは恍惚とした表情を見せ、更に男達の煩悩を刺激させたようだ
 息つく間もなく挿入されていた2本は一気に抜かれ、アタシは犬のように四つ這いにされた
 さっきとは違う自身によるバックから下の口への挿入、フェラにももちろん応えてあげる
 「色んなやつにいっぺんに犯されて嬉しいんだろ」
 そう下卑た声でアタシに問いかけ、ぐりぐりと脇から重力でぶらさがる乳房の隙間に押し入れる
 そうやってひとつひとつ個性や差がある男の欲棒を感じ取り、確かにアタシは喜んでいることをどこか冷めた思考で知っていた
 身体や性器と心・思考がどこか食い違っている
 ちぐはぐなアタシの下に回り、乳房をキツくかんでくる男がいてアタシはくわえていた自身をかみそうになった
 「ナニやってんだよ」
 獣のようにアタシをむさぼっていた男が人間らしい言葉を発し、アタシをたたいた
 たったそれだけで、アタシはだらしなくおしっこをもらしてしまった
 それをうまそうに飲んでいるような音が聞こえたが、理性と行動が伴わないアタシは何も言えなかった
 「よく効いているようじゃないか」
 壮年の男は愉快そうに、さっきよりも台数を増やしたカメラでアタシのことを撮り続けていた
 それらの用途はきっと、このおかしな頭でも考えなくてもわかった

