「拍手してくれてありがとう。
感謝している。
ほら、君も来たまえ。
皆、君の声が聞きたいそうだ。」

『え・・・そんな、御堂さん、ちょ・・・！
あ、あの、ええと、皆さん拍手をどうもありがとうございました。』

「そうだ、それでいい。」

『は・・・はい・・・』

「それでいいが・・・少しつまらんな。」

『・・・何がですか、御堂さん。』

「お前のこんな照れたような顔を、私以外の人間に見せるのが、少し・・・な。」

『御堂さん・・・』

「いや、すまなかった。皆が悪い訳ではない。
とにかく感謝している。
何か言いたい事があれば、下の方に専用の枠が設置してあるはずだ。
そちらにコメントを書けば、私が送っておいてやる。」

『・・・御堂さん？』

「ああ、克哉。
私たちはこれで退散しよう。
皆、これからの私たちのプライベートでも想像しながら拍手画面を閉じてくれ。
それでは。」


佐伯克哉＋御堂孝典