GB b79.jpg 「……では、迷惑か?」 ナジュが言った。 「迷惑じゃないけど……その、仰る意味がいまいち……」 「……わからないのなら、いい」 ナジュが立ち上がった。 暗い顔をしていた。 俺はまだ激しく混乱していたが、このまま去られたくはなかった。 そうさせてしまうと、彼の人間不信(?)が振り出しに戻ってしまう気がした。 俺は咄嗟に彼の服を掴んでいた。 「待てよ」 「……まだ話があるのか」 記憶の限り、一貫して彼は明るくはなかったが、今は更にそうである気がした。 「はっきり答えてくれ。あんたは俺と……その、恋愛みたいな事になってもいいと、そういう訳なのか?」 召喚士が召喚獣とあらぬ事になってはいけない事は知っている。 だが今はそんな事はどうでもいい。 男同士である事も、この際どうでもいい。 俺は八歳の時から、ずっと彼に拘って生きてきたのだ。 ある意味そのへんの惚れた脹れたより、かなり根が深い。 俺がひたすら見つめていると、ナジュの口が動いた。 「……そう取られても構わない」 あんまりはっきりした答えでもなかったが、俺は納得した。 「そっか……わかった」 「わかった、とは?」 ナジュの問い掛けに、俺は顔を赤くした。 男同士のこういう状況には慣れていない為、居心地が悪かった。 「……わかった、って言葉以上何て言ったもんだかわからんけど」 するとナジュが再びソファーに腰掛けた。 そして、こちらに体を向けて俺の顎を掴んだ。 「……不思議だな」 「な、何が」 言い掛けた俺の唇に、唇が重なった。 口の中に入ってきた舌に応じつつ、ナジュとこんな事をしている状況に眩暈がした。 それは興奮なのかもしれなかった。 心臓がますます速く打った。 は、と吐息を漏らしつつ唇を離したナジュが、俺の服に手を掛けた。 「え。ま、まさか……あんた……っ」 俺は上着の前を開かれ、中に着ていたTシャツをたくし上げられて狼狽した。 「……嫌か?」 彼は耳元で囁き、その手で肌に直に触れてきた。 そして俺を押し倒した。 「わ」 「……嫌なら今、そう言え。でなければこのまま抱く」 「……っ」 乳首を指先で転がされ、俺は息を飲んだ。 ひどくうろたえている自覚はあったが、嫌なのかどうなのか、わからなかった。 ナジュの指が体に触れている事にゾクゾクした。 答えない事を肯定に受け取られたのか、胸元に顔が近付き、乳首を軽く噛まれた。 「っ、っ……」 ドキドキすると同時に、例の姫も彼にこんな事をされたのかと考えていた。 嫉妬なのか何なのか、そんな事を考えているうち、下衣のジッパーを下げて中に手が入ってきた。 「あ」 思わず身を竦めた俺の首筋に、ナジュの唇が触れた。 そのまま吸われる。 多分、跡がつくだろうと思われる強さだった。 股間に熱が集まるのがわかり、息が上がった。 「は……ぁ……」 ナジュの顔が離れた。 下衣を引き下ろされる。 性器を撫でられつつ腰骨の内側を舐められ、微妙な刺激に俺は喘ぎを漏らしていた。 彼は俺の体液でべたべたになった手を下に下げた。 「っ」 初めて他人に後孔に触れられ、反射的に体をずり上げて逃げかけてしまった。 しかしナジュは俺の腰を押さえ、孔の周囲を撫で続けた。 「う……っ……」 どうにも居たたまれない気分になっている間に、その指が中に入ってきた。 「うわ……」 俺は声を上げていた。 ナジュが自分の中に触れているこの状況は、まるで非現実的なように思えた。 「うっ……あっ」 次第に激しく指を動かされ始め、そこも熱くなってきて、俺はただ喘いだ。 溶けそうな感覚は弛み始めているということなのかもしれなかったが、よくわからなかった。 ふ、とナジュが息をつき、俺の脚をより開かせた。 「ナ、ナジュ……」 い、入れられる……? と、俺は朦朧としつつも緊張した。 あれだけ狭い穴にあんなものが入るのか、考えるとやはり怖った。 ナジュは俺に顔を近付け、ちゅ、と唇を吸った。 と、同時に、後孔に異物が侵入してくるのを感じた。 「はぁ……あっ……」 想像ほどでは無かったが、流石に痛みはあった。 俺は眉を顰め、反射的に体を硬くした。 「あ、っ……く……っ……」 ナジュの二の腕を掴み、声を噛み殺した。 中身が引きずり出されそうな感じだった。 彼はゆっくりと数度抽挿を繰り返してから、「……痛いか?」と訊ねてきた。 「い、痛い」 俺はつい本音を吐いた。 「……そうか」 多分、まだもったのだろうが、ナジュはそこで動きを止め、俺の中に射精した。 GO end4.scn