ぐちゅ・・・

粘着質な音が部屋に響く。

赤毛の少女の指が奏でる多重奏に金髪の少女の体がわなないた。

「ふふふ・・・気持ち良いんだ。あと十五分もあるのに・・・。」

勝ち誇ったかのような含み笑い。

金髪の少女は首を振ってそれを否定する。

ただ、下唇をくわえ込み両目を瞑ったままの必死の表情では説得力など皆無。

それどころか自分は感じています、と言っているようなものである。

「そう?おっかしいわね〜。じゃあこの液体は何なのかしら・・・?」

だが、赤毛の少女はそれを深く追求することはしなかった。

そのかわりに白魚のような指先で白い粘着質の液体を掬い取る。

意地の悪いことに彼女はそれを高く上げた指先ででねちねちと糸びかせて見せた。

「そ・・・それは・・・。」

「感じてないのよね〜汗かしら・・・・。」

そうではないことは火を見るよりも明らかである。

金髪の少女は半分泣きそうになりながら部屋の隅を眺めた。

どこか悲しそうにこちらを見ている少年の目線と目が合う。

「心配しないでも助けになんかこないわよ。ね、キラ。」

「え・・・あ・・・うん・・・。」

あいまいな返事だったが少年は最終的にうなずいてしまった。

これで助けてもらうという選択肢は消えた。

絶望的な暗雲が立ち込める。

(こんな勝負受けるんじゃなかった・・・。)

後の祭りである。

さて、ここまで読んだところで話のあらすじが読めてきた方も大勢いるだろうがここで少し事のあらましを説明しよう。




SEED学園MS操縦研究部
(第一話):大乱交レズビアンシスターズ!!(嘘)




SEED学園。

別名帝王のハーレム。

2年生にして生徒会長となったキラ=ヤマトとその補佐官であるアスラン=ザラ副会長が絶対的な権力でハーレムを形成しているという今となっては珍しい絶対君主制の学園である。

生徒たちはきっちり縦方向に区分けされ、軍隊さながらの厳密な縦社会となっているため、生徒たちの秩序は見事に保たれている・・・かに見える。 (階級は男が 皇帝>執行部>平民>奴隷。 女が 高級女娼>中級女娼>低級女娼>遊女>肉奴隷>肉便所 となっている。)

だが、実際の統治者は別なところにいるというのは常識であるはずなのだが意外にもあまり知られていない。

赤の女帝フレイ=アルスター。

桃の天然要塞ラクス=クライン。

巧妙に偽装されてはいるが彼女たちこそがこの学校の真の支配者、真の権力者である。

校長や理事長は二の次三の次。

教員はそもそも全員が奴隷階級なので話にならない。(女性教員除く)

そのことを知らずに彼女たちに対し反抗的な態度などとろうものならたちまちこの学園内でのその人物の地位は大きく落とされることになる。

これまでにそれによって鳴かされた生徒は50人を超え、学園始まって以来の恐怖政治と化していた。



そしてまた哀れな転校生が・・・。



「オーブ学園から転校してきたカガリ=ユラ=アスハだ。よろしく。」

この日転校してきたのは一見がさつそうに見える金髪の少女だった。

お嬢様系の学生が多いこの学園には珍しくまったく着飾らないラフな服装が印象的で、肩につけられたバッジには中級女娼の証である黒い猫が縫い付けられていた。

(キラも物好きね・・・。)

その様子を教室の隅から眺めるひとつの影・・・。

いわずと知れたフレイ=アルスター嬢その人である。

(どうせすぐに飽きるんだから・・・わざわざ中級女娼だなんてつけなくても・・・。)

とは言っても当の本人はそのバッジの意味することを知らないだろう。

その意味を知るのは何かがあったときだけだ。

舐めるように新入生の全身を眺める。

顔は・・・まあ合格。

体・・・もう少し全体的にボリュームアップしたほうがよさそうだが痩せているしまあ合格の範囲内・・・。

あそこ・・・ここは実際触れてみないとなんともいえない・・・。

そこまでいったところで何かを感じ取ったのか新入生が一瞬体を硬直させた。

慌てて視線をはずす。

十人並みの美少女・・・その程度だろう。

取り立てて何かあるようには思えない。

それとも何か理由があるのだろうか?

