「あの、ジェイド大佐」

ジェイド「はい、なんでしょう?」

「先ほどは、助けていただいて、ありがとうございました」

ジェイド「いえいえ、民間人を守るのが軍人の仕事ですから」

「……あと、その……重くなかったですか?」

ジェイド「?」

「片手で、わたしのこと受け止めてましたけど……」

ジェイド「ああ、あれですか。
そうですね……なにぶん咄嗟のことでしたし。
しかし、思いかえしてみますと……何やら腕の関節が痛くなってきたような……
私も歳ですから」

「……すみません」

ジェイド「……本気にしないで下さい。
これでも軍人ですから。
華奢な女性一人ぐらい、支えられますよ」

「……」

ジェイド「それに、ささやかですが役得もありましたし」

「?」

ジェイド「結構、大きいですね」

「???」

ティア「大佐っ!」

「?????」