〜修吾&美菜〜 「美菜、大好きだよ。」 俺は美菜の瞳を真っ直ぐ捕らえ、頬に手を添えて囁く。 途端に頬を真っ赤に染めて、恥ずかしそうに、でもすごく嬉しそうにはにかむ美菜。 付き合った頃から変わらない彼女の態度。 そんな彼女は俺にとってすごく愛しくて大切な存在。 大袈裟に聞こえるかもしれないけど、美菜と出会っていなければ、笑う事も出来なければ本気の恋なんてモノも出来なかったと思う。 俺の全てが美菜という存在に覆われていて、何も入る隙間はない。 伝えても、伝えきれない想いの数々。 美菜はどれくらいその想いを受け止めてくれてるのかな? もしかして、俺の想いが強すぎて重荷になってるんじゃないだろうか、なんて不安が過る事もある。 でもさ・・・ 「私も・・・修吾君の事が大好き。」 そう屈託の無い笑みで言われると、そんな不安もかき消されるくらい幸せな気分になってくる。 ――――完全に溺れてるよな。 なんて、笑う声が聞こえてきそうだけど。 笑いたきゃ笑えばいいさ。俺は本気で美菜に溺れてるんだから? この想いだけは、誰にも文句は言わせない。 「美菜。今日はお泊りしていこうか。」 いつものように自分のベッドに腰掛けながら、足の間に美菜を座らせて後ろから抱きしめる恰好で耳元に息を吹きかけるように囁く。 「んっ・・・ダメだもん・・・だって下着の替えも持って来てないし・・・パジャマもないもん。」 耳の先まで真っ赤に染めて、俯く彼女を後ろから見ていると、その仕草が可愛すぎて思わず笑みが顔から毀れる。 ・・・そして、少し弄りたくなる。 「じゃあさ、いつでも泊まって行けるように下着の替えとかパジャマとか俺の部屋に置いておこうか。」 「うわっ!そっ、そんな・・・しっしし下着を置いておくなんて・・・ダメだよ、そんなの。」 「ん、どうして?」 この問いに対して、次の彼女の答えが分かってるけど敢えて聞いてみたりする。 ――――・・・恥ずかしいもん。 「だってぇ・・・そんなの恥ずかしいもん。」 クスクス。ほらね、やっぱりそう返ってきた。 美菜らしい返事にクスクスと笑ってみせると、ぷくっと頬を可愛らしく膨らませながら俺の顔を見上げてくる。 「どうして笑うんですかぁ。」 「クスクス。ううん、別に何でもないよ?美菜のその顔が可愛いなぁって思って。」 「やっ、もぅ・・・そんな事ないもん。」 更に頬を紅く染めて恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋める美菜の髪を優しく撫でる。 「そんな事あるよ。すっごい可愛い。ねぇ、顔見せて?美菜の可愛い顔。」 「だぁぁ・・・やだぁ。恥ずかしいし、可愛くないから・・・見なくていいです。」 「えー。俺は見たいなぁ・・・美菜の可愛い顔。」 「も・・・お願い、それ以上言わないでぇ!本当に修吾君の顔が見れなくなっちゃう!!」 俺の胸に顔を埋めたまま、腕を背中にまわしてぎゅっと見せないように抱きついてくる美菜。 ホント、可愛すぎ。 俺は美菜に抱きつかれたまま自分の体を後ろに倒し、一緒に倒れてきた彼女の身体に腕をまわす。 「み〜な・・・顔、見せて?」 「やだぁ。」 「どうして?」 「・・・恥ずかしいもん。」 「いつも見てるのに?」 「ぬぅ・・・でも、今はやだぁ。」 「クスクス。嫌なの?」 「・・・うん。」 俺の上になってる美菜の声は、抱きついたまま顔を埋めてるせいで少しくぐもって聞こえる。 俺は彼女の髪を撫でながら、じゃぁ。と意地悪く囁いてから美菜の身体と一緒にベッドの上で反転する。 位置が逆転し、今度は俺が美菜の上に覆い被さる恰好。 「美菜の可愛い顔、見〜ちゃった。」 「うにゃっ?!・・・わっわわわっ!!」 少し体を離して顔を覗きこむと、慌てて美菜が両手で顔を隠そうとするもんだから、その手を掴んでベッドに押しやる。 「どうして隠しちゃうの?見たいって言ったでしょ?」 「恥ずかしいからやだって言ったもん。」 「ダメ、見たいから。そんな事言うと、お仕置きのキスしちゃうよ?」 「なっ?!やっ、やだぁ。」 そんな意地悪な事言ってる俺だけど、結局は美菜の可愛さに負けてキスをしてしまうんだけどね。 俺はクス。っと小さく笑ってから、やっぱりお仕置き。と呟いて、美菜の唇に自分の唇を重ねる。 