戦乱唄。

全ては海にかかる蜃気楼に過ぎず。

全ては山に響く山彦に過ぎず。

ただ自ずから消え行くのみ。

誰がために犠牲となり。

誰がために戦場の露と消える?

高く澄みわたる空今はなく。

深く清らかな海既に遠し。

残されしは幾千の焔。

捨てられしは無数の白骨。

敗れしものに幸はなく。

勝利せしものにもまた幸はいたらず。

延々と響く慟哭の声のみぞ残る。



短編:コロニーの落ちた日に



U.C.0079.01/10  5:40   オーストラリア・ウルル近郊



がさがさと茂みを掻き分けながらの移動。

単身でオーストラリアに渡り、先住民族アボリジニとの国際結婚を果たしてから8年。

最初のころは赤子よりも遅くしか動けなかった私だったが移動方法に慣れてくるに従ってだんだんとスピードも上がってきた。

いまだに夫のスピードにはかなわないけれどももう子供たちに後れるということはない。

ただ、今日はその夫の様子がおかしかった。

少し歩いてはすぐに空を見上げ、立ち止まるのでまったく歩が進まない。

このままでは今日の宿営予定地にたどり着けるかどうかさえ怪しいほどだ。

「何をしてるの?クラニア。空に何か見える?!」

信じられない話だがこの男は何キロも先に落ちているものを見つけたり、山火事の発生を予知したりすることがある。

今日もまたその類だろうか?

「いや、何も見えない。」

口数少なく答えるが、その目線はまるで吸いつけられたように空の一点を凝視している。

「なあ、アキコ、・・・空が重い・・・。」

ぼそり、とクラニアがつぶやいた。

それっきり黙ってしまい、また空を眺めている。

子供たちも釣られたように空を見上げた。

こうなるとしばらくはてこでも動かないだろう。

時間という概念は彼らには存在しないのだから。

必要とあらば一日中だって彼らは空を見上げ続けるだろう。

それができる人たちだしそれを望む人たちでもあるからだ。

そして、それは私の望みでもあった。

大地や空の精霊を信じ、彼らとともに生きる。

都会の生活に疲れきっていた私にとってはまさに理想の世界。

日が昇れば活動をはじめ、日が沈めば眠りに付く。

歌と踊りを好み、自分たちの文化に誇りを持つ彼らが私を受け入れてくれたことはまさに奇跡的とも・・・。

「戻ろう。」

「へ?」

考え事をしていて聞いていなかった。

戻る・・・テントに戻るのだろうか?

