ロロがガラスの向こうへ札を差し入れる。
受付の顔は見えなかった。ガラスの奥には目隠しの黒い布が垂れ下がっている。干渉はしないという、その筋のルールが見て取れてルルーシュは眉を顰めた。ロロが慣れた様子で、こつこつと小指の爪を鳴らす。ややあって、向こうから音もなく鍵が差し出された。
「行こう、兄さん。慰めてほしいのなら、僕が慰めてあげる」
そう言って目を細めるロロは、決して笑ってはいなかった。静かな怒気すら感じて身を震わせたが、ルルーシュには抵抗する気力もない。意思もない。このまま彼に全て委ねてもいいと本気で思っていた。
手を引かれるまま歩き、辿り着いたのは路地裏にある小さなビルだった。
ここは信用できるから大丈夫だよ、と彼の言葉が蘇る。
その判断を下すまで、彼は何度ここへ足を運んだのだろう。
一年間ぴったりと寄り添うようにして過ごしていたのに、ルルーシュは少しも気がつかなかった。
部屋の鍵を開ける少年の、小さな背中を見つめる。
ルルーシュの思考を遮るようにガチャンとドアノブが下ろされた。ロロはさっさと暗い部屋の中へ進んでいったが、ルルーシュが入り口で立ち尽くしているのに気づくと無言で戻ってきた。ここへ来るまでしていたように手を握り、導く。
ルルーシュはロロにされるがままベッドへ腰掛けた。靴を脱いで足を乗せたところで、ゆっくりと押し倒される。
「動かないで」
思わず起き上がろうとすると、肩に手を置いて止められる。
「兄さんは何もしなくていいから」
かちゃかちゃとベルトを外される。ルルーシュは歯を噛み締めて天井を見上げていたが、耐え切れなくなって半身を起こした。
やめろ、もういい。そう言おうとしていたのに、ぬめりとした感触にあられもない声を上げてしまう。
大きくびくついた足を押さえ、ロロは全体を湿らせるように口へ含んだ。数度顔を動かすと唇を離し、舌で裏を舐め上げる。
今まで経験したことのない感覚に、ルルーシュは身を震わせることしかできなかった。きつく目を閉じ、声を漏らさないようにじっと口を塞ぐ。指の間からふるふると息が漏れる。
自慰をすることすら稀なルルーシュにとって、性的な類のものは嫌悪の対象でしかなかった。
(こんな、他人の)
何の戸惑いもなくできるロロが信じられない。しかしそれ以上にルルーシュを困惑させたのが、気持ち悪いとしか感じないはずのこの行為に快楽を見出していることだった。
(有り得ない)
食い縛るはずの歯の根が合わなくなってくる。
(駄目だ、こんなの普通じゃない)
ぞくぞくと背筋を這い上がってくるものを誤魔化そうと、瞼を開ける。
ぼやけた天井。クリーム色の壁紙。意識して気を散らすと、僅かだが与えられる感覚が和らいだ。ほっとして口を押さえていた手を外す。
頭はすっかり霞がかかっていた。まともな思考も働かないまま、ルルーシュは目線を下へと移動させる。見えたのは栗色の頭だった。足の間に蹲るそれが何を意味するのか。遅れて気づき、鋭く息をのむ。
闇の中に、小さな輪郭と伏せられた睫が浮かび上がる。詰襟から覗く項が恐ろしく白いのに、カッと全身が熱くなった。
「もう、やめ…」
引き剥がそうと手を伸ばすが、嫌がるように強く吸われて力が入らなくなってしまう。くしゃりと薄い髪が乱れる。まるでこちらから強要しているか、褒めているかのような体勢に涙が出そうになった。
(違う…)
こんなことがしたかったのではない。
誰かに縋りたかったのは確かだ。けれどそれは決してロロでは駄目だった。
濡れそぼった唇が深く浅く行き来する。柔らかい菫色が熱を滲ませている様子に、きりと胸が痛んだ。
