久しぶりにちゃんとまとめてみようと思い立ちましたのでやってみた編

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★お道具★

・絵の具(透明水彩)…ホルベイン・W&N・マイメリ あといろいろ
・筆…ラファエロ・レオナルド(フランスの?)・あとどっかのリセーブル筆(安い)
・ウォーターフォード水彩紙…190gぐらいの薄めので紙の色はホワイト
・タイムリミット…人間これがないと何もできない生き物です


★ラフから水張りまで★




長髪・短髪ルークを描こう というのだけ決まっていたので
どういうポーズにするかとか構図にするかを考えました
ここではイメージ考えるだけなので小さくても気にしません これは7×9cmぐらい
そこらへんにあった紙のうらに描きました




2B・0.9ミリシャーペンでラフ
昨年までは鉛筆を使っていたのですが今年に入ってシャーペンに変えました
描き味はほぼ変わらないのに削らなくていいのでとてもらくちんです
製図用とかじゃなくて小学生の初めてのシャーペンとかなんかそんな名目で売ってました
100円ぐらいでしたよこれ おすすめの一本です! 製図用は高いからね…

本題 おおまかな位置とかを決めます、が
この時点で足下の高さがおかしいですね…よくあること…




というわけで上から別の紙にトレス・調整しながら下書きを進めます
あんまりこのやり方はしないのですが、今回はこんな感じでした
ちなみにこれの方が下書きの紙が汚れないことに気づきました
普段ものすごく消しゴム使うから…汚いなんてレベルでもない

水色の鉛筆とかはほとんど使いません
水色でアタリとっても結局は消さないと気が済まないので色は関係ないのです
下書きはがっちり書き込みます
長髪ルークのマフラーが行方不明とかあれがおかしいこれが変とか
何故 この段階で気づかないのだろう…よくあること…

ドラクエ4は友達に小説貸すのを忘れないように! ってメモです(消そう)




ライトボックスでトレスします ライトボックスの大きさはB4サイズ
絵の大きさ(完成時)はA4サイズです

トレスには茶色系の色鉛筆と水彩色鉛筆を使います
顔まわりだけは鉛筆(シャーペン)の場合が多いです
失敗してもこそっと消せるから… 色鉛筆だとあまり消えないので




水張りをしました 写真は乾いたところです
最近は水張りしないと絵が描けなくなってきてしまい…毎度極端すぎる!

どうでもいいことではあるのですが
水張り用にと水バケツを持って階段上ってるときに踏み外しまして(…)
足を強打+階段に水をぶちまけるという悲惨な具合でさむくて泣きましたウオオオオ
強打した足は一週間以上経っても青いんですけどどうなの…夏じゃなくてよかった…

そんなこんなでやさぐれながら水張りしてたらすごく波うってしまって
ウアアああってテープ無理矢理剥がしてたら紙が破れまして…(…)
それでもなおしわしわなままでもうどうしたら…これどうなの?!!!!
とガクブルしていたんですが耐えきれずにドライヤーで強制乾燥させたら
写真の通りになりました。ほんとうに紙と水ってよくわからない…

あ、ドライヤーは普通のヘアドライヤーです。マイナスイオンが出るらしいよ!




長髪ルークの髪を拡大しました図
茶色の色鉛筆と青色の水彩色鉛筆を使ってます



★色塗り★




肌色を塗って後ろを塗りました
後ろの色はホルベインのインディゴです なんですけれど
最初予定していた色ではなかった! ちがった!!! でももう遅い!!!
仕方がないのでそのままてきとうに塗りますウッウッ

ところでこれ塗ってる時ジャンフェス夜の再放送中で
昼も見てたから耳で聞くだけにしとこうと思ったんですけど
例のオマケアニメはさ…見るしかないじゃない…
というわけで半分意識がそっちいってた所為で色違いに後から気づいたとかね…(…)
ルークがかわいすぎるのが悪い!!! ルークとうさぎかわいすぎてたまりませんね…けしからん!




一つ前のを完全に乾かしてから次を塗ります ホルベインのペインズグレイ

最近よくやる塗り方なのですが
ひとつめの色を完ぺきに乾かした上から色を重ねるときに
ちょっと濃いめにべったり塗って、それを水だけの筆でちょいちょい動かしてます
これもペインズグレイをべったり塗った後に水だけの筆で
すみっこに移動させたり色を抜いたりしてます




別の絵ですがこっちの方が判りやすいですかね
ルークの服の部分は緑で下塗りした後にインディゴを上からべったり→移動
アッシュの服も同じ様に下塗り青→上からペインズグレイ だった気がする

どんだけインディゴとペインズグレイが好きなんだよっていうね!
同じ色ばっかり使っててよくないって自分でも思ってはいます…うん…

ただこのべったり塗りなんですが、度が過ぎると当然下の色がつぶれます
おかげでインディゴのとき塩まいてたところが全部つぶれたなど…ッ
そして撮ってた写真がピントずれてて役に立ちませんでした〜完〜

塩まくっていうのはなんか変わった感じににじむ? と言ったらいいのかどうか
この絵の右上とかイオン様の左とかの
細かい星みたいなのがもさもさある部分が塩まいたところです

