※メイキングというかただ手順追っただけになりました

______________________________________________________________________

◆使ったもの◆

・絵具…透明水彩(ホルベイン・W&N・マイメリ)、アクリルガッシュ(ターナー)
・筆…ラファエロ・レオナルド・適当なリセーブル筆・平刷筆
・紙…ウォーターフォード水彩紙(ホワイト)190g
・線…耐水性カラーインクのセピア(ホルベイン)・日光のGペン
・その他…マスキングテープ(6mm幅)・マスキングインク(ホルベイン)

色の名前はとくに明記していない場合はホルベインです
ペーパーの印刷サイズはB5ですが原画の実寸はA4より少し大きめです




いきなり中途半端な写真ですがそもそもメイキングのつもりがなかったので許して下さい…

下書きを水彩紙にトレース台を使ってペン入れします
実は下書きの鉛筆線が薄かったのか人物の顔がまったく見えない状態でペン入れしてました(!)
キャラが小さいとトレースしにくい・色塗りにくいであんまりいいことがありません!
ということを改めて実感しました 顔はもうほとんどアドリブで描いてた…




最初の画像ですでに一本貼ってしまっていましたがマスキングテープで線路を作ります
気持ち遠近感を出そうと一番手前にくる線路は重ねて幅を太く、
奥の方や裏側の線路はハサミで半分に切って貼りました
細い方の線路がガタガタしているのはぶきっちょがハサミでがんばった結果であります




分史のふたりのペン入れをしました(上側は正史のふたり)
マスキングの後にペン入れをしたのは順番に見て頂ければ判ってもらえるかなーと…
自分がパーツを判らなくならないようにテープの上でも全部ペン入れしています

とろこで線画に使ってるカラーインク、セピアのはずなんですが
セピアというより黒にしか見えなくて、ああもうこれ10年ぐらい使ってるな…って思いました
そうだ、買い替えよう!
(品質劣化はいくらでもするので道具は適度に買い替えましょう)




水張りをしたのち、人物をマスキング材でマスクしました
(マスクした部分が判りやすいようにちょっと水色がかる)

マスキング材はゴム製? の溶剤なので筆は捨ててもいいお安いナイロン筆を使います
間違っても高い毛の筆とか使ってはならない…! 泣くから!!!
数分おきに洗いながらなるたけ溶剤が筆にたまらないように使っています
最後にせっけんつけてちゃんと洗えばわりと綺麗にはなりますが
もうその筆はマスキング専用にした方がいいんじゃないかな〜と思いますよー




水を塗って湿らせた紙にプライマリーブルーシアン(マイメリ)を薄く溶いたのを平刷筆でざっと塗ります
雰囲気をつかむぐらいの目的なのでざくざく塗ります

プライマリープルーシアンはすごく鮮やかな青で好きな色ですが
印刷にはまず出ません…出ないけど好きだから使います 不毛だ…
個人的には原画が完成系なのでそれが理想になればいいと思っています




なんだか端の方が…エッなんだろうこれ…なにこのシミ???
うーん乾けば消えるかなあとりあえずほっとこう とほっておきました




乾いても消えませんでした!!! アー!!!
実は水張りしたときに既にはじっこの方に似たような模様なのかシミなのかができてて
まあ乾いたら略 って感じだったので何かあったんだろうとしぶしぶ認めました
でも端っこにしかできてなかったので気にしないことにしました たちきりで消えちゃうし!
これが人物の顔アップのど真ん中とかにできたら絶望しながらやり直すと思います




同じ色をもう一度重ねます
主に最初に塗ったときにムラになってたり色が濃く残ってしまった部分を隠す感じで…(…)
具体的に言うと正史ジュードの右側に濃い部分ができてしまった部分をさらに重ねてごまかしました
こういう濃い部分はたぶん絵具を筆にふくませる時に水の分量が少なくてダマになってるのかなーと思います
判ってはいてもてきとうに塗っているのでこうなります 反省しよう…

ちなみにこういう濃くなってしまった部分でも水彩絵具なので、水だけをふくませた筆で
ちょんちょんさわると絵具が溶けて薄くなります が
その日の湿気とか紙にも左右されると思います アルシュ紙だと数日経っても色落ちたけど
ウォーターフォードはそこまで変わらないかなー…? アルシュの定着が遅い方が特殊かもしれない




インディゴを重ねます
画面を黒くするのが目的なので今までよりも濃いめに色をのせていきます
マスキングしているのではみ出るとかの心配せずにがしがし塗れる楽しさ!




アクリルガッシュのホワイトでスパッタリングをして星空っぽい雰囲気を出します
星空というか宇宙? かもしれない
スパッタリングには歯ブラシを使っています 筆と定規よりも粒が細かい気がするかな




分史ジュードを拡大してみました
マスキングしているので気にせず塗った結果すごいことになっています
これはこれでテクスチャなんかにはなりそうだなあとかそんな感想…




人物を塗る為にマスキング液とマスキングテープの一部を剥がします
マスキング材を使うときは絵にもよりますがだいたいはペン入れします
というのも鉛筆の線画の上にマスキングすると100%鉛筆の線は消えるから…
マスキング剥がしたら顔が全部消えた衝撃をわたしは忘れることはないでしょう(初めて使ったときの話)

マスキングはどうしても剥がすという行為が必要なのでガサガサ毛羽立ってる紙とか
表面が弱い紙は不向きです(使ったことないけどフォントネーとか)




ちゃんとマスキングしてるつもりでもところどころ甘かったらしい…という図
これもし画面が赤だったら血がとんでるように見えそうだなあ(ひどい)




肌色と下塗りをしました
下塗りはしてもしなくてもいいと思うんですがとりあえずしてみました 気分!




人物を塗りました(ボキャブラリーが尽きてきた)

もともと黒はあまり使わないようにして、黒の代わりに濃い青か緑を使います
ジュードはなんとなく緑多めで色塗りしています




色塗りが終わったのでマスキングを剥がしました
平静を装っていますがマスキング剥がすときはワクワクしながら剥がしてますよ! 笑




分史ジュードの拡大図 分史のふたりは線路の反対側にいるのを
判りやすくしたかったので、マスキングした上でペン入れ・色塗りをしていました
剥がしてみるまで上手くいくか心配でしたが予想通りにできたのでよかった!

このあとドクターマーチンペンホワイトを使ってGペンで瞳のハイライトとサインを入れて完成です
いつもだとアクリルガッシュのホワイトでハイライトも入れてしまうんですが
今回人物が小さすぎてほんとーーーにちょっとだけのハイライトを筆で入れるのが難しかったので
ペン先でちょん、とさわる程度で入れました


そんな感じの行程で完成となります
マスキングテープ使って線路作ろう って目的が明確だったのであまり悩まずに作業できました
マスキングはポイントしぼって使うとくっきりしたものが作れるので楽しいですよ〜
今回は使いませんでしたがペンタイプのマスキング材なんかもありますので
色々探して使ってみてもいいかもしれません^^

それでは見て下さってありがとうございました〜おつかれさまでした!

----------------------------------------------------------------------

×