これほど泣きたくなるのは、自分がまだ彼を弟として見ていたからなのだ、とルルーシュは思った。
彼がもしロロではなく別の人間だったなら、何も感じることはなかっただろう。弟だから、今まで共に過ごしてきた記憶が身体中に染み込んでいるから、彼がこんなことをしているのが悲しくて仕方がない。
ついこの間まで殺したいほど憎んでいた相手なのに――。
あのとき、バベルタワーで記憶が戻り、彼との時間が全て偽りの上にあったことを知った。
詳細に記された観察記録。
監視カメラと盗聴器によって日々の生活が分単位で見張られていたのには吐き気がしたが、しかし魔女を誘き寄せるためならこれくらいは必要だろう、という納得もあった。
向こうのやり方は理解している。だから記録を確認している間もルルーシュは冷静だった。
ページを捲る手が止まったのは、あるメモ書きを目にしたときだった。
それは弟と二人で囁くように話した会話の一部。ルルーシュがブリタニア軍の圧政を批判したことについてだった。
連日報道されるイレブン弾圧の映像はあまりに悲惨で、そんなニュースを無表情に見つめている弟がルルーシュには痛ましかった。
幼さの残る瞳にこれ以上血を見せてはいけない。小さな弟が健やかに、幸せに暮らしていけるような世界が欲しい。
「だからロロは俺が守るよ」
ルルーシュはベッドで向かい合うロロの頭を撫でた。ロロは不思議そうにルルーシュを見上げていたが、やがて神妙な顔でうん、と頷いた。
信じていたのに。心の底から愛していたのに。
守るといったその言葉は、弟の字でただ一言『ブリタニアを批判』として記されていた。
(…許せない)
そこからの思考は、おおよそ論理的なものではなくなっていた。
自分の愛情を裏切っていたロロが許せない。ナナリーの居場所を奪った偽物が許せない。ナナリーを忘れていた自分が許せない。ロロを愛したルルーシュが許せない。
腹の底からぐらぐらと煮え上がる感覚に突き動かされるまま、ルルーシュは彼を甚振った。
偽りの愛情を注ぎ込み、彼の心を雁字搦めにして落とし込む。ギアスを使わなかったのは、彼を苦しめたかったからだった。迷って悩んで傷ついて、そうして彼自らの意思で堕ちてきてもらわなければ意味がない。何故なら彼には最後にナナリーを救うための駒として消えてもらうのだから。
『偽物』が『本物』へ居場所を帰す。自分でも最高のエンディングだと思った。
彼がナナリーから奪った全てのものを取り上げて、抜け殻になった惨めな様を嘲笑ってやる。そう思っていたのに。
(「ゼロ、あなたは間違っていると思うのです」)
抜け殻になったのは自分の方だった。
ナナリーに拒絶された喪失感は、胸に大きな空洞を開けた。カレンに叩かれた頬がじりじりと痛む。皆が自分から離れていく。
そんな中、ロロだけがルルーシュの手を取った。自分だけがルルーシュの味方だと、ずっと一緒だからと顔を寄せて囁く。心地よく耳に染みていく声に、ルルーシュは初めて彼を真正面から見つめていた。
そこにはナナリーの代わりでもなく、機情の暗殺者でもない、ただの少年が立っていた。
菫色が静かにルルーシュを見上げる。ロロ、と呟くと彼は小さく首を傾げた。何、兄さん。そうやって彼は簡単にルルーシュを突き崩す。
盲目的に慕われる感覚はひどくルルーシュを安堵させた。自分は誰かに与え続けることでしか生きられない。ぽっかりと空いた隙間が彼の存在で埋まっていくような気がして、ルルーシュは掴まれた手を無意識に握り返していた。
