まずしい村にうまれたルイリは
旅行者たち相手に体を売らされていました。
彼らはひどく残酷なことを好み、ルイリはからだじゅう
傷だらけになっていきとうとう手脚も失ってしまいました。
たばこを押し付けられた目は焼けこげ、やがて腐ってしまいました。
みにくいと客が敬遠するようになると、商品価値のなくなったルイリは
「殺してもいいから」と阿片病者のたまり場に放り込まれました。
やがてそこの者達にも飽きられ、くず肉やふろう者の死体とともに
捨てられてしまいます。

そんなとき、死にかけていたルイリを拾ってくれたのが
今のだんな様でした。
だんな様は二年ちかくもの時間とお金をかけてルイリのけがを
治療してくれました。
さんざん無理に異物を押し込まれたり、お腹をけとばして
流産させられていたルイリですが
治療のかいがあって、ようやくだんな様の赤ちゃんを
授かることができたのです。
左目も手脚も取り戻すことはできませんが、
ルイリはほんとうにしあわせです。

いまでもときどき−ほんとうに、ごくたまに、うまれ故郷の夢を見て
泣いてしまうことはあるのですけれど。


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