ZERO START外伝1
裏 始まり


「・・・・・・」
「ススム君。鼻息が荒いけど・・・」
 落ち着け落ち着け。
 ナナセを抱きしめた状態で早三分。嬉しさのあまり何をすればいいのか忘れてしまった。とりあえず落ち着かねば。
「え、え〜と。じゃあ・・・その・・・服・・・脱がないとね」
「え、ええ。それもそうよね。うん」
 あわてて服のボタンをはずしていくけど・・・。ちょっと待った。
「あ、ゴメン。ちょっとストップ」
「え?」
「や、やっぱりこういうのって男の方から脱がすモンだったよね。ごめん、ちょっと緊張と言うかパニック状態で・・・」
 なにを言ってるんだ僕は。落ち着け落ち着け。
「・・・ゴメン。ホントこういうときにどうしたらいいのかわからない」
 正直恥ずかしいやら情けないやらで涙が出てきた。だけど、ナナセはそんな僕を見ると、首に手を回して抱きついてきた。
「え? な、ナナセ!?」
「・・・なんていえばいいのかな? それでもいいと思うよ? 私たち、初めてなんだし」
「・・・ナナセ」
 そう、初めてなんだ。僕もナナセもこれからやることは本当に初めてなんだ。
 失敗するのは間違いないだろう。多分、ナナセに痛い思いをさせてしまうだろう。でもいいじゃないか。失敗しても、まだ次があるんだから。
 僕とナナセは、静かにキスをした。
 僕はキスだけじゃ物足りなくなって、舌を突き出してナナセの口内に侵入する。
「んんっ!? んむ・・・」
 ナナセは少し慌てたみたいだが、すぐに落ち着くとそれを受け入れた。さて、これからどうするんだったっけ? とにかく混乱しながらも舌でナナセの口の中をかき回し、舌をすう。
「ん・・・ふぁ・・」
「うむ・・・ふ・・」
 唾液の粘る音が聞こえてきて、僕は興奮しながら何とか理性を保つ。うかつに暴走したら何をするかわからないから怖い。
「・・・ナナセ・・・んむ・・・」
「ん・・・スス・・・ム君・・・」
 本能に逆らえずに、少しきつくだきしめる。

 ベッドに倒れこんだ僕は、ナナセの胸をもんでみる。力を込めすぎないようにゆっくりとだ。
「んふっ、ふあぁ・・・」
 すっごく気持ちよさそうだ。よかったよかった。
 少し調子に乗ってみた僕は、いつの間にか固くなってる乳首を、人差し指のハラで転がしてみた。
「どう・・・かな、ナナセ?」
「い、いい。ちょっと・・・せつないけ・・・どぉ・・・」
 いかん、ドンドン興奮してきた。
 ナナセの色っぽい吐息が顔にかかり、一瞬白くなる。が、なんとかギリギリのところで復活。危ない危ない、ここで暴走したらここまで気を使ってきたのが水の泡だ。だけど、このままだと暴走するのはほぼ目前。
 ・・・仕方が無い。出来ればもう少し愛撫を続けてみたかったけど、この際我慢しよう。背に腹は変えられない。
「ナナセ・・・。そろそろ・・・良いよね?」
「・・・・・・う、うん」

 ついにここまで来た。思えば苦節三年、長い時間の果てに待ち受けた一つの終着点にもうすぐ到着するんだろうな。お母さん。僕は今、大人になります。
 間近でみるナナセの性器は、はっきり言って可愛かった。綺麗な形にまとまっていて見るだけで興奮してくるほどだ。って、それが普通か。
「・・・えっと、優しく・・・するから」
 僕はそういうと、ナナセに覆いかぶさるように横になる。無論体重をナナセにかけないように気を付けてだ。
 とりあえず、僕は自分のを掴むとナナセの膣に挿入してみる。
「くっ!」
「い、痛ッ!!」
 き、きもちいい!! 
 待て、落ち着け、暴走するな。僕はそう言い聞かせると、一旦一気に奥まで入れてから、ナナセを抱きしめてキスをする。キスに集中しないと、気持ちよすぎて勝手に動いてしまいそうだったからだ。
「ん・・・。大・・・丈夫・・・?」
「ひっく・・・。い・・・痛い・・・うぅ・・・・・・」
 ナナセは痛みにこらえていた。涙がぽろぽろとこぼれて、抱きしめていた僕の手につく。やっぱり痛いよな。もう少し我慢するべきだったな。ちょっと後悔した。
「しばらくは・・・。このままでいるから・・・」