だがまだ朝早い。

そして、狩猟もまだ終わっていない。

・・・・いったい何のために・・・・。

そんなことを考えているうちにもうクラニアは来た道を後ろ向きに歩き始めていた。

「ちょ、待ってよ。戻るって何処へ・・・・。」

こうなると彼の歩みは驚くほど早い。

まるで忍者やチーターのようなスピードで山を駆け抜けていく。

私と息子は顔を見合わせた後、あわてて走り出した。



U.C.0079.01/10  6:20   オーストラリア・ウルル近郊・テント集落



「ねえ、どうしたのよ?突然走り出したりして・・。」

さすがにこの距離をずっと走り通すのは辛い。

・・・・・・というか人間技でできることじゃない。

「おかしい。」

「おかしいのはあなたよ・・・。いきなり走り出したりして・・・・。」

「ちがう。空から来る。・・・町の人間は・・・?」

「町?」

「みんな気付いてる。」

確かに集落の男も女も外で空を見上げている。

口々に恐怖を、畏怖を、口走っているのだが、それが何に対してのものかがはっきりしない。

「・・・けどどうしようもないんだ。俺の家なら電話がある。電話しよう。」

そして、肝心の夫もあてにはならなかった。

伝えたい事はあるようだが、どうにも要領を得ない。

「電話ですって?いったい何処にかけるつもりよ?」

「警察、消防、軍・・・何処でもいい。君が知っている電話番号に片っ端からかけてくれ。この村で英語がしゃべれるのは君だけなんだ。」

「いいけど・・・何をしゃべればいいの?」

「空だ。何かが空から落ちてくる・・・。」

言いあいをしながら走っているうちに自分たちのテントについた。

テントとはいうものの木造の綺麗な一戸建ての家。

窓もあるし電気だって電話だって通っている。

必要ないといっていた夫がそれに頼るというのも妙な話だが何かよほどのことなのだろう。

何かにおびえているような息子は隣に預け、電話の受話器をとる。

まず押したのはよくお世話になる雑貨屋さんの番号。

呼び出し音が響く。

このときはまだ何の危機感も持ってはいなかった。

だが、しばらくすると呼び出し音は途切れ、女性の声に変わった。

「あ、もしもし、チェイニー・・・「・・はい、ただいま、留守にしていますご用件の・・・」」

あわてて電話を切る。

おかしい。

あそこの定休日は今日じゃなかったはずだ。

時計とカレンダーを見ても何も不思議に思うような事はなかった。

朝早くから開いていることが売りの店だから早すぎるということもない。

・・・・・・店長が倒れたか何かだろうか?

一抹の不安が頭をよぎる。

次にかけたのは市場。

ここならば絶対に誰かはいるはずだ。

私は少し震える手でナンバーを押した。

気にするな。

きっと風邪を引いたか何かだ。

そうじゃ無ければ寝坊で少し店を開くのが送れているんだ。

必死に思い込もうとする。

・・・だが、結果は同じ。

おかしい。

何かがおかしい。

私は震える手で警察用の緊急回線につないだ。

これならばつながらないことなど・・・ありえないはずだ。

つながらないだろう、という予感を振り払うように受話器を耳に当てる。

だが、無情にも結果は前の二件とまったく同じだった。

何度かけてもつながらない。

「だめ。つながらない。・・・電話はちゃんと機能してるのに何で・・・。」

私はほとんど泣き声になりながら後ろに立っている夫に話しかけた。

何が起こっているのか理解できない。

「そうか・・・オーストラリアにつながらないだけか、それとも・・・。」

夫は夫で何か考えを整理しているらしく必死で頭を抱えている。

「よし・・・それは国際電話としても使えるな?」

「うん。」

「君のご両親に電話してみてくれオーストラリアにつながらないだけなら日本にいらっしゃる君のご両親には関係ないはずだ。」

「わかった。」

気付いてみれば村中の人間が私の後ろで立っていた。

受話器を持つ手が汗ばみすべる。

絶縁状をたたきつけてこちらに来てから一度もかけたことのなかった番号をゆっくりプッシュする。

ぷるるる・・・・

無機質な電子音が静かな部屋の中で響く。

ぷるるる・・・・ぷるるる・・・・ガチャン

どこかにつながった。

「はい、小倉ですが・・・。」

少し弱っているようにも聞こえたが聞きなれた母の声だった。

久しぶりの日本語。

ほう、とため息が漏れ、全身の筋肉が弛緩する。

つながった、という安堵感でやっと私の心にも余裕が戻りつつあった。

「あ、お母ちゃん?、アキコだけど・・・。」

昔と変わらぬ調子で話しかける。

だが、名を告げた瞬間、むこうの様子が一変した。

「晶子・・・?あんた・・・何処から電話かけてるの・・・?」

「え?オーストラリアやで。お母ちゃんかて知ってるはずやん・・・。」

「まだオーストラリアにおるん?何で?・・・なんでほんなとこにおるん?」

今にも泣き出さんばかりの母の声。

こんな声を聞いたのは中学生のころ万引きで警察に補導されたとき以来だった。

そこから先は聴いてはならない、とこっちに来てからやけに当たるようになった直感が告げる。

「あんた・・・なんで・・・そこもうすぐコロニーが落ちてくるんやろ?何で・・・逃げてへんの?」

はじめは空耳か何かだと思った。

母がたちの悪い冗談を言っているのだと、そう思った。

コロニーが落ちてくる?

コロニーってあの宇宙の大地が・・・?

