いつもと変わらない朝。
だが、いつもよりもまだ少し外が暗い。
どうやら早く目が覚めてしまったようだ。

傍らに眠る妻はまだ起きる気配がない。
普段でも自分の方が目覚めが早いので当然だろう。

それなのに、どうしようもなく感じる違和感

「…ククール?」
その白い頬に触れる。
冷えた頬。眠っているから、だけでは説明できない程の…。

「…!」

その時が来たのを知った。
それがもうすぐ自分にも妻にも訪れることは知っていた。
そして、年齢を考えれば自分よりも妻が先にこうなるであろう事も。

涙をこらえ、眠る妻の顔を見つめる。
昨夜眠りについた時と変わらない。
その奥に惹きこまれる蒼の色を秘めていた、今は閉じたままの瞳。
少し色が薄くなっているがその薄い口唇も
おやすみなさい、といったその後のままに
うっすらと微笑んでいるように見えた。


少しずれ落ちていたシーツを胸元まで引き上げそっと掛けて。
もう1度その体温以外はかわりない頬を撫でた。




「…おやすみ」










ククール7%最終データ 年齢:38歳 G:2579G 職業:カリスマお嬢様 フラれた回数:12 今までつきあった数:6 恋人の数:1   パヴァンOHさん [夫] 子供の数:5   パパス(パヴァンOH)   ピピン(パヴァンOH)   ホフマン(パヴァンOH)   ピッコロ(パヴァンOH)   ゼシカ(パヴァンOH) 弔問客=11人
保護者コメント
おまけ ふと、眠る妻を見てもうひとつの違和感に気付く。 妻は妊娠していたのだがその痕跡が全くないのだ。 いくら天寿を全うしたからといって子供が忽然と跡形もなく消える そんなことはあるのだろうか。 「妊娠するとデートか行けなくなるんだよなー…。  この子はさ、最期の時間を二人でゆっくり過ごすようにって  神様がくれた子なのかもしれないね」 その時は縁起でもない事を言わないでくれと泣き付いたものだが 本当にそうだったのだろうか。 妻の身体にもう一人、命が眠っていたのは確かだった筈なのに。 妻と共に天国へと旅立ったのだろうか。 そうならばいつかは会えるのだろう。まだ見ぬ6人目の我が子に。