二分後。
(落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け・・・)
 僕は早くも我慢できなくなっていた。
だって仕方が無いじゃないか!! 初めてだしこんなに気持ちいいんだから!! ・・・ゴメンなさいいいわけです。
「あ、あの・・・さ。ナナセ、もう・・・動い・・てもいいかな・・・?」
「え? う・・・うん」
 よし、許可は取ったぞ。とりあえず何とかゆっくり動かしてみる。
「ん・・・く・・・ぅっ!?」
「んぅ・・・、あ・・・はっ!?」
 ヤバイ、気持ちよすぎて・・・、止まらない!?
「ナナセごめ・・・っ! とま、止まらない!」
「ふぇ? あ、・・・ぁ・・・めぇっ!! ふぁッんあっ・・・はぁああっ!!」
 動かしてると、ナナセの喘ぎ方が激しくなるところがあるのに気がついた。そこを夢中でこすってみる。
「く、ふ、んぅううッ!! ああッらめぇ、らめらのぉおおっ!! んあっ、あ、くひ・・・ぃいっ!!」
「あ、あ、あ・・・っ!! で・・・出るっ!!」
 あまりの気持ちよさに、僕の頭が白くなっていき、
「そのままぁっ!! ひっ・・・んぁあッ!! だめぇ、そのま・・まぁっ!!」
「く、ん、イクっ・・・!!」
「あーーーっ!! イっ、アッ、あひっッ!! ひゃイッ!! なか・・・に、すすっむくんのがぁああああっ!!」
 完全に真っ白になる直前、僕はナナセのなかで果てた。

「・・・はあぁぁぁぁ〜」
「スス・・・ム君のが、中に・・・たくさん〜」
 初めてで両方ともイケたのは、よかったかな? などと考えながら意識が覚醒してくる。
 しばらくのあいだそのまま余韻を味わっていたかったけど、さすがにそういうわけにもいかない。僕は力を入れてとりあえず自分の物をぬいた。そうしてから、僕は肝心なことに気がついた。
「・・・ごめん。気持ちよすぎて・・・中に出して・・・」
「え? あ・・・うん。気にしないで」
 ああ、ナナセの優しさが心に沁みる。コレがアイコだったらどんな文句を言われるか分かったもんじゃない。だけど、何かとてつもないことをしでかした気がする。中に出したのとは別問題でヤバイ事をしてしまったような・・・。
 その時、起き上がってきたナナセがある方向を見て首をかしげた。
「あれ? あれ・・・なにかな?」
「ん?」
 振り返ってみた僕の目に映ったのは、一つの箱。ああなんだ、アレのことか・・・。
「ああ、アレはコンドー・・・」
 ってまて。あそこに明るい家族計画があるってことは・・・。
「え? それじゃあ・・・」
「買ってたの忘れてた・・・」
 ああ、沈黙が耳に痛い・・・。



あとがき
・・・やはり初めてだと上手くいかんな。
とりあえず、ZERO STARTの裏バージョン一作目、お気に召していただけたでしょうか? なにぶん十八禁は始めて書くもので勝手が分からなかったのですが、初めてにしてはまあマシなほうだと自己判断してます。
 ススム君のうっかりはこの辺でのオチのために用意しました。コレだけは会心の出来だと自我自賛しています。
 では、気がむいたら新しいのを書きますので楽しみにしてください。 

蒼來の感想(?)
ちょっと見にくいかなあ?
煉獄さんから、「ZERO START」のMISSON1の裏話を頂きました〜
まあ、早い話がススム君がナナセちゃんを食べちゃった図ですなw(ヲイ
・・・ってか中はやばくないか?中は(−−;;;
本編ではこれの他に外伝になりそうなものあるけど、このHPはないですよね?!(催促してます(お)