ばかな・・・。

ありえない・・・。

「なあ、何いっとるの?コロニーが落ちてくるってどういうこと?」

できるだけ抑えた声で話しかける。

返事はなかった。

だが、つながっていることの証に受信機からはどたばたという音が聞こえてくる。

「もしもし、晶子か?」

しばらくしたら電話の向こうの声が太い男の声に変わった。

「うん。」

「この親不孝もんが・・・・。何を思ってこんなときに・・・。何でまだ母さんを苦しめるんや?」

途切れ途切れのきつい言葉。

けどそれもどこか涙声に聞こえる。

父まで・・・泣いているのだろうか?

「いいか?いっぺんしか言わんからようきいとけ。一月三日ジオンは連邦と戦争をおっぱじめよった。四日にぶりてぃっしゅ作戦とやらを開始。・・・コロニーをオーストラリアのシドニーへ向けて落っことしたらしい。」

危うく受話器を取り落としそうになった。

顔から血の気が引いていくのが自分でもわかる。

戦争が始まった。

私たちはその事実すら知らなかった。

知らされていなかった。

おそらく切り捨てられていたのだ。

・・・・・・とっくの昔に。

信じられない。

信じたくない。

だが・・・歴史は常に繰り返す。

「コロニー落着予定時間は・・・一時間二十分後だ。最後の会話がこんなもんになるとはな・・。」

「待って!!最後?後一時間以上あるんでしょ?もうすぐ私たち死んじゃうのよ?ちょっと待ってよ!!」

気が付けば私は叫んでいた。

心のそこから父を呼び止めようとしていた。

「アキコ・・・。」

横合いから出された夫の手にすがり、痣ができそうなほどに強く握り締める。

「うちには晶子や言う子はおらん。人違いや・・・。」

だが、そこまでしても最後は呆気なかった。

無理やり抑揚を切り捨てたような父の声を最後に電話は一方的にぶっつりと切れ、それ以降つながる事は無かった。。

「そんな・・・なんで・・・・。」

握り締めた手の中に残る電話が立てるつー、つー、という電子音がむなしい。

他の電話と同じ。

結局私は絶望的な事実を知っただけだった。

「何だって言っていた?君の両親は?」

横から夫が通訳を求めている。

握り締めた手は・・・離せなかった。

・・・そうだ、みんなにこのことを告げなければ・・・・。

心のどこか、ほんのわずかに残っている冷静な部分がそう告げる。

だが、告げてどうなる?

逃げることも隠れることもできない私たちはいったいどうすれば良い?

