「ああ・・ぅ・・ああぁっ!ダメ・・ひとが・・ひとがきちゃうっ!」

そう言いながら、ぐちゅぐちゅと激しい音をたて腰を振る美砂。

おかしな女だ。この公園に来たらこうなるのはいつもの事なのに。

しかもここを散歩したいと誘ったのも自分なのに…。

風で木々が騒ぐたびにビクつき、きつく締め付ける美砂が愛しくて

僕はいつも誰もいない茂みを指差し、こう言う。

「美砂…あそこの影から誰か見てるよ」

「あっ・・あっ・・!やぁっ!らめ・・見ないで・・いやああぁっ!」

慌てつつも腰の動きは止めない美砂。かわいいヤツだ。

しかし美砂の視線の先、僕の指差した茂みの奥では

・・本当に誰かがこちらを見ていた。