 ・・・・・・

 壮年の男は感嘆の声をあげた
 「驚いたよ。まさか、これほどとは」
 もう何時間経ったのか、アタシのなかに何十発ぶちまけられたのかおぼえてもいなかった
 どっちのお腹のなかも精液でいっぱいなのに、次から次へと欲求が生まれた
 「もっとっ、もっとぉ……!」
 アタシはどんどんとねだり、ヤりすぎてびくびくと痙攣して倒れている男の萎えた自身を口にくわえて絞り取った
 じゅるじゅると尿道に残ったそれを飲み干し、腰を上げて男達を誘った
 快楽に溺れきったアタシの花を男達は蝶のようにむらがり、我先にと挿入した
 それでもアタシの底なしには誰もかなわないのか、果てきって男達が倒れていく
 全身精液にまみれたアタシは這って、倒れた男達の上にまたがった
 半勃ちのそれを優しくしごき、乳房ではさみ、舌でなぞって回復させて無理やりアタシの手で膣のなかへ導いた
 自ら腰を振り、ぐちょぐちょと汗と愛液で男のへそに水たまりが出来てはあふれてこぼれた
 もはや、理性などどこにも残っていないような行動だ
 それでも、アタシの頭のなかはどこか冷静さを残酷にも残していた
 「17人斬りとは素晴らしいね。それがキミの本性だよ」
 壮年の男が嬉しそうに、アタシのことを冷たく見下ろした
 アタシは構わず、壮年の男の自身に飛びかかろうとするのをまた別の男達が止めた
 さっきまではこんな男達はいなかった、冷静な頭はそう告げていた
 今までの男たちより若々しく、まだ子供といってもいい
 「選手交代だよ。さて、あと何十人いけるかな?」
 火照りヤり続けたアタシの身体のことなど考えもせず、壮年の男はアタシを徹底的にもてあそぶ気でいるらしい
 代わった男達が体液にまみれたアタシにシャワーをあびせ、こびりついた精液を洗い流す
 それを勿体ないと浅ましくアタシは自身の身体をなめて、必死で舌ですくいあげようとしている
 「こいつ、もーヤバくね?」
 「新しいのなんか、すぐやるよ」
 「そーそー」
 あきれた男達がアタシの下の口に指を2本入れ、なかにたまっていた精液をかき出した
 どろどろにあふれ出たそれを気持ち悪そうにしながら、それにまみれた指をアタシの口に突っ込んだ
 むせりかえるような臭いだが、今のアタシには何よりのものだった
 ちろちろと舌でそれをなめとっていると、背後から不意にずぶっと挿入感が下の口から感じられた
 「もう肉便器って感じ?」
 前かがみになったアタシは自ら腰を振って、膣と男の自身でじゅぱじゅぱといやらしい水音を立てた
 若く未成熟な男のそれにもかかわらず、アタシは自分から深く奥まで腰をいやらしく動かす
 「ぅわ、もっイ……く」
 生ぬるい感触が膣にはしり、アタシはそれに酔いしれた
 疲れきっていた身体のはずなのに、まだ男のものを求め続けているのだ
 がばがばに緩んでしまったと思っていた膣の締め付けも健在で、それは名器というものを通り越していた
 「いい姿だよ。ブルー」
 舌をだらしなくたらし、アタシは無我夢中に腰を振り続けた
 若い男達はだらしないことに及び腰で、それでも意地を張ってアタシを犯し続ける
 口、乳房、両手足、膣にアナルといくつも同時にイかされたしアタシ自身も拒まなかった
 そうやって求め続けなければ、そう……アタシがどうかしてしまいそうだった
 「ビンゴだよ」
 壮年の男は笑った
 「キミにうった薬はね、きっとそういうものなんだ」
 つまり、こうして淫乱に腰を振っていさえすればアタシでいられる
 「男を求めるのをやめれば、キミはキミでなくなる」
 どういうことだろう?
 「それは薬のせいではない」
 アタシは目の前の男のそそり立った自身を口にくわえ、またなめ始めた
 もはや、それしか残されていないかのように一心不乱に
 「ふっ、ぁんッ」
 「大丈夫。キミなら、いくらでも客は来るよ」
 ビデオはその為の情報、販売戦略ということだ
 「キミの情報で出来た損害を埋めるためなんだ。仕方ないんだよ」
 ふぅっと壮年の男がため息をついた
 「……そう」
 アタシは男達のそれをなめながら、壮年の男をにらんだ
 「勘違いするなよ。キミは今、自発的に行動してるんだ。誰の命令でもなく、自ら男を求めている」
 それがアタシにうった薬の効果
 誘淫剤でも媚薬でもなく、その人の本性をあらわにするもの
 いうなれば自白剤に近いものがある
 そしてその効果のほとんどが人間の三大欲求として現れるらしい
 「それはキミ眠れる本質。名器と無類の男好きを備えた最高の女に、本当の自分に目覚めたんだよ」
 本当の自分
 「そういう薬なのさ。だから、キミは今そうしている」
 こうして、節操なく男のものをくわえて・腰振って喜ぶのが本当のアタシ?
 薬で目覚めたアタシの本性にのっとった行動だから、男を求めるのをやめるってことはアタシがアタシじゃなくなるってこと?
 「そうだ。男に従事し、誰もを満足させる理想の女性だ」
 壮年の男はアタシの様子を見て、何か思い立ったらしい
 「ああ、そうだ。ブルーを押さえといてくれ」
 男達のそれを味わっていたアタシを再び上から床に押し付け、身動きを取れなくさせる
 ご丁寧に男はピストン運動を止めないでくれている
 壮年の男はアタシに最初に打ち込んだ注射器を見せた
 「もう一本打てば、キミは後戻り出来なくなれる」
 精液にまみれた身体に水をかけられ、全身が反応して堪えきれずにイッてしまった
 そのおかげでアタシの頭がスゥッともやが晴れていくように、フィルターがかかった何かが消えていく感じがした
 どうやら薬の効果が薄れてきたのだろう
 目が覚めてきた
 頭の冷静な部分が増えてきたのを実感するのと同時に、今まで犯され続けてきたという感触と嫌悪感がアタシの頭に逆流した
 1秒でも早く、この自分の身体を隠したい衝動に駆られた
 それでも今もなお膣にハメられた男の欲棒はそれを許さず、再びなかに精液をぶちまけてくれた
 ぶつんと頭のなかの何かがちぎれてしまったような気がした
 「ね……アタシの服はどこ?」
 ぼたりぼたりと頬をつたうのはかぶせられた水だろう
 「そんな心配もしなくてすむようになる」
 アタシの言葉を無視し、壮年の男が注射針を突き立てた