思いの輪廻にとらわれ、心の底から陰鬱な気持ちになる。

周りを見る。

私を見ている目、目、目、目。

不安にかられた目線が私を貫いていく。

もしヒステリーを起こす事ができればどんなにか楽だったろう。

だが、私は告げなければならなかった。

今つないでいるこの手だけを頼りに、正気を保たなければならなかった。

「大丈夫、言葉は僕が伝えるから。」

夫の声が優しい。

その声に叱咤激励され、私は日本語で経緯を話した。

その途中何度となく気が遠くなり、身体を振るわせる。

「・・・・・・そうか。」

夫は今にも倒れそうな私の体を支えるように抱えながら私の言葉を聞き、そして村のみんなに伝えた。

はじめはその言葉の意味が判らなかったのだろう。

全員がぽかん、と口をあけて夫を見つめていた。

それでもゆっくりと言葉はみんなの頭にしみこんでいく。

だんだんとみんなの頭を食い荒らしていく。

・・・・・・・そして・・・。

パニックになった。

狭い部屋の中に入っている全員がてんでばらばらの方向へ向かって走り出そうとする。

ぶつかり、殴り合い、踏み、踏まれ・・・。

そのたびに悲鳴が上がる。

夫は必死に私をかばいながらその様子を悲しそうに眺めていた。

「お黙り!!」

突然よく通る声が部屋の中を駆け抜けた。

一瞬全員が動きを止める。

まさに鶴の一声。

「いまさら右往左往したって同じだよ。コロニーが落ちてきたらどうせ誰も助からん。見苦しいからおやめ!」

声を張り上げているのは一人の老婆だった。

いつもは中央のテントで眠っている長老。

腰が悪く、普段は座ったままの長老がテントの中央を悠々と歩いてくる。

「今すぐ自分の家から楽器を持っておいで!!祭り用の衣装と飾りも・・・ありったけ全部持って来るんだ!!」

持っている杖がドン、と地面をたたく。

それだけで村人は全員自分の家へと走っていった。

「ありがとうございました。危うく全てをだめにされてしまうところでしたよ。」

夫が深々と頭を下げる。

だが、それを嘲笑うように長老は持っている杖でクラニアの頭をたたいた。

「何を言ってるんだい?どっちにしろだめになっちまうんだよ。ほら、あんたも早くしたくしな。最後の踊りの儀を始めるんだから・・・。」

最後の踊り。

その言葉は心の中にすぅっと染み込んできた。

最後とはつまり、そういうこと。

だが、それは拒否すべきものではなく、むしろ喜んで許容されるべきものだった。

「幸せだと思わなくちゃ。最後に踊りながら・・・それもこんなに大勢の家族と死ねるだなんて・・・。」

長老はそういって部屋の中央の椅子に腰を下ろした。

苦笑しながら夫が下がる。

手は、もう離しても大丈夫だった。

倉庫はテントの裏。

顔料や楽器はそこから取り出さなくてはならない。

「アキコはお待ちよ。」

だが夫の後を追い倉庫の方へ行こうとしたところで長老に呼び止められた。

何の用だろうか?

私も・・・化粧しなくてはならないのに。

「あんたの化粧は私がつけてあげよう。こっちを向いてごらん。」

長老の手には古い化粧つぼが握られていた。

それが何かはすぐにわかった。

長老が大事にしていた先祖伝来の宝物。

中には仕切りがあり、さまざまな色の顔料がつめられている。

長老はその中から赤や黄色など派手な色の顔料をとっては私の顔に塗り広げていった。

「後悔・・・してるかい?」

うつむいたまま、ペイントを繰り返すしわだらけの指先。

まるで独り言のように長老は尋ねてきた。

もともと背の小さいおばあさんではあったが今はそれがさらに強調されて見える。

まるで子供に化粧を入れてもらっているような不思議な感覚。

「ここに来てくれたこと。息子の嫁になってくれたこと。・・・私は感謝してる・・・。けど、あんたは後悔してるだろうね。」

泣いて、いるのだろうか?

声に出すこともせず。

涙流すことも無く。

嗚呼、それでもきっと長老は泣いているのだろう。

そういう人だ。

この人は。

「長老・・・いえ、義母さん。私は後悔なんてしてませんよ。」

「けど・・・ここに来なければ・・・。」

「確かにそうかもしれないけど・・・。それはほら、たまたまここに落ちたってだけのことだし。・・・実際自分が一番好きな人と、好きなところで、好きなことをしながらすごせた・・・。これってすごいことだと思う・・・。日本でいたらぜったいできないもの、こんなこと。」

