SPIRITUAL
DARKNESS 太公望 side
紅い月が昇るたび
脳裏によぎる不安
何も見えない未来と
見えすぎる悲しさを抱いて
誰かの指し出す手に助けを求める
何のために生まれ来たか
今までの自分とは一体何なのか
全ての嘘に問い掛ける
何のためにこの世に己はあるか
求める優しい手に己の全てをさらけ出す
叫びは闇夜に空しくかき消され
悔しさからか痛みからかあふれる涙
抱きしめられるたび
現実に心の隅まで埋め尽くされる
命の答えは苦しみの果てに見つけると
自分のため
この世に己はあると
あたたかいこの手に言われているようで
それでも不安と迷いは砕けずに
孤独の波が心に押し寄せる
最後に流した涙は
自分一人の物ではないはずなのに・・・
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