結婚式も終え、僕と妻(ドルマゲス)の二人は
新婚さん用宿屋へと向かった。

純白のウェディングドレスに身を包んだ妻は凄く綺麗だった。
なのに、妻は酷く落ち込んでいる。
この部屋に来てから部屋の隅で膝を抱えて何事か呟いてるみたい。
ドレス着たくないってしつこく言ってたからなぁ。あんなに似合ってたのに。
強気な言動と違って自分に自信が持てない人なんだよね。
そんな所も可愛いんだけどさ。
夫としてはそんな奥さんを放ってはおけません。
今日は新婚初夜。身体でたっぷり慰めてあげるとしますか。
お風呂で身体もぴっかぴか。準備はばっちり

「マゲちゃん、ベッドの方に行こう?」
明るく誘う。ようやく顔だけこちらに向けてくれた。

「エイト殿…」
「何?」
「今日のことなんですが…」
ああ、やっぱり気にしてるんだ。
花嫁姿綺麗だったよ。似合ってたよ。
納得できるまで何度でも言ってあげるから…

「夜だけ攻受交換しない?やっぱり受は無理だって…」

…は?何言ってるんだろうこの人
緊張のしすぎかな。
ここは夫としてリードしてあげなきゃね。
僕は安心させるため曇り一つない笑顔で彼の手をひき
ふわふわの真っ白なシーツの上へと導いてあげた。

「え!?怒った!?エイト殿もしかして怒った!?」

的外れなこと言ってる。やっぱり緊張で混乱してるんだね。
安心して。これからの夫婦生活で身も心も受にしてあげるから。
攻に拘って悩むあなたを楽にしてあげるからね。


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