Angelus50話突破記念『座談会』




第壱回:人気投票結果
出席者がゾロゾロと集まり始め、各自に名前の書かれた席に座る。円卓の中央には何故かまろの特等席が用意されている。
蔓貴ということで、挨拶も抜きの状態で50話突破記念企画『座談会』を始めるのら! 司会進行は主人公のまろが勤めさせて貰うぞぃ。
桂嗣畏まりました。ちなみに今回の座談会には、まろ様、栗杷様、辰巳様、私、羅庵、架愁、海堵、天眠、鬱灯の計9名が出席致します。
架愁え!? お兄ちゃんは来ないの!? ……久々に会えると思って、凄く期待していたのにな。
栗杷仕事が忙しいんですって。というよりも、キャラクターの人数が多いから削られたんじゃないかしら?
羅庵栗杷様、ソレは禁句だぞ〜。一応キャラ投票の上から順に呼んだらしいけど。
鬱灯9名という微妙な数は、一票だけでもメインキャラだから……とお情けで入っている子供がいるからみたいですけどねぇ。
辰巳うっ……。僕だって出番増えればちゃんと好きになってもらえるもん!! ねぇ、桂嗣。僕でも大丈夫だよね??
桂嗣当たり前じゃないですか、大丈夫ですよ。……鬱灯、辰巳様を悲しませるような発言は控えてください。
鬱灯おやおや、桂嗣ってば本当に子供には甘いのですから。たまには私にも優しい言葉を掛けてくれても良いのではないです?
桂嗣大変申し訳ありませんが、貴方に掛けられそうな言葉は 『帰れ』 『出て行け』 『もう来るな』 の3個くらいですね。
極上の笑みを貼り付けた桂嗣に、某3名を除く全員が一気に顔を反らす。
海堵……天眠。お前は転生しても性格は全く変わらねぇんだな。
天眠きっと変わる必要性がなかったのでしょうね。その証拠に蔓貴君は、貴方に比べるとよっぽど賢そうな子供ですし。
海堵はぁ!? 何いってやがる、何処をどう見たらこのボケの方が賢く見えるんだよっ。
天眠あぁ、すいませんね。貴方と比べると、どうしても周囲の方々が賢く見えてしまうので。
やはり極上の笑みを貼り付ける天眠に、他のメンバーは無言となる。
蔓貴……と、取りあえず話が進まんので、勝手に人気投票の発表を行うぞぃ!! 呼ばれたら、各自コメントを言うように!!
羅庵了解。コメントは投票してくれた相手に向かって言えば良いのか? それとも単純に感想とか。
架愁どっちでも良いんじゃない? まぁマズは名前を呼んでもらえるかの心配をしないとねぇ〜。
栗杷あら、大丈夫よ。架愁以上に素敵なキャラクターなんて、この話にはいないわ。
蔓貴恋は盲目なりね……。まぁいいのら。まずは第9位。投票数は一票で辰巳!!
辰巳んと、一票でも投票してくれてありがとう。桂嗣をオトス為にも、もっともっと良い男になるから応援してね。
蔓貴弟がホモなのは嫌だのぅ……。っと、同列8位。架愁、天眠、鬱灯で投票数は3票なのら。
架愁相模編では一切出番がなかったから仕方がないかなぁ。当初は上位3位争いをしてたんだけど。でもありがとうv
鬱灯リク小説『下らない会話』が更新されたすぐ後に投票して貰ったんですよ。つまりは桂嗣との愛が受け入れられたのでしょうねぇ。
天眠海堵との絡みが好きと言って下さる方が多いようで、感謝しております。第6章からは今以上に登場しますのでお付き合いくださいね。
蔓貴参章までは架愁が人気だったのだが。鬱灯にはコメントを避けさせて貰うのら。天眠は……てことは6章から過去編ばかり!?
  まろの出番を奪うとは何てコトだ!! ……まぁ良いけど。んで第5位。投票数が4票で栗杷。
栗杷唯一といっていい程の女ですものね。てかこの話、女の子が少なすぎるのよ!……でも選んでくれたのは嬉しいわ。ありがとう。
蔓貴作者が男キャラの方が扱いやすいらしいぞぃ。……続いて第4位、投票数が5票で海堵。
海堵ふぅん、まぁそんなもんだろ?
