入浴

「月くん。」
「なんだ。」
「一緒に入浴しましょう。」
「な・・・な・・・な・・・!」
「何を驚いているんです。椅子から転げ落ちるなんて。」
「一緒にって・・・!何を言ってるんだ竜崎!」
「何を、とは?ですから言葉通り、二人で入浴をしようと提案しているのですが。」
「なんで二人なんだ!どうしてだ!二人じゃないとできないのか?」
「はい、現実的に考えるとそうでしょう。24時間とは、もちろん入浴の時間も入っているわけですが。」
「竜崎・・・誘っているのか?」
「誘う?確かに提案しているのでありますから、誘うという言葉は定義から外れては・・・」
「ああー!分かったから!そういう事を言いたいんじゃない!」
「ではどういう事を?」
「・・・くっ」

月の負け。