何か・・・彼女にさえいえない理由が・・・。

考えても仕方のないことだが少し気にかかった。

何しろこれまで入ってきた女どもはみんな遊女からのスタートだったのだ。

中級女娼など・・・間違ってもつけるべきではない。

(試してみましょうか・・・。)

ほくそえむ・・・というのが一番正しいだろう。

どこか邪悪な気配をまとった悪魔のような笑い。

ちなみに、隣に座っていた女子生徒が必死に目をあわさないようにしていたというのはまったくの余談である。




「ミリー、さっさと来なさいよ・・・。」

赤の女帝、その最大の武器は行動力にある。

転入生が入ってきた日の放課後、彼女は早速行動を起こしていた。

「やっぱりまずいって、フレイ・・・キラにも聞かずにこんなこと・・・。」

「うるさいわね・・・やるっていったらやるの。心配しないでも運ぶの手伝ってもらうだけだから。」

「そうじゃなくって・・・。」

「ああ、もう、来るか堕ちるか、どっちがいいの?あんたは?」

堕ちる、という言葉にミリアリアの肩が大きく震えた。

現在彼女は転入生と同じ中級女娼に籍を置いている。

そのため、一応は学園の最上位クラスにいるし周囲からもある程度憧れの目で見られる側の人間だ。

だが、フレイがその気になれば最下位の肉便所まで叩き落すことも容易だろう。

機嫌は損ねないほうがいい。

「いくわよ・・・行けば良いんでしょう?」

フレイの手には軍用のスタンガン。

(ごめんね・・・。)

心の中で転入生に謝りながらミリアリアはフレイについて転入生に近づいていった。


バチッ


          ドサッ


青白い火花が散り、転入生の体がゆっくりと崩れ落ちる。

悲鳴をあげるひまもない一撃必殺。

何Vの電流を流したのかは怖いから聞かない。

「これでよしっと・・・それじゃ部室まで運ぶから手伝って、ミリー。」

後ろから両脇を抱え込むようにして転入生の体を支える。

部室までは6mほど。

限界まで近づいているとはいえ一人の人間を抱えていくには多少遠い。

案の定二人がかりにもかかわらず引きずるようにして部室に放り込む。

部室の上にはMS操縦研究部の文字が躍る。

MSが何のことなのかは当の本人たち以外は誰も知らない。

学園創立以来受け継がれつづけている謎の部。

在籍する人間は多いときでも十人を超えず、だが、そこには常に校内最高ランクのものが集う。

怪しさまんてん、校長や理事長でさえ中がどうなっているかを知らない(予測は立てているが。)危険な部室に招待されたのだ。

・・・完全に強制的ではあったが・・・。



さて、これから一時間カガリが目覚めるまでの間に起こったことをつらつらと書いていこうかとも思ったのだがかなりつまらない文章になりそうなので時間を飛ばそう。

あえて記すことがあるとしたらこの間にフレイが嬉々としてカガリを縛り上げていた(簡易亀甲縛り:上半身だけ縛る)こととミリアリアが隙を見て逃げ出していたことぐらいだろうか・・・。