 ・・・・・・

 その瞬間だった

 ・・・・・・

 排水溝から・床にしたった水にまぎれてアメーバ状のものが壮年の男にからみつき、その自由を奪った
 「ぅぐっ」
 メタモンだった
 ぎゃふんと言わせられたことがきっかけかはわからなかったけれど、薬もほとんど抜けてきたようだ
 もう大丈夫とわかったアタシはアタシに挿入していた男、アタシを押さえつけていた男をどうにかしようと思った
 「窒息したくなければ、アタシからアンタのお仲間をどかせなさい」
 そのアタシの声にメタちゃんが反応し、壮年の男をキツく締め上げ始めた
 見苦しくそいつがばたばたと暴れているところを見て、周りにいた男達はアタシから離れていった
 じゅぷりと膣から抜けた感触がし、アタシはようやく解放されて立ち上がった
 「形勢逆転ね」
 がくがくと足腰が言うことをきかず、立ちくらんだ
 それでに今堪えなければ、またこの壮年の男達に負けてしまう
 「気分はどぉ?」
 全裸でじたばたとする壮年の男に、さっきまでの余裕はどこにもない
 アタシは壮年の男から滑り落ちた注射器を拾い上げ、手に取ってみた
 「調子に乗りすぎ」
 そう強い口調でワタシは言うが、今にもその心は折れる寸前だった
 薬のせいで頭もまだ痛いし、身体だってどこもかしこも何もかも今すぐにでも洗い流してしまいたかった
 「ど……して、こん、な」
 「メタちゃんのこと? 最初からボールから出て、アタシといたわよ」
 ゴールドの情報を警戒し、アタシはメタちゃんを常に身体にまとわせて行動していた
 そう、アタシの衣服として
 いざという時、アタシ以外の人間に服を脱がされた時
 こうして助けてもらえるように、その指示と合図を言い含めて
 その特性のじゅうなんでスタンガンで気絶狙いならどうにかなったのに、薬で眠らされてはかなわない
 しかし、結果的に功を奏してくれた
 「さて、どうしてくれましょうか」
 正直言って、コイツを許す気なんて毛頭も無かった
 何もかもルール違反過ぎた
 「ぅわっ、た、頼むっ! みみみ、見逃してくれぇっ」
 「今までの強気はどこいったのよ?」
 壮年の男はがたがた震えながら、メタモンの呪縛からあがいて叫んだ
 「どうしてあげましょーか?」
 「たた、頼むからその薬だけは打たないでくれぇッッ!」
 …………リクエストされてしまったのだから、仕方ない
 アタシはその薬を、ゆっくりとそいつの二の腕に注射してやった
 「あ」
 それから、いきなりそいつは動かなくなった
 本当にいきなりだったので、アタシは少しだけ慌てた
 でも死んでいないことだけは確認したし、たぶん、これからヤバいことになる
 アタシはメタモンから壮年の男を解放してやり、再びメタモンはアタシの服にへんしんした
 もうここにいることはない。さっさとそこから脱出することに決めた
 もちろん、ビデオテープの回収も忘れない
 その間にアタシを男達が連れ戻しに捕まえに来るかと思ったけど、杞憂だった
 意外と人望があるのか、男達は動かない壮年の男を心配そうに集まって見ている
 いや、あの壮年の男の指示なしでは動けないのだろう
 アタシが悠々と外に出ようとした時、壮年の男が目を覚ました
 思い切り、その目は据わってて輝いていた

 ・・・・・・

 出口から抜け出すと、そこには湯の字ののれんがかかっていた
 そこは、本当に潰れた銭湯だった
 それでもアタシは振り返ることなく、そこを後にした
 何か「アーッ!」という声が後ろから一斉に聞こえたけれど、無視した
 あの壮年の男、阿部ナントカって名前なんか二度と思い出したくないわ

 ・・・・・・

 それから、少しだけやり返したアタシが立ち直るまで1週間かかった
 これでも女の子ですから
 複数人でヤるのは嫌いじゃないけど輪姦やレイプはまた別なの、ショックなものはショックなの
 うーん、でもあの薬の成分かサンプルを持って帰っておけばよかったなーとかと思ってたりするのは冗談…………よ?