Leonardo da Vinci
レオナルド・ダ・ヴィンチ
 : 1452-1519
 ルネサンスを代表する『万能の天才』。庶子として生を授かり、父母から愛情を受けずに育つ。複雑なコンプレックスの持ち主。平静を装っているが、実は強情で気が短い(爆)。自分を拾い導いてくれたロレンツォを父とも兄とも慕っていて、ロレンツォのために画家になることを志すも、やがて彼が特別な存在になって行くことに気づく。だが、身分上宗教上それは許されない想いであり、背徳と慕情に苛まれ、ロレンツォに拒絶されるくらいならとある意味諦念している、が、結局宙ぶらりのまま。ある事件に関して互いに意見が衝突して以来、再度価値観・立場の差を思い知らされ、年々ロレンツォの自分に対する態度も冷淡になっていくことも手伝い、想いは募れど距離感を感じずにはいられなくなる。仕事もまるで振るわない。ロレンツォと物別れしたが、かえってそれが原動力となり、彼の才能を開花させる皮肉な結果を産んだ。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
Lorenzo de' Medici
ロレンツォ・ディ・メディチ
 : 1449-1492
 『イル・マニィフィコ(豪華王)』で知られるフィレンツェの統治者(彼のみ特別こう尊称される)。強烈なカリスマを持ち、驚異的頭脳と政治手腕で市民から絶大な支持を得る。性格は豪胆磊落。思春期にレオナルドと出会い、あれこれ世話を焼く。レオナルドに特別な感情を抱いているが、ロレンツォはそれを自身がレオナルドの才能を高く評価しているためと思い、ゆえに厳格にレオナルドに接しけして特別な扱いはせず、むしろ冷遇し、時に非情な行為も辞さない。レオナルドにとっての父であるよう勤める。そのためレオナルドの想いに薄々感づいていたが、気づかない振りをして無視を決め込んでいた。レオナルドの才能をフィレンツェでは器に収まりきらないと判断し、放逐した。レオナルドが自身の許を去ってから、その政治感覚が地に落ち、レオナルドの才能のみならず、全てを愛していたことに気づく。