というわけで一時間後・・・。


「おい。」

「何?」

「これがどういうことか説明しろ。」

目を覚ましたカガリはしばらく自分の周囲を確認したあと、開口一番、フレイに詰め寄った。

痺れで体もろくに動かないだろうにたいした根性だと言えるだろう。

ただ、まあ、当然といえば当然の反応でもある。

どんな人間であろうと突然気絶させられ、目を覚ましたときに自分が縛られていれば目の前にいる人間に詰問するはずだ。

「あなたがどんな人か知りたいな、と思って・・・☆」

顔を赤らめ、腰を振りながらぶりっ子のポーズ。

まったく悪びれていない。

これっぽちも。

常識的に考えれば道端での立ち話で済ませればいいようなことである筈なのだが、フレイはさも当然のことであるかのように言ってのけた。

「・・・は?」

理解不能。

たっぷり十秒間、カガリの脳は活動を停止した。

その間にフレイはその場で作った即興の演説をカガリの耳もとであることないこと・・・というよりはないことないことやさしく吹きこみつづける。

刷り込みにより本能に働きかける作戦に出たようである。

相手が高等生物であり、かつ意識があれば効くはずもない手段なのだが、あいにく現在彼女の脳は赤ん坊以下の状態、必ず効く。

「えっと・・・用はMSで勝負しろ、と・・・そういうことか?」

要約するとそういうことらしい。

「そう、20分間私の攻撃に耐えられたらあなたの勝ち。いろいろ教えてあげるわ。」

「負けたら?」

「負ける気なの?」

挑発的な笑み。

「いや・・・こちらも訓練を受けている身だからな・・・。さすがに一般人には負けられない・・・。」

ちなみに彼女が言っているMSとは皆さんご存知のモビルスーツのことである。

この世界でも作業用や競技用などさまざまなMSが活躍している。

当然その中には軍用機もあり、カガリはその訓練を受けていた。

「こっちから攻めるのも有りだろうな。」

「可能ならね・・・。まあ無理だと思うけど・・・。」

「てめぇ・・・。絶対落としてやる。」

「楽しみにしているわ。」

言いながらフレイはカガリへと迫ってきた。

「とりあえずこれ解けよ。」

背中を向け、縄の結び目を相手の側に向ける。

性経験がもう少し豊富ならその縛り方の意味もわかっただろうがあいにく彼女はそういうことにはとんと疎かった。

「は?、何で解かなきゃならないわけ?」

ぐ、とあごをつかみ上を向かせる。

「縛っとかなきゃ始まらないじゃない・・・。ああ、皮のほうがよかった?荒縄だと跡がついちゃうものね・・・。」

わけがわからないまま目を白黒させているカガリの唇が不意に奪われた。

「むぐっ?!」

まったく予想していなかった不意打ちにくぐもった声が漏れる。

だが、フレイの暴挙はそこで止まらず、さらにカガリの思いも寄らない方向へと進んでいった。

必死に閉じた歯の上をなぞるようにフレイの舌が行き来する。

上へ、下へ、右へ、左へと縦横無尽に這いまわる舌はまるで彼女の口内すべてを味わい尽くそうとしているかのようだった。

息を止め、歯を食いしばったまま必死に耐える。

いやなら顔を横に振るなりなんなりして振り払えばいいものをそこまで思考が追いついていない。

(何だよ・・・これ・・・。)

MSの勝負。

彼女は確かにそう言ったはずだ。

それがなぜ、どうしてこんなことになっているのだろうか?

