『狂乱』

体を重ねる。

肌が重なり合う。

何も聞くな。

何も感じるな。

ただ自分好みの人形を作るためだけに。

こいつは人間じゃない。

人間じゃない。

地球のごみだ。

私は・・・ごみを抱いている。

気落ち悪いけど・・・必要なら私は何でもしよう。

感じるな。

ただ機械的に。

声を出し。

体を振っていればいい。

痛みはもうない。

体を動かしていれば、今のはきそうな感情も少しは抑えられる。

動いて。

肌を重ねて。

キラという少年を壊す。

同い年の悪魔を殺すためになら私は何でもしよう。

たとえそれが淫買まがいの行為であったとしても。

この悪魔を殺せるのならば私は喜んで身をささげよう。

卑猥な水音が響く。

・・・もっと。

・・・もっとだ。

まだこの男を殺すには足りない。

この男を縛り付けなければならない。

私に。

私という存在に。

そのためにこんなことをしているのだから。

この体に悪魔を縛りつける。

この身が果て、消滅してしまっても縛り続けてやる。

私は許さない。

こいつには戦い以外の何も与えない。

絶対に。

・・・・・・だらしない顔。

口をあけて、すがるような目をこちらに向けて。

こっちを見ないでよ。

私は知ってるんだから。

あんたの心に私なんていないんでしょう。

あんたはあの子が好きなんでしょう?

だったらあの子を見てあげなさいよ。

哀れみなんていらない。

私はあんたを利用しようとしてるだけ。

優しさも。

憐憫もいらない。

だまされたふりなんてやめてよ。

私は狂ってる。

あんただって知っているんでしょう?

人一倍優しくて。

人の悲しむのが怖くて。

・・・私は何を言っている?

この男が優しい?

冗談じゃない。

こいつはパパを殺した。

こいつはパパを見捨てた。

狂ってなんかいない。

狂っているのはコーディネーターだ。

私じゃない。

断じて私じゃない。

・・・ならなぜ肌を重ねる?

なぜコーディネーターなんかとお前は肌を重ねている?

なぜそのものを望む?

違う。

こいつは逃げようとした。

戦いから逃げようとした。

だから縛り付けておくんだ。

私に。

なぜそうまでする必要がある?

唇を重ねる程度でよかったはずなのに。

なぜお前は身まで売り払った?

違う。

私はこいつを嫌いなの。

嫌っているの・・・。

認めろ。

お前はこの男を・・・

違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う。

消えて。

あんたなんか消えて。

嫌いだ。

みんなみんな大嫌いだ。

私をいじめて何が楽しいのよ。

何がうれしいのよ?

父親をも遠ざけたいか?

それほどにそのものを・・。

言わないで!

そこから先を言わないで!

言えば狂ってしまう。

私が私でいられなくなる!

私はコーディネーターを恨む。

憎む。

そうあらねばならない。

時の運命を捻じ曲げてでも、か?

少年の人生を台無しにしてもそれは得られなければならぬのか?

なぜ?

なぜ運命を変えてはならないの?

いつもコーディネーターを批判してたのはパパじゃない!

フレイ、もうやめよう。

これ以上こんなことを続けてももう何にもならない。

君の父さんはもう・・。

いや!

何も、何も言わないで!

あんたの声なんか聞きたくない!

あんたは私の人形でありさえすればいいの!

戦って、戦って、そのまま死んでしまえばそれで・・・。

・・・もういやだ。

もうこんなのは嫌なんだよ、フレイ。

うるさい!

パパを殺したくせに!

パパを見殺しにしたくせに!

狂ってるんだ、君は。

うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい!!

私は狂っていない!

狂っているものか!

狂っているのはこの世界だ!

私じゃない!

私じゃ・・・ない・・・。

みんな、みんな消えてしまえばいいんだ。

みんな?

みんなってどういうこと?

キラも・・・消える?

だめ。

消えちゃだめ!

なぜ?

わからない。

わからないけど・・・消えちゃだめ!

キラを殺すのは私。

だから、私に殺されるまでは死ぬことも消えることも許さない。

許さ・・・ない。

だから、だからもっと声を聞かせて。

私を・・・感じさせて。

卑猥な水音が響く。

狂気の宴もまだ続く。

いつか私は謝れるだろうか?

この哀れなドン・キ・ホーテに。

それを優しく包むあの女神に。

いや、謝らねばならないのだろう。

それだけが・・・私の・・・。




狂ってしまった私に・・・・さいごに許されたことなのだから。






あとがき

心理描写がこんなに難しいものだなんて知らなかった。結局短編で終わっちゃったし・・・。どんどん変な方向へ走っていこうとするし・・・。ああもう、自分の文才のなさが恨めしい。

作品に関しては一応フレイの一人称です。(変なのが途中に出てくるけど)

いつの話だよ?!とか聞かないように。私にもわかってません。(もしかしたらもうこの世界にいないかも?)

これでダーク系だからとか言って感想をくれなかった日にはそりゃもう1000年化けて出てやりますからね!

さ〜て、で、次は何にいたしやしょうか?

1.神々の旋律の続き

2.パラレルをもう一品

3.姫君の寵愛(外伝)

4.その他(リクエストなどあれば・・・)

あの姉妹の出る話はいつごろ書き始める予定なのかな・・?

早く見たいな〜。

蒼來の感想(?)
・・・暗いよー!怖いよー!狭いよーー!by 神谷 ○(激しくマテ(−−;;;;
ザクッ!!ドムッ!!・・・・グフッ!!(吐血)
・・・蒼來は沈黙した・・・

???「・・・ったくいきなりそのネタは失礼だろうが!!(−−メ」
???「まったくですわ、折角リクエストに答えて頂いたくせに・・・(−−メ」
???「しかも掲示板でダークパラサイトさんがダークな話にしかならないと報告してただろうが・・・」
???「蒼來の予想では此処まで暗いと想像してなかったようですわね」
???「頼んだのが
キラフレラクだから楽観してたんだよなあ」
???「そうですわね、私の元になったラクスが入るから大丈夫と高をくくった結果が・・・」
???「最初の叫びか・・・しかし良いのかこのネタ?」
???「さあ?知りませんわ。攻められるのは蒼來ですから」
???「だな。ああ、私の元ネタは解ると思うがカガリだそうだ」
???「ちなみに私達姉妹の名前・・・一応あるらしいのですが、その名前だと外見も其れになるんで如何し様かと悩み中らしいですわ」
???「全く早くしてくれよな・・・と言っても無駄か?」
???「ええ、蒼來ですから無駄ですわ」
???「ふう・・・あ、皆ダークパラサイトさんに感想よろしくな」
???「ホント、よろしくお願いします。ああ、次の希望は3番だそうですわ」

・・・・色々よろしくお願いします・・・・ダーク&痛い物に感想書きにくいので今回のみとしたいです・・・