それは、誘導尋問に近かった。
気づかずもらした本音に、少女はゆっくりと瞬いてから腕に抱いた仔猫を見つめる。
白くてふわふわの毛並みを持つ仔猫は、『黒の旅団』という一国家の軍組織の中にあって、実に奇妙な存在だった。
戦力として有力な牙があるわけではない。
メイトルパの幻獣のような、神秘の力をもってもいない。
当然機械兵士のような能力もないし、人間のように剣を手に戦うこともできない。
そんな存在が、なぜ旅団の野営地に置かれているのか。
疑問に思わない者はいないだろう。
―――――ご丁寧に、黒いリボンまでつけられている。
「……あたしが抱いたから、この子拾ったの?」
少女が視線を猫から紫紺の髪の男に向けると、男は無言で目をそらした。
その仕草だけで答えがわかる。
『沈黙は肯定』
男との付き合いは短いが、少女にはそれで十分だった。
答えない男から目を離し、再び腕の中の仔猫を見つめる。
「それで、名前は?」
――――返事はない。
答えない男に少々不満を感じ、少女は眉を寄せて男を見上げた。
(ずるい、背中向けてる)
これはあんまりにも卑怯だ。
今までは例え言い難いことであっても、一応目を見て話してくれていたのに。
だからこそ、彼を信用しようと決めたのに。
これでは、ある意味。自分に対する裏切りではないのか。
少女の声に剣呑な響きがこもる。
「……今まで連れてたんだし、名前ぐらいあるんでしょ?」
「……おまえが好きにつければいい」
「いきなり名前変えられてた、この子だって、困っちゃうでしょ」
「人に言えないような名前つけてたわけ?」っと紫紺の髪を掴み、振り向かせた。
髪と同じ色の瞳を捕らえ、『なんとしてでも聞き出すわよ』と意気込んでいる少女に、ルヴァイドは小さくため息を漏らし、覚悟を決めた。
「…………そいつの名は―――――
■はい。妄想短文です。
ミネルネタは旅団内で猫を飼うらしいです。
■朝もはよから、ネット徘徊。
んで、見つけた『絵茶開催中』の文字。
朝も7時ごろだったので、「いないだろう…」と覗いたら……いました(笑)
ちょうど散会するタイミングだったようで……すごいな。朝までチャット。
いずれ参加したいものです。
夜通し絵茶(しかも深夜モード)
や、常にチャットで裏なんですが。
■ジゼルの森。
隠しページへの直通リンクの隠されたページ作成中。
ちまちまと、結構大変。
類似品として、『禁忌の森』『迷いの森』『ムカティパの森』も製作中です。
ってか、作るほうが大変。
■更新準備中。
なのですが、上記の森作りでつかれたので、また明日。
ついでに、トップ絵も変えようと頑張ってます(いっきにやるから、つかれるんだってば)
この更新を機に、憧れのサイトサマへリンクでもいっちょ張ってみようかと(笑)