理解の限界をはるかに超えている。

「・・・・ぷはっ!!結構甘いのね、あなたの唾液・・・。」

唇を離したフレイのささやきが不気味なものに聞こえてならなかった。

「どういうつもりだ・・・。」

「どういうつもりって、MそSの勝負でしょ。・・・動かないでね、肌に傷が入っちゃうから。」

「な・・・ひっ!」

怒り狂っていたカガリの顔が引きつった。

その目線はフレイがどこからか取り出したナイフが制服を切り裂いていくさまを刻一刻と追いかけている。

縄の切れ目を器用によけながらおろしたての制服を切り裂いていく銀色の刃。

その動きは見ていて危なっかしく、多少なりともナイフを習ったことのあるカガリにしてみればまるで児戯のような手さばきだった。

それゆえに恐怖心が強い。

刃物を持った幼児に近寄れないのと同じ原理である。

「やめ・・・やめろ・・・。」

「大丈夫よ・・・さて、これでよしっと・・・。思ったとおり綺麗な体。・・・外側はやわらかいのに中はちゃんと芯がとおってる・・・。」

ぼろ布と化した布をひとつずつ取り除きながらフレイはカガリの肌をなでた。

軍で鍛えていただけあって、薄い皮下脂肪の下には引き締まった筋肉が見て取れる。

胸は小ぶりで、薄いピンクの乳輪の上に小さな乳首が乗っていた。

「じゃあはじめましょうか。」

どうやらまだ始まっていなかったらしい。

どさり、とカガリを後ろにあったソファに押し倒し、フレイ自身も服を脱ぐ。

こちらは年頃の少女らしい姿態があらわになった。

処女雪のような白い肌、ほぼ成長を終え、ある程度のサイズでまとまっている胸。

綺麗に手入れされた黒い茂みの下には大きく襞をはみ出させた割れ目が薄く見えている。

陰部全体が滑光って見えることは目の錯覚などではないだろう。

このころになってやっとカガリにもこの女が何をしようとしているのかがわかってきた。

「やめろ・・・何の冗談かは知らんが私は女だ・・・。」

「それでいいのよ・・・。心配しないで良いわ。今日は痛くはしないから・・・。」

・・・まだ少しずれはあるようだがフレイは気にせず自分の作業に戻った。

添い寝をするようにカガリの横に転がると下着の上からその秘裂をトン、とたたく。

「きゃっ!」

驚いたせいだろう。

普段の彼女らしからぬかわいらしい声が漏れた。

そんな反応でも満足したのかフレイは小さくうなずいた。

そのまま右手では小さくノックを続け、一方では滑らかな肌の感触を味わうように左手で乳房を思うがままに揉みたてる。

弾力に満ちた小ぶりな半球はまだ中に硬い芯を残していた。

それを揉み解すように優しく愛撫を続けると淡い色合いの乳首は見る見る硬く膨らんだ。

「感じてるんだ・・・敏感なのね・・・。」

硬く目を閉じ、まつげを震わせるさまはどこか子犬や小動物を連想させる。

それだけでフレイの嗜虐心は存分に刺激された。

「もっといい夢を見せてあげる・・・。」

いったんすべての手の動きを止め、両手をカガリの頬に添える。

あれよあれよという間にカガリの唇はまたもフレイに奪われていた。

唇の隙間から大量の唾液が流し込まれ、、粘つく舌先が舌と歯茎の間にある性感帯をこすりあげる。

耐え切れずに食いしばる歯の力が抜けたところを見計らって舌を口腔に進入させると、縮こまった舌に絡み付けるようにして蹂躙していく。

女の何もかもを知り尽くしているようなフレイの舌の動きに、カガリの脳の奥が痺れ始めていた。

まるで神経毒を少量吸引したときのように体の芯が熱い。

カガリが何の抵抗も見せないのを確認して、フレイは両頬から手を離した。

変わりにその手で脇腹や腰をなでまわし、残されたスカートの隙間から内腿へ手を滑りこませる。

慌てて足を閉じようとするカガリをあざ笑うように擦りあげ、、ショーツの上からなでまわしていく。

その動きに粗さはなく、やさしく、繊細な印象だけを残す。

ゆっくりとカガリの知らぬ魔物が体内で鎌首を擡げつつあった。

体の奥が熱い。

頭を振りたて、唇を噛み締めているのに自分の体がどんどん自分のものではなくなっていくような感覚。

「やめて・・。お願い・・・もう止めて・・・。」

いつしかカガリの頬を幾筋もの涙が伝っていた。

「怖いの?」

フレイが一時的に手を止めた。

カガリの前髪を払いのけ、こぼれる雫に舌を這わせる。

「大丈夫。・・・女の子にとっての一番の悦びを教えてあげるから・・・。」

「だって・・・こんなもの・・・。」

「そうね・・・今は感じないほうが良いかも。・・・イッちゃったらあなたのまけだから・・・。」

これはカガリにはあまりに酷な勝負だっただろう。

自慰すら知らなかったのに、そのみちの快感に耐えろというのだ。

それも5分や10分ではなく30分も。

「イッちゃったらあなた、今よりもっとひどい目にあうからね。せいぜい気をつけなさいよ。」

びくリ、とカガリの肩が震えた。

今よりもっとひどい目、がどんなものかを想像して怖くなったのだ。

「わかった?・・まあ、せいぜいがんばりなさい。」

言い終えるとフレイはまたショーツの上に指を戻した。

またあの未知の感覚がくるのかと身を硬くしたカガリだったが、事態はその予測を大きく超えていた。

フレイの手はそのままなれた手つきでショーツを丸め取ってしまったのだ。

「いやぁ・・・ッ!やめ、やめろッ!」

「へえ・・・けっこう毛深いんだ・・・。」

ごわごわとした金毛の奥に濡れそぼった秘裂が荒い息をついていた。

手を当てるとぐちゅ・・・と愛液が絡み付いてきた。

「やめて・・・もう・・・もうやめて・・・。」

普段の威勢などどこにも感じられない弱弱しい声。(もっともフレイは普段の彼女がどんな人間なのかなどよく知らなかったが)

