私は、いつも独りだった。
それは幼い頃に交通事故で家族を亡くしてからだ。
そう、事故。その車の中に私はいなかった。だから助かった。
不幸にも物心もついて、分別も弁えた年頃だったから。家族の死は私を闇色に染めた。 孤児となった私は伯父の家に引き取られた。
彼らはとても私に良くしてくれ、閉ざしていた心も開けた。
私は中学まで、奇術師の伯父にくっついて全国各地を回っていた。
転校の繰り返し。最初は友達もいたが、私は段々とそれを作ることを拒んでいた。
別れはつらいから。……家族のことを思い出すから。
私は、いつも独りだった。
それは独りになるくせがついたからだ。
小学校卒業間際。私は伯父さんの家に定住するようになり、近くの学校で卒業。
中学に入学するが、やはり私は独りだった。
別にそれでもいいと思っていた。
私は常に独りだったし、これからもそうしていこうと思っていた。
友達なんて必要ないと思っていた。
私は、いつも独りだった。
だけど。
いつだっただろう。
彼女たちがわたしに話しかけてくれた日は。
いつだっただろう。
私が、独りになることと決別できた