確かに取引を先に持ち出したのは自分の方だったが。
ウォーズは正直、日々の日課に辟易していた。
歴史から消えつつあるケビンを救うために、かつては己を手ひどく痛めつけ陵辱した、マンモスマンと手を組んだ。
今は、あの時の自分でないことをウォーズは自覚していた。再び襲い掛かられても、不覚を取らない自信があった。
そして、マンモスマンも邪悪に染まりきった男でないことも分かっていた。
しかし、悪の心を持っていないとはいえ、並外れた知性と獣性を誇る男だ。
ウォーズにしてみればケビンを助けるという最たる目的があるものの、マンモスマンにしてみれば、氷の下で眠っている
のをいきなり起こされて、協力を要請されたのだ。
ウォーズとの特訓で力をつけたマンモスマンがいつウォーズに牙を剥くか。それはウォーズ自身も懸念していた。しかる
べく力をつけたマンモスマンは、力試しに牙を剥く相手は一番身近なウォーズかもしれない。
しかし、それでは元も子もない。
タッグパートナーとして協力してくれなくては意味がない。そう、ケビンを助ける意味が。
考えたウォーズは、マンモスマンが自分を裏切らず、そしてケビン救出のため、多少言う事を聞かせるためにも、保険をかけた。
それは他ならない自分の肉体で、マンモスマンをコントロールすることだった。
最初、氷からマンモスマンを掘り出したウォーズは前祝のような気持ちで、盛大に自分を振舞ってやった。後から考えて
みると、ひょっとして多少やりすぎの感があったかもしれない。
凍てついた地で、ウォーズは性の悦びに震えるマンモスマンの上に乗りかかった形で甘く囁いた。
「俺の言う事を聞いてくれたら、毎日好きなだけさせてやる」
今にして、あの毎日というのは言うべきでなかったと、ウォーズは思った。
事実毎日、マンモスマンはウォーズを求めた。
初めこそ、ウォーズがリードをするような形であったが、備わった知性が
半端でないのか、あっという間にテクニックを身につけ、自分がリードする形を好み出した。そして何より体力に圧倒的に
差がありすぎた。
いくら、技術も経験も上のウォーズと言えど、何回達してもあっという間に回復し、そして何度でも可能なマンモスマン
が相手では、最終的に追い込まれてしまう。しかも、この時代ではまだまだ若いマンモスマンは性的なことに好奇心が旺盛
で、試していないことを全てやりたがった。体位もよく変わるし、口だけでウォーズを何時間も攻め立てるということもし
てみるし、ともかく、ありとあらゆるセックスにウォーズはいいかげん辟易していた。
最早、毎日という問題もなくなっていた。
1日のうちでさえ、数回求められるのだ。
特訓の合い間の休憩時間さえ、マンモスマンはウォーズを求めた。流石に昼日中にそういうことをするのに気が引けるウォーズは、
さっさと手や口で済ませてやるのだが、その夜はばっちりと本番に及ばれるのだ。
「お前……医者にかかった方がいいんじゃないのか?」
「何が?」
そして、今夜もマンモスマンはウォーズを抱いていた。
今日は珍しく、1日のうちで、一度もしていない。今夜のセックスが初めてだった。
そのせいもあり、マンモスマンはウォーズを念入りに愛撫している。ウォーズはマンモスマンの手や唇、鼻の愛撫に身を
くねらせながらも、心配そうな声で言った。「いや……」
「ちょっと性欲が過多じゃないか? いくら何でもこれだけするって言うのは……」
「おいおい」
マンモスマンはおかしそうに笑った。
「今日はまだ一回目だぜ? それに、好きなだけさせてくれるんじゃなかったのか?」
ウォーズが言葉をつぐんだ。初めてのセックスの時の甘い取引をマンモスマンはきっちりと覚えていた。
「それに、相手があんただからだ。俺も初めてだ。こんなにしたくなったのは」
マンモスマンはウォーズの両足をつかみ、大きく左右に広げると、ウォーズの秘部を舐めしゃぶりだした。長い鼻はウォ
ーズの屹立した性器に巻きつき、マッサージするように緩急を持って締め付ける。
前後を同時に責められてウォーズは泣き声のような喘ぎを漏らした。マンモスマンの長い舌は、ウォーズの中を侵食し、
その刺激だけでウォーズは達しそうになる。
「まだ、だって」
マンモスマンの鼻がウォーズの根元辺りを軽く締め付けた。ウォーズの腹筋が激しく上下する。
「もう、ちょっと濡らしてからな? お前だって、その方が気持ちいいだろ?」
既にその箇所は滴るほど濡れ、感じて、ほぐれている。
ウォーズは心の中で歯噛みした。この男は自分を焦らして楽しんでいるのだ。
「ノロマなのは好きじゃないんだ。とっとと済ませろ」
ウォーズが言うと、マンモスマンは噴出した。
「もう少し色っぽく誘ってくれよ? 初めてやった時みたいに」
ウォーズは首を傾げて少し考えた。そんなに最初の時はサービスが過ぎたのだろうか。これからはもっと淡白にしなくては。
「嘘だって。お前はいつでも十分色っぽい」
マンモスマンはウォーズの足をさらに大きく曲げると、既に濡れて光っている先端をウォーズの秘部に押し付けた。
ウォーズが息を吐いて身体の力を抜く。完全に受け入れる体勢と、気持ちでいなければ、壊されかねないほど、マンモスマンの
それは巨大だった。