だが、フレイは意に介することなく秘裂いじりを再開した。

ヌルついた割れ目に手の甲を擦りつけ面での刺激を加えてやると、奥からさらに愛液が溢れ出て雫となって股を伝う。

フレイは慎重に牝芯にだけは触れないように、だが、限りなく巧みにカガリを責め立てる。

いつしかカガリの口からは甲高い囀りが絶え間なく聞こえるようになっていた。

顔をそむけ、むせび泣いても開放されることはない。

このまま誰も助けにきてはくれない。

そう思った瞬間、事態は少しだけ進展を見せた。

ガラガラ・・・というシャッター音とともに誰かが部屋の中へと入ってくる。

「ああ、部長、お帰りなさい。会議は終わったの?」

「あ・・ごめん・・・邪魔しちゃったかな?」

カガリの側から後ろを見ることはできなかったが声からすると入ってきたのはどうやら男らしかった。

ただ、部長という彼女の呼びかけから考えても、あまり助けは期待できそうにない。

その証拠にフレイは男が入ってきても手の動きを少しも緩めていない。

「ごめんなさい。今勝負の最中だから・・・。少し待っていてくれる?」

「うん、わかった。・・・誰と勝負してるの?」

「新入生の子。えっと・・・あんた、名前は?」

ぐっ、と指が膣口にねじ込まれた。

何も咥えこんだ事のなかったところにいきなり2本も差し込まれたのではたまったものではない。

カガリの目は痛みに最大限に見開かれた。

「い、痛ッ!・・カガリ、カガリ=ユラ=アスハだ!」

「だって。」

指はすぐに引き抜かれたがカガリの両目はいっぱいに涙をたたえていた。

「カガリ?!何でこんなことになってるの?」

意外にも男は名前に反応を示した。

だが、それでもフレイの指が止まることはない。

秘口をつつきまわし、胸をこねまわす。

「何でって・・・毎度恒例の儀式をしているだけよ。・・・処女だったのはちょっとびっくりしたけど・・・。」

「そう・・・。」

どこか不機嫌そうな声だった。

「心配しないでも破っちゃったりなんかしないわよ、キラ。」


ここで冒頭に戻るというわけだ。


「おまえ達・・・私にこんなことをして・・・どうなるかわかってるのか・・・。」

カガリの精一杯の虚勢。

いや、本人は本気で言っているのだろう。

だが、その場にいた二人はせせら笑うばかりだった。

「さあ、どうなるのかしら・・・。」

両胸の突起をきゅっと摘み上げる。

「ひっ!・・・そこ・・・だめ・・・。・・・くうっ!」

痛みにも似た潰瘍が襲い掛かる。

体をのけぞらせ、自由にならぬ両手を動かそうと必死に体をゆするが荒縄が喰いこみ、乳房が醜く変形しただけだった。

「まあ、苦しそう・・・・そうね、キラも待ってるし・・・さっさとけりをつけてあげる・・・。」

言いながらフレイはこれまで手をつけていなかったところ、すなわち秘尖、に手を伸ばした。

「派手にイッて頂戴。」

皮が剥け、刺激が来るのを今か今かとまっていたところをとどめとばかりに摘み上げる。

「ヒィイイイイーッ!!」

ひときわ高い絶叫とともにカガリの体が反り返った。

白目をむき、強すぎる刺激に体を震わせながらの強制絶頂。

一瞬の後、その股間から黄金色の液体が吹き上がる。

「あは☆失禁しちゃったみたいね。・・・だらしない子。」

「終わったの?」

「ええ。ちょっとあっけなかったけど・・・。」

髪を掻き分けながら女帝と呼ばれる少女はキラの前に傅いた。

ズボンのチャックを下ろし、赤黒く淫水焼けした逸物を取り出し、くわえ込む。

「そのままでいいから聞いて。彼女・・・カガリ=ユラ=アスハはオーブ首長国連邦の長、ウズミの一人娘なんだ。だからいくら僕たちでも好みだけでどうにかできる存在じゃない。・・・まあ、彼からもあまりひどくなければそちらでの待遇は一任するといわれているけどね。」

