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僕がふたなりだということを知っているのは 班長ひとりだけでした |
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修学旅行の船が沈んで |
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班長は そこでも変わりませんでしたが きょうも 助けを呼ばなくちゃ、というと |
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班長は いつもすずしい洞窟にいて 食料の乏しいこの島で 僕は そのたび |
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ある日 肉の中に 班長は 必死に謝る僕の下着を脱がせて 班長…僕を、ころすの? 苦しくて 苦しくて もがく僕の手が 大きな石に触れ |
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血と脳漿を飛び散らせて 班長は動かなくなりました 僕は 彼を殺してしまったのです |
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ひとりぼっちの島で そんなとき 僕は 頭を砕かれた瞬間 班長が僕の中に放った断末魔の精子は |
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僕は 日に日に膨らんで行くお腹を叩き だって…どうすればいいのでしょうか? ひとりぼっちで 何の知識もない僕が |
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けれど どんなことをしても 赤ちゃんは流れませんでした |
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みんなの死体を食べてぷくぷくと太ったお魚 日に干されて ビーフジャーキーのようになった |
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そうして 僕は 赤ちゃんをうみました |
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あの子が寂しくないように 僕は 班長の身体からはがれた皮膚を 大事に口へ入れました |
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僕は 貴男を愛しています 今までも…これからも、かわらずに ずっと ほんとうは
かなわないことなら |
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