つまりは計画性をもってってことですね…ははは しかし絵が古すぎて笑った




髪と、あと瞳を塗りました
塗る順番は決めてないんですけどキャラ自身の持つ色は先に塗る事が多いです
瞳は他のところ塗りながらちょこちょこ足していったりします
地味に5回ぐらい重ねてたりする…




長髪ルークの髪のところの拡大図
外側の輪郭線の部分に色塗りたかったので水彩色鉛筆にしてたのでした




さらに塗りましたの図
背景に濃い青系の色を使ってしまったのでルークの黒は緑にしました
っていつも緑系ばっかですけども!!! 実際は茶系ですね…

ここらへんにきて どこまで塗ったらいいか考え始めます
最初に考えておけよって感じですが…考えてはいるんですけども
実際塗ってみるとまた全然違ってくるので塗りながらぼちぼち考えます




だいたい終わりました ルークの白い上着を塗ろうかどうしようか迷ったんですが
マフラーの白を目立たせる為に塗る事にしました
マフラー、最初は黄色系で塗る予定だったんですけれども
長髪ルークの髪の黄色が目立たなくなるので白のままに…
あと背景に消える感じを出したかった らしい(もうよく判らない)




ターナーのアクリルガッシュ白で瞳にハイライトを入れます
輝いた!!! ハイライトってすごいね…

ところがここでまたミスりました(…)
ルークの右目(向かって左側)のホワイト入れるのを失敗して
わーしまった! と水つけてティッシュで拭き取ったのですが
な…なんか全体的に白っぽく…あれっ…
というわけで上からもう一度緑を塗ったり瞳孔を描きおこしたりしてます本当は

気を取り直してもっかいハイライト入れたらまた以下略 になりそうでしたが
多少大きさが違うのはもう目をつぶる事にしました…修正こわい…
ハイライトに限った事ではないのですが、絵の具は基本的に一発勝負です
下手に直す方がかえってダメになる率が高いです わたしは、ですが どうなんでしょうね?




このままではさみしいのでスパッタリングをすることにしました
ハイライトと変わらずガッシュの白と、歯ブラシを用意してばしばし飛ばします
定規と筆を使ってやるスパッタリングはどうも苦手です というかやり方が判りません

絵の具が飛び散ってほしくない場所には紙をあてます
床にも散らばってほしくないので新聞紙とかひきまくります
(あ、机周辺に飛び散るのはもっといやなので床で作業してます)




最後にサインを入れて、色塗りはおしまいです
後はパソコンで取り込んで調整します

話は変わりまして、
一年ぐらい前にすごホコリの多い環境で絵の具を使ってた時のことなんですが
塗ってるそばから画面に小さいホコリがはらはらと落ちてきてですね…
いつもパレットがホコリにまみれているので(エッ…)
塗ってるときにホコリが入ってるのに気づいて筆先でつんつん取り除いていたのですが
あまりのホコリ具合にやけくそで放置してしまったんです そうしたら、
乾いた後からホコリがとれることに気づきまして…な、なんだと…?!
今まで気づいてなかった自分がとてもアホくさく思えてきました なんだと…?!!
ということで 乾いてから練り消しとかでそっと取ってあげると良い感じです うん
何故とれないと思っていたんだろう…昔はガッシュだったからかな?



★パソコンで作業★


我が家のパソコン環境はメインMacとお古のMacとの差が非常に激しいです
取り込み…エプソンの10年前に買ったスキャナー+Photoshop5.5
データ作業…5年前に買ったペンタブ(WACOMのFAVOのハガキ以下の大きさ)+PhotoshopCS5

祐樹家は機械は壊れるまで使う派です 極端にも程がある!




サイト用の場合はかなり適当ですが印刷用は多少気を遣います
印刷用はCMYKモードなのでいわゆるシアン抜きをします
(その前にレベル補正とかで調整はしています)

肌色と髪の部分を乗算レイヤーを使ってマスクします 地道に鉛筆ツールで作ります
靴は忘れたんです!!!




重ねるとただの怖い画像


マスクで肌色と髪の部分を選択、チャンネルのシアンを選択してレベル補正します
肌色のシアンが飛ぶように調整しますがまあちょっと明るくするぐらいで

面倒な場合はマスクせずに全体のシアンを少し飛ばす感じの補正をしますが
今回は青が多いのでそれをやってしまうと全体の色が変わってしまったのでおとなしくマスクしました
時間ギリギリだったんですけどね!!! 入稿したのは締切10分前でしたまさに滑り込み…

スキャンする前提のときは使う紙の地色が白い紙の方が好きです
好きというかきれいにスキャンできるというか…
ウォーターフォードのナチュラルやアルシュはやや生成りっぽいので
自分でスキャンするときはあまり向かない感じです のでウォーターフォードホワイト最強!
イベント会場とか原画でポスターにする場合はだいたいアルシュを使っています
アルシュは生がいちばんきれいですよね…あとは本の表紙もアルシュが多いか


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なんだかんだで完成したのがこちら(原寸)です
※激重ですのでご注意下さい

作業時間は下書き〜データ化までで6〜7時間ぐらいかな…?
今回時間かつかつだったので乾き待ちは全部ドライヤーでした 早いしらくだしあったかい!笑
ドライヤー使うと何かマイナスになるのかなと思いつつも真相は闇の中…


なんだかただの備忘録になってました 階段踏み外したとかちょうどうでもいいですよね!
見て下さってありがとうございました〜おつかれさまでした!

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