タツノコファイト

「科学忍者隊ガッチャマン」

「新造人間キャシャーン」

「破裏拳ポリマー」

「宇宙の騎士テッカマン」

あなたもどれかひとつでも聞き覚えがあるでしょう。

今回のレビューは往年のタツノコヒーローが一堂に会し、肉弾戦を繰り広げる熱い男の格ゲー。

その名も『タツノコファイト』です。











要はタツノコヒーロー達を使った2D格闘ゲームです。

質感たっぷりのイカしたボディスーツを着た野郎どもを操って悪をぶちのめすとかそういうゲームです。

だと思っていました。





いわゆる市場の常で、発売されてしばらく経つと安くなったので何となく買ってみました。

今思うとレジに向かう途中で気づくべきだったのです。

異常な値下がりに。





早速帰宅してPS起動。





買ったゲームをその日のうちに壁に投げつけたのは初めての体験でした。











思えばインターネットで事前に調査しなかったのが敗因でした。

というわけで最強の検索エンジン『Google』で検索したところ、出るわ出るわ。





しかも個人レビューの大半がつまんねえという結果。

皆さんさぞかし無念だったんでしょうね。

その気持ちは良くわかります。





どうしてこのような結果になってしまったのでしょうか。

クリエイターの思惑とプレイヤーの期待が全く別のベクトルを向いていたって事ですね。

プレイする側としてはエキサイティングなゲームを期待し、宣伝文句に踊らされてしまうのです。





>キャラクターごとに設定された個性的な「必殺技」!
>画面いっぱいに炸裂するド迫力の必殺技を使いこなせ!






画面いっぱいに炸裂するド迫力の必殺技という言葉が格闘ゲームファンの購買欲をそそりますね。

何ともステキなキャッチフレーズです。

しかし問題なのはむしろここからのアピールポイント。





>ゲーム中のキャラのアクションは、すべてタツノコプロの原画マンの描き起こし!
>だからポーズがみんなキマってるね!





>完全新作オープニングアニメ収録!
>まるでタツノコプロの新番組を見ながら、そのままゲームに突入するみたい!





>タツノコプロが総力を挙げて企画原案を作成!これがNEWヒーロー「電光石火ヴォルター」だ!
>キャラデザインはイタリア人のロベルト・フェラーリ氏が担当。





>アニソン御三家がせいぞろい!佐々木功さん、堀江美都子さん、水木一郎さんが大熱唱!





>各キャラクターのストーリーの謎を解くと・・・ファンには涙ものの秘密ムービーが!











えーと。

これ格ゲーですよね?

格ゲー…











結論。

アニメ会社に格ゲー作らせたらダメです。

何人の格ゲーファンが泣いたのか。





とりあえず『涙もののムービー』で泣いたわけではなさそうです。





おそまつ。











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