聡くんはわたしの彼氏です

くさい、きたない、と みんながわたしを無視するなか
聡くんだけはちがいました
聡くんは こんなわたしといっしょにいてくれて
だれもさわってくれないわたしの
体中にさわってくれて

だから 聡くんが喜ぶ事なら わたしはなんでもしました
お便所の床も舐めました
聡くんのともだちの前で うんちもしてみせました

だけど、わたしはたったひとつだけ きけない言いつけがあったのです


おなかのあかちゃんを、ころすこと。

聡くんにおかねの迷惑なんてかけない
学校をやめて、家も出て、ごみをあさりながら暮らしてもいい
わたしは だいすきなひとの赤ちゃんをどうしても産みたかったのです

聡くんは とても怒って
モップの柄をわたしの膣に
つきさしました

「いい加減にしやがれよ、このブタ女!!!」

子宮を犯すように
乱暴にモップでかきまわされ
おなかをふみつけられて

わたしの膣からは
たくさんの血といっしょに
ふるふるとしたかたまりが
流れ出てきたのです


あかちゃん?



わたし、産んだんだ

あかちゃんを、産んだんだ
水道のお水で洗ってあげたら
きれいに血が流れ、顔がみえてきた

ほんとうにちいちゃくて、すきとおった
手足のさきっぽ
ぴょこんとでているのはおちんちんかな?

可愛い可愛いわたしのぼうや。
とうめいなまぶたのしたに
黒いおめめがすけてみえる。
聡くんにそっくりだね。


あかちゃんを産んだのに
なぜだかなかなかおっぱいが出なくて
よごれた針をたくさん刺しておいたら
やっとすこしづつ出るようになったの

いっぱいのんで
はやく大きくなろうね
どうしてかな
まいにちおふろにいれてあげてるのに
わたしのちいちゃんには
すぐにむしがたかってしまうの

ちくちくしていたいでしょう?
つぶしてもつぶしても
むしは ちいちゃんのおなかのなかから
いくらでもわいてくるみたい

それでもちいちゃんは
すやすやねんねしてる

おりこうさんね
たくさんおやすみして
おおきくなってね
わたしは てつやをして
ちいちゃんにねまきを縫ってあげました

おとうさんに会うんだもの
おめかしさせてあげなくちゃ

なのに
聡くんは ちいちゃんをゆかに叩き付けて
ふみつぶしてしまったのです

「テメー、イカれてんじゃねぇのか!?
 こっち来んな!! 触んな!!!」

聡くんはそれから
わたしをたくさん殴って殴って
くちゃくちゃになったちいちゃんの
こびりついた靴で
ふみつけてきました
――ひどい!!!
ちいちゃんがしんじゃった!

なんてひどいことをするんだろう



いっぺんだけ だっこして
あたまをなでてくれるだけで
わたしはよかったのに

しんじられない

ゆるせない



じぶんの赤ちゃんをふみころすなんて


聡くんはきがくるっている
聡くんのおちんちんは
ぶるぶるふるえて
いつまでもあたたかくて

わたしは はずかしいくらい何度も
聡くんの上で
いってしまいました

 
さとしくん

ねむったの?

そう。ゆっくりやすんでね。

わたし、じゃましないから。

めがさめるまで

そばにいるから。


おやすみなさい。

 

ほら、聡さん。
また こぼしてる。

あのときはごめんね、痛くしてしまって。

あなたはちゃんと
わたしに ちいちゃんをかえして
くれたのにね













「おとうさん、まだねてるの?」
「そうよ、おこさないであげてね」



■モドル■