不思議と彼に対する憎しみは湧いてこなかった。それどころか今までの彼に対する憎しみが、全て彼への愛情を前提にしたものだったと気づいてしまった。
(こんなことをさせて、初めて)
どうして自分はいつも気づくのが遅いのだろう。最初から分かっていればもっと優しくしてやれたはずだ。
ルルーシュは、彼の髪に添えていた指をぎこちなく動かす。
跳ねた癖毛をゆっくりと撫でつける。その途端ロロが目を見開いて、それから泣きそうに眉を寄せるので、思わず視線を逸らして知らないふりをしてしまった。
ロロが速度を上げる。ルルーシュは唇を噛んだ。限界が近い。砕けそうになる腰を片手で支え、手のひらで柔らかい髪を包み込んだ。そうやって項へ指を滑らせると、少し湿っている。温い空気と汗の生々しいにおいが鼻をついた。
ん、とロロが声を漏らす。目を細めるように口内を狭め、彼はびくびくと脈打つそれを押さえ込む。
その瞬間頭の奥が真っ白になった。低く喘いで、詰めていた息を吐き出す。
ふらふらとした浮遊感の中でロロを見ると、ルルーシュに付いたぬめりを拭うようにして唇を離しているところだった。粘り気のある体液が垂れる。
ロロは片手で下着を直しながら、ティッシュへ手を伸ばした。何枚も抜き取ると雑に手の中で重ねて、口を当てる。見えはしなかったが、とろとろと白濁を流し落としているのが分かった。零さないようにティッシュを丸めて、更に新しく何重にも包み込む。
手際よく処理していくのをぼんやり眺めていると、ふと顔を上げた彼と目が合った。まだ思考が完全に戻って来ないルルーシュへ向かって、彼は薄っすら笑う。
「飲んだ方がよかった?」
ごく自然に問いかけてくるのに、口の端が白く汚れている。
目の前の少年を思い切り抱きしめてやりたい衝動に駆られたが、まだ身体が上手く動かなかった。
ルルーシュは落ち着き始めていた荒い呼吸を溜息に変え、ロロへ指を伸ばした。柔らかい肌に押しつけるようにして汚れを取る。
「お前、どこで覚えて来るんだ。そういうの」
「どこでって…」
くすぐったそうに首を竦めていたロロが、冷たい声を返す。
「そんなの、決まってるでしょう」
にこりと唇だけで笑って身体を引く。
ルルーシュは思わず口を開きかけたが、結局やめた。宙に浮いていた手を下ろす。
ロロに避けられたという事実は、意外なほど胸に堪えた。いつでもふわふわと綿菓子のように微笑み、ルルーシュの手を受け入れる。そんな光景が当たり前になりすぎていた。
拳を握るルルーシュを余所に、ロロはティッシュの山をゴミ箱へ放り投げる。
「ね、兄さん」
すとんと塊が消える。次に振り向いたとき、彼は闇色の笑みを浮かべていた。
見せつけるように、白い指が内股を這う。そろりと撫で上げる動きに沿って、制服に隠された肌の色や、肉の感触、においまでも強烈に意識してしまう。つい今までルルーシュを扱いていた指の動き。てらてらと絡みつく体液。
小さな唇が魅惑的に歪んだ。
「もっと先までしたいなら、できるよ」
耳に直接吹き込まれるような囁きにぞっとする。
ルルーシュは我に返り、顔を顰めた。彼にあんなことをさせて、この上更にいやらしい想像をしてしまった自分が汚らわしく感じられ、激しい嫌悪に苛まれる。
ロロは黙ってルルーシュを見つめていた。ルルーシュの瞳が少しでも自分を求めはしないか、その手が自分へ差し伸ばされはしないか。期待にそっと鼓動を速めていた。
ルルーシュは自分を抱けばいいのだと、ロロは思った。