蔓貴素っ気無くしておるが、耳が真赤だぞ。とりあえず第3位、投票数が7票で羅庵!!
羅庵お、やっと俺か。まろ様とセットでいることが多いからな、多分これからもズットだろうけど。……サンキュウ。
蔓貴嫁持ちがバレた時に人気がなくなると思っていたのだがなぁ。……堂々第2位は投票数9票で桂嗣なのら!
桂嗣壱章から結構出ていましたからね。私を選んでくださった方々、本当にありがとうごいました。これからも宜しくお願い致しますね。
蔓貴同性以外からもお声が掛かって良かったのぅ。まろは其のことが何よりも嬉しいぞ。教育者がホモでは痛いからのぉ。
桂嗣……まろ様?
蔓貴……軽い冗談じゃ。そ、それでは1位発表! 2位から約倍の差を付けて堂々主人公、20票でまろであるぞ!
羅庵無理矢理な誤魔化しかただな。でもまろ様、オメデトウ。誰しもがホっとした結果だったと思うぜ。
架愁やっぱり主人公が1位じゃないとキツイもんね。まろ様、おめでとう。
蔓貴うむ、コメントをくれた人達も本当にありがとうなのら。感謝しておるぞぃ。




第弐回:質問疑問
蔓貴さて、次はお客様より頂いた質問を、其々のキャラに答えて貰うぞぃ。
ただし質問には』聞きにくいものもあるため、出題者は『天の声』に任せることとする。皆のもの、文句はないな?
クルリと見回すまろに、一同が微妙な表情を浮かべながら頷く。すると円卓から其々の前にマイクが現れた。
天の声それでは質問を始めます。作者の友人からの質問が多いため、カップリング系の質問もありますので御注意下さい。
では蔓貴君に質問 『独特な話し方してますが、以前からそうだったんですか?』
蔓貴以外にまともな質問じゃのぅ。うむ、物心付いた時にはこの話し方をしておったぞ。のぅ桂嗣?
桂嗣えっ。……えぇ、そうでしたよね……羅庵?
羅庵うぃ!?……ん、んん。誰も教えてねぇのに、急にそんな口調になったんだよな。なぁ架愁!?
架愁あ〜……うん、多分そんな様な記憶があったりなかったり……。
天の声大人陣には後ろめたいことがある様ですが。何故か海堵さんまで眉間に皺を寄せていますし。。
海堵いやっ、別になんでもねぇよ。……俺は知らない振りをしてやる。
天眠知らない振りってことは、きちんと知っているんですね。此処では言えないのですか?
天眠に訊ねられ、無言となる海堵。同様に某3名も下を向き白々しい笑みを浮かべる。
天の声答えては貰えそうにないので、次の質問に移りましょう。蔓貴君宛てで 『小学生ですか?』
蔓貴小学生……とは少々違うな。まろの世界には義務教育がなく、試験さえ受ければ3歳からでも学校に入学できる。
一応9年間通うと卒業まで行けるのだが、留年や飛び級制度もあるぞぃ。まぁ……取り敢えずは学生さんじゃ。
栗杷其処を深く追求し出すと、此処の話の世界観が穴々だってバレるのよね。
天の声ソレが何よりも危険なので次の質問に行きます。続いては羅庵さんに質問 『子供はいないのですか?』
羅庵残念ながらバツイチ子供ナシ。……嫁さんとの子供なら、本気で欲しいと願ったんだがな。
天の声本気で答えましたね? いえ、良いのですが。では又も羅庵さんに質問 『専門は何処ですか? 外科希望です』
羅庵希望に反して申し訳ないが、俺は総合医。鶴亀家だとキャリアを積む為なら、違う場所にいても給料が出るからな。
生きてる年数も長いから、興味あることには何でも手を出して……一応セラピストとかの資格も持ってるんだぜ?
天の声しかも医療関係の様々な学校に入学し、飛び級制度を駆使して卒業証書を集めた……と。一部噂では卒業証書コレクターだとか?
架愁コレクターは4代前の鶴亀家当主様だよ〜。自分では動けないから、羅庵に色々な学校の卒業証書を集めるように頼んでたよね。
辰巳わぁ、曾祖父ちゃんってば素敵な趣味を持っていたんだねぇ。
蔓貴卒業証書コレクターとは、中々よのぉ。まろたちも何か集めるか?
海堵……自分で集める気あるのか?