もごもごと舌が動くのが感じられた。

理解した、という意思表示のつもりだろう。

フレイの髪をなでながらキラは後の言葉を続ける。

「だから彼女の扱いに関しては僕に一任してほしい。いくら君でも荷が重いだろうからね。」

フレイはぷくっと頬を膨らませた。

ものをくわえ込んでいることを考えると結構器用である。

「だから・・・うっ、もういいよフレイ。」

「だから、何よ。」

きゅぽっと言う音がして、逸物が吐き出された。

にやりと笑ったキラはそのままフレイの体を押し倒す。

「これはお仕置き。」

すでに十分に濡れている秘部に逸物をあてがい、そのまま一気に貫通させる。

「キャッ!ちょ、私はそんなつもりで起たせたわけじゃ・・・。」

「一度や二度でなくなったりしないから大丈夫だよ。それに今はフレイを味わっていたい。」

赤子のように胸に吸い付いてくるキラがいとおしかった。

普段はプライドが高く、人を見下すような態度をとる彼女もキラにだけは甘い。

唇が震え、潤んだ瞳がうっとりと細められる。

律動にあわせてゆれる顔は、上気し艶光っていた。

自分だけのものではない。

けれど少なくともこの少年は数多の女性の中で自分を一番に考えてくれている。

それが嬉しかった。

だから今は彼を悦ばせてあげたい。

例えそれによってキラが自分から離れていくのが早くなってしまうのだとしても、キラが自分を一番に考えてくれている以上は自分は女性たちの中での一番でありたかった。

腰をくねらせ、射精を誘発する。

同時に自分も天井のない快楽の階段を3段飛ばしに駆け上がっていった。

「うっ・・・そんなにされたら・・・・僕・・・。」

「うん。私ももうダメ・・・。あっ・・・・いくっ・・・・イクッ!!」

びくん、と体を震わせて悦びに打ち震える。

「あああああああっ!!」

直後、獣のような咆哮を残してキラも射精を終えた。

疲れきった表情で倒れこんでくる少年を胸のうちに抱え込む。

「ありがとう、キラ・・・。」

小さな呟きは聞こえてしまっただろうか?

抱きこんだ少年の顔を覗き込んだが知られてしまったような様子はない。

体の中でキラのだしたものが溢れてくる。

「相変わらずすごい量ね・・・。」

「ごめん・・・。」

体を起こした少年のつぶやき。

これが資産家の息子であったサイを蹴落としたときの彼と同一人物だというのが時々信じられなくなる。

「責めてるわけじゃないわ・・・。それよりほら、早くあの子を落としてしまいましょ。」

「うん、そうだね。」

これではキラがフレイを操っているのか、フレイがキラを操っているのかわからない。

だが、いずれにせよ自分たちは今、ここにいる。

この学園ではそれだけが大事なのだ。

「好きよ。キラ。」

唇を触れ合わせるだけの、先ほどまで情事を演じていた者にはあまりにもふさわしくない口付け。

だが、フレイは今日の時間の中でもっとも強くキラという存在を感じていた。

淫靡で、純愛なんて言葉があまりにも似つかわしくない学園ではあるけれど、それはその頂点に立つもの達のささやかな純愛だった。

唇を離せばその時間は終わる。

後に残るのは退廃的な学園の生活。

権力と金と女に彩られた世界。


「じゃあ、また後で。」

制服に身を包みなおした少女は身を翻し、その場を離れた。

あるいはそれもまた、好きな男がほかの女に抱かれているのを見たくないという彼女なりの純愛の形だったのかもしれない。

後ろからカガリの泣き声と悲鳴が聞こえてくるのを振り払うように、フレイは学園の奥へと帰っていった。






あとがき


あはは〜、何?これ?

