GB b79.jpg 何だか俺たちは見つめ合ってしまっていた。 妙な空気が流れていると思うのは気のせいだろうか。 この空気に耐えられなくなったのか、ナジュが立ち上がった。 俺はまだ混乱していたが、このまま去られたくはなかった。 そうさせてしまうと、彼の人間不信(?)が振り出しに戻ってしまう気がした。 俺は咄嗟に彼の手首を掴んでいた。 「待てよ」 精霊にも、実体化していれば体温はあるらしかった。 伝わってくる温度に、俺の中の「妙な空気」が濃くなった。 見下ろしてくるナジュと再び視線が合い、俺は咄嗟にその手首を引き寄せていた。 ナジュを強制的にまた座らせてから、何を考えているのか俺は、更に引っ張った。 「……クロード?」 抱き寄せられる体勢になりつつ、怪訝そうな声で彼が言った。 何してるんだろう、俺……という意識が働きかけたが、何故だかナジュが抗わずに身を任せている事で、そんな意識もうやむやに消えてしまった。 目の前の首筋に唇を触れさせると、ナジュの体が驚いたように少し揺れた。 しかしそれでも振り払うでもなく、されるに任せている。 ずっと求めていた(いや、本来はロマンチックな意味でもエロい意味でもなかったのだが)存在が腕の中にいて、こうして触れても嫌がられない事で、複雑な感情に襲われた。 俺は少し体を離し、衝動的に口接けていた。 流石に振りほどかれるかな、と一部分の冷静な脳味噌が考えたが、ナジュは応じてきた。 絡み合う舌からも体温が伝わってきて、俺は完全にエロい意味で彼が欲しくなった。 つい一時間前までは男に欲情するなんて思ってもいなかったが、それは意外と俺にとって簡単な事だったらしい。 俺は唇を離すなり、ナジュをソファーに押し倒した。 衿を掴んで押し開いても、ナジュは首を横にそらしたまま、抵抗しなかった。 今まで触れたどの女より滑らかな肌に舌を這わせつつ、その腰周りに絡んでいる帯を解いた。 引き締まってきっちり分かれた腹筋を見て、少しだけ「俺は今男にあらぬ事をしようとしている」との意識が浮上してきたが、大した制止力にはならなかった。 そのまま下衣を引き下ろすと、既に半分くらいは勃起していた器官が現れた。 今まであまり他の男のそんな状態をモノを見たことが無かったから、片脚ずつ脱がせつつまじまじと観察していると、「……そんなに見るな」と、ナジュの恥ずかしそうなような複雑そうなような声が聞こえた。 可愛い、という感想で当たっているのか自分でも不明なりに、俺は小さく笑った。 亀頭部分に触れると、ぴくんとナジュが腰を動かした。 そのまま扱き始めると、「は……」と息を漏らす。 一度いかせておこうと思って擦り続けると、やがて「っ……」と呻いて射精した。 俺は飛び散った精液を指先で掬い取り、彼の後孔に塗りつけた。 彼が多分無意識に身を竦めたが、そのまま人差し指を入れた。 指に纏いつく粘膜の感触がやけに淫靡で、俺がつい激しく掻き回すと、「……あ」と喘ぎ、開いている脚を震わせた。 しかし閉じようとはせず、俺の指とその動きを受け入れた。 指を増やしても、ビクビク腰を痙攣させつつ、拒む言葉は漏らさなかった。 締め付けが弛んでいくのを感じたが、どこまで慣らせばいいのか良くわからなかった。 「……入れていいか?」 一応訊ねた。 ナジュは閉じていた瞼を上げ、俺を見つめて躊躇いがちに頷いた。 もしかすると彼も良くわからないのかもしれなかった。 俺は前を開けて自分のものを取り出し、彼の弄られすぎて真っ赤になっている孔に差し込んだ。 「あ……っ」 ナジュの眉が強く寄った。 俺の肩に手を回し、ぎゅう、と掴む。 痛いのかな、と思った。 突くと「うっ」と呻き、抜くと「ぁ、あっ……」と喘ぐ。 それを幾度か繰り返してから、俺は達した。 「は……あ……」 ナジュは俺に抱きついたまま、長い吐息を漏らした。 GO end5.scn