蔓貴うんにゃ。集めて貰う気なら沢山あるぞぃ。
海堵駄目じゃねぇかよ!
天の声オチがついた模様なので次、桂嗣さんに質問 『仔羊(大人)と仔兎(子供)、召し上がるならどっち?』
栗杷あぁ、コレがいわゆるカップリング系の質問ってわけね。私は架愁にさえ手を出さなければ、桂嗣がホモでも気にしないわよ。
桂嗣単純な食事での話ではないのですか……?
鬱灯桂嗣ってば面白いことを言いますねぇ。……で、どちらです? 羊は少々匂いがありますが……寧ろクセになりますよね。メェ〜。
桂嗣意味の判らない鳴声を発しないで下さい。……あぁ、辰巳様も! ウサギの鳴声なんて国語辞典には載っていませんから!!
栗杷辰巳は可愛いんだから、両手を頭の上で立たせてピョンピョンって跳ねてたら即効で悩殺できるわよ?
桂嗣栗杷様、あまり変なコトを辰巳様に吹き込まないように。……本当に単純な食の趣味で答えるならば、両方とも好きですよ。
天の声素晴らしい二股宣言をありがとうございます。では続いては……
桂嗣なっ、人聞きの悪いことを言わないで下さい。あくまで食事での解答ですよ。
天の声あ〜……はいはい。それでは続いては海堵さんに質問 『(脳ミソの)皺はありますか?』
天眠ないですね。
海堵おぃ! なんで勝手に天眠が答えてるんだよっ! てか他の奴等も頷くんじゃねぇぞ!!
天の声自他共に『海堵の脳みそはツルツル』だと結論が出ましたね。ではサクサク進めて行きま……。
海堵お〜れ〜は〜認めてねぇぞ!!
天の声では周知の事実ということで。続いては天眠さんに質問 『海堵の子孫について、10文字以内で』
天眠年々良くなっている。
羅庵即答だ。俺からすれば、あんまり成長しているとは思えないけどなぁ。まろ様はどう思う?
蔓貴もともとの性質が異なるので、あんまり比べても判らないのぉ。
架愁一番マトモな発言。てか本音を言うと海堵に睨まれるから、取りあえず抑えてるのかな?
蔓貴のっほぃ。その質問には答えられないのぉ。……ま。コレでお客様から頂いた質問は終了なのらね。
鬱灯あれ? 私にも質問が一つきている筈ですけど?
蔓貴……知っておったのか。あまり乗り気な質問ではないのだがのぉ。
天の声最終で最大に危険な質問に参りましょうか。鬱灯さんに質問です 『結局桂嗣とは何処まで…?』
鬱灯無論最後までに決まっているじゃないですか。
桂嗣鬱灯。今すぐに貴方を人生の最終地点に送って差し上げましょう。
鬱灯おや、墓に入るときは一緒だって誓ったでしょう?
桂嗣そんな約束をした憶えはアリマセン。どうぞお独りで地中深くに入りお眠りくださいませ。
鬱灯あはは。毎夜地中から手を伸ばして、貴方を迎えに行きますよ?
桂嗣それなら貴方が埋まった場所はセメントで固めておきましょう。二度と蘇らないように。
蔓貴……怖い会話だのぉ。だからこの質問は避けたかったのじゃが。
天の声全ての質問が終了しましたので、今回はこの辺で失礼致します。
アナウンスが流れ終わると同時に、マイクが円卓の中に自動で片付けられた。桂嗣と鬱灯は未だに毒舌喧嘩を繰り広げている。




第参回:閉会宣言
蔓貴此処までお付き合いありがとうなのら。ANGELUSは長い連載となるが、今後も気力の続く限り読んでやってくれ。
また質問疑問は随時募集しておるぞ。気になることがあれば何でも聞いてくれてかまわぬぞ。
栗杷全てに答えられるって訳でもないけどね。答えられるものはドンドン答えていくから。
辰巳この『座談会』が好評であれば、また行うって言っていたしね。
蔓貴取り敢えずは皆のもの、此処までのお疲れ様だったのじゃ。今後もどうぞ宜しく頼むぞぃ。
蔓貴の〆の言葉を聞いた其々は『お疲れ様でした』とだけ返して勝手に雑談を始める。その様子は……またその内。




2005/03/21 第50話突破記念『座談会』