予定ではトールXミリーのはずだったんだけど・・・。

まあいいか。何か続きとか有りそうだしこの前の話もありそうだけどそれは蒼來様が望んだら・・・ね。

ちなみにこの作品を読んで少しでもものを大きくしちゃったら私の勝ち☆

さ〜て、次回は何を書けば良いのかな〜?

T神々の旋律

Uパラレルシリーズ(確認は取れましたか?)

Vこれの続き

Wガンダムもの

Xナデシコ、エヴァなどアニメ系その他

Yオリジナル系

あ、そうそう、何もリクエストがこなかったことについてはなんとも思っていませんから〜。ええ、なんとも・・・。

ふ・・・ふふふふふ・・・・私なんて〜。

カチャカチャ(サブマシンガンに弾を込める音)

・・・・・・ぐすん・・・・蒼來様を殺して私も死ぬ〜!!

パラララララ・・・・・・                                

蒼來の感想(?)
キンッ!キンッ!キンッ!!(銃弾当たる音)
・・・痛っ!痛っ!!痛っ!!!
ああ、痛かったなあ・・・いきなりサブマシンガン撃ってくるとは・・・
鈴菜(仮)「・・・・なあ?」
ん?どした?
観月(仮)「どうして、傷もなく無事なんですか?」
ああ、そのことか。銃弾は、傷をつけずに跳ね返っただけだから。
鈴菜(仮)「をい・・・そんなわけないだろうが?!」
観月(仮)「そんなものではすまないはずですわ。」

ん〜とな。私も忘れてたんだが・・・
鈴菜(仮)「何を忘れてたんだ?」
蒼來って戦闘機なんだよね〜。
観月(仮)「はい?」
だがら、「エンテ式高高度迎撃戦闘機」なんだよ。
鈴菜(仮)「いや、第二次世界大戦だろ・・・いくら後世世界の戦闘機といえども・・・」
大丈夫VPS装甲だからw
観月(仮)「まああとがきで、マシンガン撃ってこなかったら別の入り方を予定してましたものね」
うん、○’zネタで「勢いだけで何週間も〜乗れ切れリャあ疲れもちょっと溜まる」で行こうとしたからなあw
しかし、愁嘆場ネタでくるとは・・・(−−;;;
・・・そういえばこっちでは初登場だな、おまえら。
鈴菜(仮)「そうだな・・・こっちのSSには出ないぞ?」
観月(仮)「絶対に脱ぎませんよ?」

いや、それはないから・・・・というか書けんぞ、エロSSは。
で感想だが、
キラハーレムの予感!!キタ━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(  )━(。  )━(A。 )━(。A。)━━━!!
しかもフレイ・ラクス・カガリも居る〜!!ヘ( ̄〜 ̄ヘ)(ノ ̄〜 ̄)ノ♪
しかもエロ満載〜=ε=ε(ノ#▼▼)ノ===⊂ ○号機覚醒!!&暴走!!+ロンギヌスの槍!!
鈴菜(仮)「大喜びだな(苦笑)」
観月(仮)「ヘタレさんが居ませんね?」

うむ、アデラン・デコはいないな・・・今のところだがw
しかも連載だから期待大だね。
鈴菜(仮)「で、例のKOTOさんの許可の件だが・・・」
うむ、
蒼來の反撃!!
「御免、許可下りなかった!!」

観月(仮)「謝ってる様に見えませんわ」

すまん<(_ _)>
鈴菜(仮)「ということで申し訳ないのですがUはきついかと・・・」
観月(仮)「なのでVでお願いします」

御免なさい<(_ _)>