身体を繋げてどろどろに溶け合えば、きっと何も考えられなくなる。ナナリーのことも、そうやって忘れてしまえばいいのだ。だってルルーシュはあんなに辛そうに逃げ惑っていた。姿を見ただけでパニックに陥ってしまうだなんて、そんなふうに兄を苦しめる妹なら、いない方がいいに決まっている。
ロロはずっとナナリーの存在に怯えていた。偽者の自分と違って、彼女はルルーシュと血を分けた本当の妹なのだ。彼女が現れたときルルーシュがどんな反応を示すかなど、初めから分かり切っていた。事実ルルーシュはロロを置いて彼女の元へ行ってしまった。寂しかったけれど、心のどこかで仕方のないことだと思っていた。
だが予想に反して、ナナリーは実の兄であるルルーシュを拒絶した。ルルーシュの全てはナナリーのためだけにあったのに。そのナナリーがルルーシュの根底を崩してしまった。
チャンスだと思った。ルルーシュがゼロだろうと皇族だろうと、任務を捨てたロロにとっては大した問題ではない。ただ彼という存在が愛しくてたまらないだけだった。
その気持ちを行動で示そうとするとき、ロロの手本になるのはルルーシュしかいない。ロロを偽りの弟と知って尚側に置き、血で汚れきった手を取り、甘い言葉をかけてくれた。ルルーシュがしてくれたように、相手を優しく包み込んで一切合切を受け入れるのが愛なのだと、ロロは確信していた。そしてロロにできる最大級のそれが、言葉通りの行為だった。
だからロロは、ルルーシュは自分を抱けばいいのにと思う。
それは彼自身の望みでもあった。ロロ、と身体の芯が震えるような声で呼んでほしい。触れられたい。求められたい。愛されたい。
そうすればその間、ルルーシュは自分だけのものになってくれるのに。
ロロは切なげに吐息を漏らす。
長い沈黙が続いていた。ロロはルルーシュから視線を外さず、ルルーシュはロロを見ようとしない。それでも諦めきれずにしばらく様子を窺っていたが、やがてそっと静かに目を伏せた。シーツを握り、掠れた声でごめん、と俯く。
「そうだよね、分かってた。兄さんにできるわけがないものね」
暗い表情で、独り言よりも小さく呟く。
「兄さんみたいに綺麗な人が、僕を抱けるわけない」
ぼそりと落ちた言葉に、ルルーシュが反応を見せる。
彼が聞き返そうとしてくる前に、ロロは普段の柔和な笑みを浮かべた。小首を傾げてわざと悪戯っぽく振舞う。
「だって兄さん、女の人ともしたことないんでしょう。それなのに僕とだなんて、無理だよ。兄さんは本当そういうことには疎いよね。大方あのパイロットに迫ったときも、キスの後は何も考えてなかったんじゃない?」
あっけらかんと言い放つロロに対して、ルルーシュは呆然と顔を赤くした。
今更ながらあの一部始終を見られていたことを思い出し、居た堪れなくなる。上手く保てない表情を誤魔化すために口元を覆おうとするが、途中でロロに遮られた。
彼の手がルルーシュ腕を掴んで自身の方へ引き寄せる。何かと思って目で追うと、彼は辛そうな顔で視線を落とした。それでハッとする。左腕の内側。そこは密売人から奪ったリフレインを打ち込もうとしていた場所だった。
「もしもあのパイロットが現れなかったら、僕が兄さんを止めてたよ」
服の上からロロの手のひらが触れる。
「僕は今まで何の感情も持たずに人を殺してきた。理由なんてない。それが当たり前の日常だったから」
ルルーシュは機情から盗んだ彼のデータを思い出す。
彼は優秀な暗殺者だった。ギアスの能力が最も大きなところだろうが、彼が機械のように従順だったという点も任務の成功率を上げていたのだろう。
言われれば殺す。それが彼の任務で、同時に存在理由そのものだった。
「殺したくないなんて思ったのは、兄さんが初めてだよ」
