『マーサのしあわせレシピ』のサンドラ・ネットルベック監督の素敵な作品です。人間になりたくなくてトラの着ぐるみを着ている6歳のフェリックスくんが主人公。喋ることができる犬サージェント・ペッパーと仲良しになり、大冒険を繰り広げます。
さて、映画の内容の前に、鑑賞時に思ったことを少し書きます。
公開初日初回に行ったので、ちょっと普通の客層ではなかったのかもしれませんが、見事に子供が一人も居ませんでした。もちろん大人も楽しめる映画ですが、ちゃんと子供と犬が主人公で大活躍もするのだから、子供にも観て欲しいものだと思いました。小劇場系なので難しいかもしれませんが。
そしてアミューズCQNは綺麗で良い劇場でしたが、チラシの置き方！あれはいただけない！小劇場系の映画館に行って何が楽しいかってチラシ漁りですよ。それがスペースが限られているせいか、重ねて並べてあって、見えないし漁っているとバサバサ落ちる…。かなり閉口しました。根性でいろいろ見ましたが。ここはぜひ改善して頂きたいものです。
それでは、以下はご一緒した廻さんにご協力頂いたこの映画の感想対談です。思いっきりネタバレなので、鑑賞を楽しみになさっている方は、鑑賞後にご覧下さい。
さわこ／さすがだよ！ドイツ人はちゃんとやっていいこととやっちゃいかんことを分かってるよ！
廻／予想してた「嫌なオチ」が全部回避されてよかった―。
さわこ／着ぐるみはもうやめるとかね！ペッパーが死ぬとかね！言葉が分からなくなるとかね！日本映画なら全てハマりそうな地雷がアッサリ回避されましたよ！
廻／あれだけやっといて最後に着ぐるみぬがれるってのが一番嫌だったんですよ。そういう話じゃないだろ！と。だからあのラストでほっとしました。
さわこ／精神科医が何かの役に立つのかと思ったら、最後まで何の役にも立たないし(笑)。
廻／存在自体をすっかり忘れてた(笑)。そいういえばフェリックスくんは学校行くのはあきらめたんですかね、やっぱり。
さわこ／個人的には着ぐるみ着てガッコに通って欲しいんですが、あんなに笑われちゃったら無理かな。
廻／うん。大人にならないまま終わってくれたからこそいいのかなと思います。でも一番大人になってないのは父ちゃん(笑)。
さわこ／あの映画で一番の奇人だよ(笑)。
廻／あの家族みんなおかしいから(笑)。あの相続人姉弟もおかしいですが。弟が途中から良い人になってた。
さわこ／弟が最後屋敷のドタバタで着てる白に黄色い花？の服がめっさ可愛くてハァハァした。着たい着たい。
廻／うん可愛かった！！弟はおしゃれさんなのね。服に食べ物こぼしたときのうろたえ方も可愛かった。
さわこ／ジムで着てたアディダスのジャージもめちゃめちゃ欲しくなった。相続人姉弟の方がよっぽどまともな人間だよね。変態ジンガー一家！
廻／変態だけど幸せなんですよね。大家さんはかわいそうだけど。←あっでも父ちゃんはこの大家の方がいいんだよね。犬より(笑)。
さわこ／父ちゃんの基準訳が分からないよ(笑)。しかしまともぶっててもこんなんと結婚した母ちゃんもね(笑)。ウマ・サーマン似の美人さんでした。
廻／母ちゃん美人ですよね！金髪がきれい。母ちゃん、ちゃんと仕事してるという点以外はやっぱおかしいよ…。お姉ちゃんが愛想尽かすのもわかるわ。
さわこ／お姉ちゃん美人ー！細い！おしゃれ！お姉ちゃんもペッパーの言葉が分かるってとこがまたいいのかな。
廻／そう。やっぱりお姉ちゃんもあの父ちゃんの娘だってことですね。
さわこ／研究所でボタン押すとこがフェリックスもさすがこの父ちゃんの子。しかしここまでドリフ系のドタバタ映画だとは。『大いなる休暇』もしくは『功名が辻』みたい。
廻／ここまでドタバタだとは思ってなかったです。でもかなりツボ入りました。
ところで私、いまチョコレートで腹いっぱいになってたジンガー姉弟の気持ちがわかった気がしますよ…。←ケーキ盛り合わせ完食したとこです。
さわこ／わたくしのプレートまだケーキが残ってますが…。あのシーンおかしかったね。ペッパーにチョコレートお出しするフェリックスも大好きよ(笑)。
廻／ペッパーはチョコレート嫌いなのねー。あっやっとペッパーの話になったよ！(笑)犬がしゃべるのって最初は「えっ」と思ったんですけど、でもわりと普通に楽しめました。
さわこ／歌も上手い！ペッパーの性格がいいんじゃないかな。シニカルだけど情に篤い。あとドイツ語が。
廻／年齢はいくつくらいでしょうかね。声きくと大人かなと思うんだけど。
さわこ／フェリックスとペッパーって大人でしょ。フェリックス、精神科医を教育してね(笑)。
廻／精神科医、すぐ寝ちゃうから(笑)。あと父ちゃんも大人にしなきゃ。
さわこ／父ちゃんはあれでいいよ！イヤーあの素敵な屋敷をどう改造するの！
廻／あ！それ楽しみ！ラストでちょっと見せてくれてもよかったかも。あのお屋敷に全自動バスルームとかメカキッチンがつくられるわけですね。父ちゃん、いつペッパー部屋をつくってくれるんだろうと思うとドキドキ。
さわこ／屋敷がそのうち空飛ぶから(笑)。
廻／あの父ちゃんならやれる(笑)。そうそう、フェリックスの口が可愛いという話ですよ。公式サイトトップのあのとんがった口見て、「絶対見に行くー！」て決めたもの。
さわこ／わしはあの革椅子に腰掛けてる写真にやられました。垂れた目とぴったりとした二重とむにゅっと笑ってるような口元と。とんでもない生き物じゃよ…。
廻／あのきれいな二重…。金髪も可愛いかった。さわりたい…。
さわこ／もちろん着ぐるみの頭かぶっててもたまらんのですよ。ただ寝そべってるだけでもおかしくて。
廻／ねそべってる姿、可愛いですよね。体だけ着ぐるみ姿も可愛いですねー。
さわこ／頭装着状態も可愛いけど、何かと脱ぐ時にもキャッ！と嬉しくて。それにしても素晴らしいデザインの着ぐるみだ。素晴らしい国だドイツ！
廻／トラの顔がまた良いんですよね。家具のデザインとかもよかった。
◆サージェント・ペッパー ぼくの友だち◆
2004年ドイツ
監督・脚本／サンドラ・ネットルベック
フェリックス・ジンガー／ニール・レナート・トーマス
サージェント・ペッパー／クレオ
フェリシア・ジンガー／カロリン・プライン
ジョニー・ジンガー／ウルリク・トムセン
アンナ・ジンガー／ヨハンナ・テア・ステーゲ
ジモン・フォン・ゴルデンタール／オリバー・ブロウミス
コリナ・フォン・ゴルデンタール／バルバラ・アウア
テオバルト先生／アウグスト・ツィルナー
グレゴール・フォン・ゴルデンタール／ジョン・フランクリン・ロビンス
クッキー／クッキー