その部分にぐっと圧力がかかり、ウォーズの内部に男が浸入してくる。
「く……ああ……あっ……」
声は苦しそうでもあるが、同時にひどく艶めいている。ウォーズの感じているのが苦痛ではないことを、今、彼を貫いている
男は知っていた。その証拠に、ウォーズは根元まで挿入されたことを確認すると、マンモスマンの背中に両腕と両足を回し、
次の動きに対する姿勢を取った。
マンモスマンも、遠慮する事無く、身体を揺さぶりだす。
濡れた秘部が、マンモスマンを締め付け、絡みつく淫ら音が甘い吐息とともに響いた。
ウォーズの性器も、マンモスマンは同時に責めあげる。
「ああ……っ……マンモス……」
「いいか? ウォーズ?」
「……いい」
律動の合い間に、マンモスマンはウォーズの肌のどこにもかしこにもキスを落とす。まるで、抱いている体の全てを味わ
うかのように、全身でマンモスマンはウォーズを感じようとしている。
「ああ……っ! いいぜ……」
マンモスマンの動きと、合わせるように鼻の動きが早まった。終わりが近いのを感じ、ウォーズもさらにマンモスマンを
締め付けた。
「うお……ッ!!」
マンモスマンが身体を震わせ、ウォーズの中に熱いものをどくどく注ぎ込んだ。ウォーズはそこで、しまった、と思った。
つい、締め付けてしまったが、外で出させるようにするべきだった。
何せ、マンモスマンの精液は濃さも量も半端ではない。毎回セックス後はシャワーで面倒を強いられているのだ。
「ああ……やっぱりあんたは最高だな……」
そんなウォーズの心根など露も気づかず、マンモスマンはウォーズの脇の下に口づけながらうっとりと呟いている。
「今日も随分出してくれたな」
ウォーズは皮肉混じりに言うと、マンモスマンはウォーズの中から己を引き抜いた。ウォーズは僅かに身をすくめる。
マンモスマンの雄芯は射精したばかりだというのに、もう硬度を取り戻していた。
「何言ってんだ? まだまだこれからだろ?」
言うと、マンモスマンはベッドにかける姿勢になり、ウォーズを抱きかかえて起こすと、自分の膝上に座らせた。マンモス
マン自身がウォーズの椅子になったかのような形だ。だが、もちろん、普通の椅子と違って、ウォーズの左右の足の間か
らはマンモスマンの勃起した性器が覗いている。
「次、こっちからな?」
「まだやる気か?」
今夜はいつもよりも早く眠れそうだと思っていただけに、ウォーズは驚きを隠せない。
「当然だろ? まだ一回しかしてねえじゃねえか?」
マンモスマンは言いながら、ウォーズの首筋に吸い付いた。その感触にウォーズは思わず吐息を漏らす。
「……ん……」
「な? お前だってまだ欲しいだろ?」
マンモスマンはいきなりウォーズの秘部に指を突き入れた。ウォーズの背が反る。
「うあっ!」
「中、まだすごく熱くて、グチャグチャだぜ?」
「く……お、お前が中で出すからだろうが!」
「その方がお互い気持ちいいだろ?」
マンモスマンは悪びれる様子もなく、片手でウォーズをかき回し、もう一方の手でウォーズの肌を楽しむ。
「ここも、こんなに立っちまって」
「あ、止せ!」
「気持ちいいくせに」
爪の先で乳首を嬲られ、ウォーズは高い声を上げた。
「可愛い色してんのに、こんなに立ってるぜ?」
マンモスマンは今度は指の腹でウォーズの乳首をゆっくりと押しつぶした。逃げようともがこうとしても、逞しい両腕は
決してそれを許してくれない。
「ん……う、うう……」
ウォーズは身体を捩りながら愛撫に耐えた。だが、もともと感度が抜群のウォーズにはそれは無駄な努力だった。先ほど
達したばかりの性器も、既にマンモスマンと同じ状態だ。固く勃起し、薄桃色をした先の部分からは絶え間なく蜜を漏らし
ている。
マンモスマンの手や鼻がそれを扱くたびに、クチュクチュと淫らな水音が響き、秘部をかき回す手と合い間って、聴覚的
にもウォーズを追い詰めた。
「なあ? ノロマは嫌なんだろ? じゃあ、今度はお前が俺をイカせてくれよ? でないと、俺、楽しくて一晩中お前のこと
触るぜ?」
「こ、この……色ボケ……」
ウォーズはマンモスの鼻を一度悔しげに握って忌々しく呟いた。
「じゃ、いいな?」
マンモスマンはウォーズの両足を抱え込み、Mの字に開かせると、一気に自分の性器の上に下ろした。
「ああっ!!」
根元まで一瞬で貫かれたが、それでもウォーズに痛みはなかった。既に十分にマンモスマンの指で練りこまれていた。
あるのは、頭まで貫かれたかのような、快感だけだった。
「俺が動いていいわけか?」
ウォーズはマンモスマンは内部に咥えこんだまま、両腕を後ろに回し、マンモスマンの首に巻きつけた。
「ああ」
マンモスマンは期待をこめた熱い息を吐いた。ウォーズは少しだけ笑った。こういうところは、マンモスマンは子供っぽ
くて可愛らしい。
「くせになっても知らないぜ?」
言い放つと、ウォーズは身体を揺さぶり始めた。耳元でマンモスマンが、荒い吐息とともに呻き声をあげる。
「もう、なってる! とっくに!!」
マンモスマンの両腕はきつくウォーズを抱き締めた。
熱い猛りが迸りを吐き出すまで、ウォーズは喘ぎながら、腰を振った。

End
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