キリング・ゲーム・ショーとは

キリング・ゲーム・ショーとは ――GET READY TO DIE

キリング・ゲーム・ショー(The Killing Game Show)は、徐々に上昇してくるマグマのような液体の海(DOLL: Deadly to Organic Life Liquid)に追い立てられながら、編隊を組んで襲いかかってくる敵(HALFs: Hostile Artificial Life Forms)を倒したり避けたりして、迷宮の中を最上部のゴール目指して進んでいくという、サイドビューのアクションゲームです。
日本ではメガドライブ(以下MDと表記)で発売されました。

キリング・ゲーム・ショーは、元々は1990年にRaising Hell Softwareが開発し、PsygnosisによりAmigaやAtari STでリリースされたゲームです。
家庭用ゲーム機への移植としては、翌1991年にElectronic Artsにより海外のメガドライブであるGenesis版が、Fatal Rewindとタイトルを変えて発売されています。
Fatal Rewind Genesis版

日本国内における発売は1993年になります。
エレクトロニック・アーツ・ビクターにより、タイトルをキリング・ゲーム・ショーに戻してリリースされました。
キリング・ゲーム・ショー MD版

先述した通りサイドビューのアクションゲームで、ライフ制+残機制となっています。
ステージ数は6レベル×各2パートの全12ステージ。
各ステージを攻略する度にライフ全回復、さらに残機が1機増えます。
そして、このゲーム最大の特徴がリプレイ機能です。
1機アウトになるとステージ最初からリスタートになるのですが、このときに何もボタンを押さずにいると、直前のアウトになったときのプレイがリプレイされます。
そして、リプレイの任意の場面でボタンを押せば、そこからやり直しができるのです。
操作性もきわめて良く、さらにライフ制+残機制にリプレイ機能と、プレイヤーに親切な作りとなっています。

MD版とGenesis版の違いについて

MD版とGenesis版には、ゲームタイトル以外にもいくつかの違いが見られます。

1. 世界観の説明
MD版の説明書には、次のようにゲームの背景が記されています。

途方もなくセンセーショナル、そして前代未聞。
この宇宙で最もホットで完璧な番組、「キリング・ゲーム・ショー」!
絶対に退屈させません。
今宵もチャンネルEAVの「キリング・ゲーム・ショー」でお楽しみください。
絶体絶命の出演者が生死を賭けて限界に挑みます。
さて、そろそろ準備が整ったようです。
最初の出演者が登場します。
さあ、「キリング・ゲーム・ショー」の幕開けです。
彼らに生還のチャンスはあるのでしょうか!
(MD版説明書p.1より引用)

MD版の説明書から分かる世界観は、以上が全てです。
しかし、これはキリング・ゲーム・ショーの全体像のごく一部でしかありません。
Genesis版の説明書では、p.9からp.15まで実に6ページを使って、その詳細が説明されています。
簡潔に要約すると、以下のようになります。
時代背景は21世紀末(西暦かは不明)。
Klaxos 9(都市の名前?)は、21th Century Government Inc.によって統治されています。
そうした状況を良く思わない反体制派の組織が、頻繁に争乱を引き起こしていました。
21th Century Government Inc.は秘密警察を指揮して反体制派のアジトを強襲し、組織のメンバーを捕らえます。
21th Century Government Inc.は彼らを見せしめにすることで、争乱の沈静化を画策。
そこで行われることになったのが「Fatal Rewind」(キリング・ゲーム・ショー)なのです。
(捕らえられた反体制派のメンバーの手記という形で、これらのことが述べられています。)
反体制派のメンバーはサイボーグ手術を施され、DOLLやHALFsであふれているPit of Death(各ステージ)に放り込まれます。
そこでもがき苦しむ様を、チャンネルKGS(キリング・ゲーム・ショーの略?)で放送することによって、反体制の動きを抑圧しよう、というのが21th Century Government Inc.の目論見なのです。
すなわち、プレイヤーが操作するのは、この捕らえられた反体制派のメンバーということになります。

2. ゲームの難易度の設定
Genesis版では、オプション画面でゲームの難易度をNORMAL・HARD・HARDESTの3つから選ぶことができます。
しかし、MD版ではさらにEASYが存在するのです。
(なぜか説明書ではEASYモードの存在が記されていません。)
難易度EASYでは、コンティニューが無制限となっています。
(Normal以上の難易度では最高で3回です。)

3. ステージ構成
MD版とGenesis版では、ステージのLEVEL 4とLEVEL 5が入れ替わっています。

他にも細かな違いはありますが(電源ON時のムービーの有無など)、ゲームの攻略に関わる部分については大きな違いは見られません。
(例えば、アイテムの配置に変化は無いようです。)

MAP記号の説明など

キリング・ゲーム・ショーは、各ステージに多くの仕掛けが施されています。
(特定のShaped KeyをKey Slotにはめ込むことで出現する床など。)
その意味では、きわめてパズル要素が高いとも言えます。
当サイトでは、全ステージのマップを、Shaped KeyとKey Slotの対応関係なども含めて、まとめました。
攻略の際の参考になれば幸いです。
なお、全ステージマップに共通の記号は、以下の通りとなります。

上記以外の記号については、各マップで説明しています。

キリング・ゲーム・ショーは高い難易度のゲームですが、マップの構造やアイテムの配置が固定されていて、さらに敵の動きもはっきりとパターン化されているので、慣れると軽快にプレイでき、かなりの爽快感を味わうことができます!
特にサイドビューのアクションゲームが好きな方にはお勧めです!!

Original: 2010-Nov-15;
Written by とれとにあ