ロロは苦笑する。
「死んでほしくないと思ったのも。それから、守りたいと思ったのも…」
ただの機械でしかなかったロロを、ルルーシュが変えてしまった。
愛情に揺れる彼を欺き、任務を捨てさせ、自分に縋るように仕向けた。元々任務と兄との生活しかなかった彼の世界には、もうルルーシュ以外の何もない。びくびくと怯えながらそれでも手を伸ばす様は、本当に愉快でたまらなかった。この馬鹿な少年をどう裏切ってやろうか。どうすれば最も傷つき、打ちのめされてくれるのか。
彼の絶望で歪んだ顔を見れば、自分の受けた屈辱も晴らせると思っていた。
「ロロ、俺は…」
「お願い。もう無茶をしないで」
ロロが顔を上げる。一心にこちらを見る悲痛な瞳に、ルルーシュは口を閉ざした。
きゅ、と掴まれた腕に力がこもる。
「僕はもう人を殺さない。兄さんはゼロをやめて。一緒に学園に帰ろう」
今なら何もなかったことにできるんだよ、と彼の言葉が頭で響く。
「鳥篭でもいいじゃない。あそこは平和だよ。誰も傷つかないし、誰も傷つけなくて済むんだ。きっと僕達は普通の学生として幸せになれる」
しあわせに、とそれまで淀みなく動いていたロロの唇が戦慄く。
大きく開かれた薄い菫色の目に光が差した。彼はゆっくりと顔を俯かせる。指先が、迷うように掴んだ服を握っては離す。
ルルーシュは彼の顔を覗き込みたくなったが、それをしたら二度と彼の本音が聞けなくなるような気がして動けなかった。代わりに彼の一挙一動を逃さないように神経を集中させる。彼が何を言い、何を思い、何を望むのか。
彼の望みなら何でも叶えてやりたいと思った。今までの嘘を本当にしたいと思ったのかもしれない。だとしたらただの罪滅ぼしなのだろうか。分からない。ただ、無性に彼の笑顔が見たかった。
ロロが意を決したように息を吸うのが聞こえた。
小さな頭が恐る恐るこちらへ傾く。とすん、と微かな重みが胸にかかった。髪の匂いと胸の圧迫感に、どうしようもなく愛しさが込み上げる。
そっとロロの背に手を回すと、身体が跳ねた。怖がらないように優しく撫でる。はあ、と押し付けられた胸に熱い息を感じる。徐々に力の抜けた彼の手が、縋るように両腕を掴んだ。肩口を引く重みに目元が緩む。
「兄さん、僕…」
元々掠れ気味の声が震えている。聞こえるか聞こえないかの小さな音で、ロロはにいさんにいさんと繰り返す。まるで幼い子どものようだ。
「うん、何だ?」
髪にキスをして、ぎゅうと腕の中に閉じ込めるようにきつく抱き締める。少しでも体温を感じたくて頬擦りをすると、彼はとうとう泣き出してしまった。あ、と不器用な息継ぎをして喘ぐ。泣いた経験など久しくないのだろう。彼自身もぽろぽろと流れる涙に戸惑っているようだった。
頬を濡らしながら、ロロはそれを拭おうとしない。強く腕にしがみついたまま、眉を寄せてルルーシュを見上げる。至近距離で瞬く瞳が澄んでいて綺麗だった。絡み合う視線の中、ロロがようやくつっかえていた言葉を口にする。唇だけの、吐息混じりの声だったがルルーシュにはよく聞こえた。
「いいよ。叶えてやる」
頭を撫でるとまた涙が盛り上がってきて、ルルーシュは微笑んだ。目尻に唇を落とす。
くしゃくしゃの顔でしゃくり上げるロロが可愛くてたまらなかった。この腕の中にある温もり、この存在だけが今の自分の全てに違いないのだ。
ルルーシュは何度もロロの涙を拭い取り、最後に唇へ触れるだけのキスをした。
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