ゆっくりと啄ばむようなキスを繰り返し、時折ちゅっと音を立てて深くする。 「ふっ・・・ぁん。」 あいた所から舌を差し入れ、奥深くで絡み合わせると、次第に美菜の身体から力が抜けて甘い吐息が口から漏れる。 ベッドに押しやっていた美菜の手から自分の手を離すと、ブラウスのボタンを全部外して手を中に差し込む。 触り心地の良い彼女の肌に手を這わせ、指先で胸の蕾をブラの上から刺激する。 「はぁっ・・・んっ!!」 離れた唇から吐息が漏れて、僅かに美菜の体が後ろに仰け反る。 俺は美菜の体から衣服を取り去り、露になった白い肌に唇を寄せた。 何度肌を重ねても、また感じたくなる美菜の肌、美菜の温もり。 愛しくて堪らなくて、言葉に出してもまだ伝えたい俺の想い。 触れた場所からも感じ取って欲しい・・・この想い。 そんな思いを込めて、丹念にゆっくりと時間をかけて美菜の身体をほぐしていく。 高揚して艶っぽく色づき始めた美菜の頬。 色っぽく俺を見つめる美菜の潤った瞳。 普段は見せない女の顔をした、俺だけが知っている美菜の顔。 そのどれもが俺を刺激し、身体を熱く火照らしていく。 俺は再び唇を重ね、もどかしげに衣服を脱ぎ捨て、自分の準備を済ます。 「美菜・・・もう、入ってもいい?ごめん、ちょっと余裕ないかも。」 「・・・・・ん。」 恥ずかしそうに、小さく頷く彼女を確認してからゆっくりと美菜の潤った中に自身を押し進めていく。 「あぁん!」 「んっ・・・。」 相変わらずの心地の良さに、自分の口からも短く声が漏れる。 熱く絡み付いてくる美菜の中。 ゆっくりと律動を送り始め、形の良いふくよかな胸に手を添わせて、指先で蕾を弄る。 「ぁっ・・・んっ・・・修吾君・・・。」 「美菜・・・気持ちいい?」 何度尋ねても恥ずかしがって言ってくれないのは分かってるけど、癖のように聞いてしまう俺。 やっぱり意地悪だよな? 美菜も俺と同じように感じてくれてるって分かるけど、やっぱり彼女自身の口からも聞きたい訳で。 コクコクと頷く彼女を見ながら、半分諦めつつ美菜の身体に覆い被さり耳元に唇を寄せて、弱い部分を攻めながらペロッと耳朶を舐めると、それに反応をして中も心地よく俺を締め付ける。 「美菜の体は気持ちいいって言ってくれてるよ?言葉でも言ってくれると嬉しいけど・・・。」 そう言いながら首筋に舌を這わせ、時折強く吸い上げると、何とも言えない色っぽい表情を見せてくれる。 「・・・も・・ちいい。」 微かに聞こえた潤った美菜の声。 ちゃんと聞き取れなくて、思わず聞き返してしまう。 「・・・美菜?」 「すごくっ・・・・気持ちいい・・・です・・・んっ!!」 潤った瞳で俺を見つめながら、小さくだけどはっきりと聞こえた美菜の声。 半分諦めてただけに効果は絶大で、それだけで俺の芯が熱くなる。 「気持ちいいの?美菜。」 「・・・んっ・・・いいっ・・・ぁっ・・・やぁっ!!」 「俺もっ・・・すごく気持ちいいよ、美菜。もっと気持ちよくしてあげる。」 ちゅっと頬にキスをしてから美菜の腰を抱くと、奥まで届くように自分の腰を落として中を攻める。 「あぁんっ!やっ・・・ダメっ・・・修吾君っ・・・そんな、変になっちゃうぅ!!」 「んっ・・・いいよ・・・もっと感じて・・・もっと声っ・・・聞かせて。」 俺は内壁を擦るように律動を早めて、彼女の弱い部分を執拗に攻め立てる。 途端に小さな締め付けが俺を襲い、大きな波が来る予感。 「あんっ・・・あぁっ!・・・ダメっもう・・・しゅうごくっ・・んっ・・・あっ、あっ・・・あぁぁぁんっ!!」 「っく・・ぁっ・・・みなっ・・・!!」 激しく美菜の身体を揺さぶり、強い美菜からの締め付けに耐え切れずに自分も熱いモノを吐き出す。 ビクビクッ。と身体を仰け反らせて震える美菜の体を支えて少し落ち着かせてから、自分の体も一緒にベッドに横たえる。 「美菜、気持ちよかった?」 未だ頬を紅く染めて荒い息遣いをしている美菜の体を綺麗に拭いてあげながら、意地悪く笑ってみせる。 「ん、もぅ・・・やん。」 「クスクス。可愛い、美菜・・・・・大好きだよ。」 恥ずかしそうに両手で顔を覆う彼女の手をよけて優しく唇を重ねる。 色白の美菜の肌に点々と咲き誇る俺がつけた紅い痕。 その一つ一つに俺の美菜への想いが込められている。 この想いが一つでも多く美菜に伝わりますように、と願いを込めて。 |