徹夜

「竜崎、もう何日目だ?」
「何がですか。」
「徹夜だ。」
「ええーと、そんなに長くはないと思いますが・・・一週間にはならないでしょう。」
「竜崎!」
「何ですか?」
「何ですかじゃない!いくらキラを捕まえると言っても、僕たちのうちどちらかが倒れてしまっては意味がなくなる!」
「そうですか。しかし私が出来る限りの可能性を見つけ出し、それで後を継げるあなたがここにいるというのであれば、それでも構わないような気もします。」
「僕にLとしての資質があるとかそう言う事を言っているんじゃない。徹夜はいい仕事の妨げになるし、何より美容にも良くない。」
「・・・美容・・・ですか。ではあなたはどうぞ私の事は気にせず眠ってください。私はまだ平気です。」
「手錠でつながれている片方が寝てないのに、平気で眠れるほど僕は図太くできていないんだ。お前も今日こそいい加減に寝るんだ、竜崎。」
「・・・そうですね。では今日はあとこの資料を片付けたら寝る事にしましょう。せっかくのあなたの顔が、私のようになってしまいますからね。私は結構あなたの顔が好きですから。」
「!」
 

月の負け。