長老は私の言葉にじっと耳を傾けてくれた。

しっかりと私の目を捉え、強い意思のこもった目で見つめてくる。

「だから後悔してないよ。今は・・・。」

言っているうちに、それが自分の本心だと気付いた。

こんなところで死ぬのは嫌だしもっともっといきたいとも思う。

けれどそれはここの人たちにはなんら関係の無いことだ。

私は私の思うように生きたのだ。

それは感謝されるべき事でこそあれ、決して不平不満など言うものではない。

「踊りましょう。最後のときが来るまで、心置きなく。」

私は最後の踊り場へと向かった。




U.C.0079.01/10  7:20   オーストラリア・ウルル近郊・テント集落前


精霊たちにささげましょう。

この日このときこの時間。

今というときを捧げましょう。

太陽の精に捧げましょう。

この日このときこの時間。

私の踊りを捧げましょう。

大地の精に捧げましょう・・・・・・・。



踊りは異様な熱気のもとで行われた。

踊り広場には精励をたたえる唄が鳴り響き、中央にはテントという天と全てを壊したことでできた巨大な焚き火が燃え上がる。

その前で誰もが命よここに尽きよ、とばかりに踊り狂っていた。

色鮮やかなボディペイントが力強さをあらわしている男。

繊細で優雅なフェイスポイントを施された女。

誰もがみな熱狂的に踊る、踊る。

精霊を称える歌。

恵みへの感謝の踊り。

大地の平和へのステップ。

誰もが時を忘れて踊り狂う。



・・・・・・・・・・・・・・・・そして・・・・・・・。



U.C.0079.01/10  7:40   インドネシア連邦軍基地第2会議室


「おお・・・・。」

どよめきが起こった。

空に真っ赤に燃えるコロニーが現れ、急速に巨大化していく。

いまだかつて誰も見たことのない光景。

「落ちるのか・・・・。あれが・・・。」

ゆっくりと水平線のかなたへと消えていくコロニー。



ブリティッシュ作戦、連邦の健闘むなしく成功・・・。




U.C.0079.01/10  7:40   オーストラリア・ウルル近郊・テント集落前


「空が落ちる・・・。」

誰かがそうつぶやいた。

その一言で全員が空を見上げる。

そして、後悔した。

真上を行くのは鳥でも飛行機でもない。

巨大な赤い大地。

みんなが見ている前をやけにゆっくりとそいつは降りていった。



U.C.0079.01/10  7:40   オーストラリア・シドニー


コロニー落着


U.C.0079.01/10  7:40   オーストラリア・ウルル近郊・テント集落前


無限とも思えるような数秒間を私たちは肩を寄せ合いながら待った。

それでも誰もが浮かべている笑顔。

悟り。

朝に道を聞かば夕に死すとも可なり。

孔子の言葉が正しいのだとすれば私たちは道を知った。

人類のあるべき未来を。

私たちが得るべきものを。

赤い衝撃波は私たちを跡形もなく吹き飛ばすだろう。

現に今、私は死へ向かう中で最後の意識を失いつつある。

いや、失われない。

渡すのだ。

次の世代、次の人間に。

私たちの見た未来を。

私たちのもつ力を。



新しき人への覚醒のために・・・。



U.C.0079.01/10  7:50   日本 大阪、小倉宅


テレビにはさっきから同じシーンしか映っていなかった。

特撮のセットのような町並みに消えていく巨大なコロニー。

それを前に興奮した調子で話すキャスター。

「・・・・・・・逝ったか・・・。」

ブツン、と音をたててテレビの電源が落ちた。

声をかけるべき相手。

最後の電話を取るためだけに全ての力を使い果たした自らの妻の下へと歩み寄る。

その手には大きな包丁が握られていた。

「あの・・・親不孝もんが・・・。」

数分後、一人の男が息絶えた。

電話を手に持った姿のまま先に逝った妻、遠き地で散った娘、その後を追うようにして・・・・。







あとがき

心に残る唄があります。

心に残る景色があります。

心に残る人がいて、心に残る本があります。

ですが私には、心に残る自分はいません。

心に残る自分がいないから、ずっと探しつづけています。

何かをしているから輝いていた、どこかにいるから輝いていた自分ではなく。

自分であるがゆえに輝いていた自分を。

もし私が死ぬとすればきっと、そのときはそれを知ったときなのでしょう。

・・・・・・とかなんとか。

まあ、自分が自分である限りそんな自分なんてありっこないって、それが最近わかったことなんですけどね。

だから今早急に知りたい命題は自分を自分ではなくすためにはどうすればいいか。

ご存知の方はご一報を。

蒼來の感想(?)
耐え切れませんな。
はっきり言って死の運命が解る、しかも1時間後。
親は、子の声が聞けたのも幸なのか不幸なのか。
自分はアキコさんみたいに振舞えませんね・・・
書き出すととまらなくなるので、短いですが感想は此処までとします。

追伸
私は二十年以上生きていますが、そこまでの心境に辿り着いた事がありません。
ただ漠然と日々を過ごしています。
もちろん、年が経てばわかるという保障もありません。
変える必要もないと思ってます。
他人には迷惑でしょうがこれが私なのですから。
人生とは「矛盾と偶然の塊」だと私は思っています。
参考になるかどうか解りませんが、B'zの新曲「ゆるぎないものひとつ」の曲を聞くなり歌詞を見るなりしてみてください。
答えは出ないでしょうが、参考にはなると私は思います。
私もこの歌詞のように前向きで行きたいと思います。