官兵衛ルートあらすじ
遠呂智を倒してから数年。
泰平の世は成った。
しかし、口と態度から敵の多い黒田官兵衛は、政府内で微妙な立場にあった。
普通ならば、そのような立場に彼が追い込まれるはずがない。
けれども黒田官兵衛は、自らを泰平の世を脅かす火種として
歴史の表舞台から消えることを望んでいたのである。
それを心配した半兵衛、元就、今川の三人は
今川の都合もあり、彼を今川の婿として引退させることとした。
利害の一致から、大人しくそれを受け、仮面夫婦となった二人は
特に歩み寄りも無く、良い友人として穏やかに日々を過ごしていたが。
その関係が変わるのは、七年後。
毛利元就が、今度は本当に突然に没した。
次に、竹中半兵衛も。
間なく親しい知人を無くした上、泰平の世を作るという目標も果たした官兵衛は
心の支えも無く、分かりにくく沈む。
そこを慰めようと近づいた今川に彼は。
「滅茶苦茶にしたいのならばすればよいでしょう。
お前がそう思うのなら、そうすれば良い、官兵衛」
「ならばそうしよう」