さよなら
あの頃のボクらは さよならの意味を知らなかった
無邪気に笑って口にした さよならと
それでもどこかで恐れていた さよならを
だからボクらは ぬくもりを求めた
母さんの胸に飛び込んだ どこにもいかないでと
確かな温かさの中に 寂しさの予感があった
どこかに消えてしまいそうで 怖かった
母さんの首にすがりついた ここにいるよねと
ボクの流れない涙 枯れることのない悲しみ
ボクの覚めない夢 消えることのない哀しみ
待てども希望は見えず
絶望がまた絶望を呼ぶ
あなたの目には決意 遠すぎる明日
あなたの心には涙 救われることのない魂
そしてボクらは さよならの意味を深く知った
もう言葉にできない したくない さよならと
あんなにも当たり前の日々は もう余りに遠い
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