快傑シャッフル

なんとなくレコードジャケット風にしてみました。相変わらず下描きしてないので、いろいろおかしくてすみません。しかし、緑と青のコスチュームってむずかしい...。
忠犬忍者様に投稿したときの別バージョン

この漫画は原作・高円寺博(永井泰宇)先生。『テレビマガジン』の別冊付録で3回だけ連載されました。TV化(アニメ?)を前提に作られたものだそうですが、結局実現はしませんでした。しかし途中で連載終了してしまったのが惜しまれる佳作です。とにかくツボ要素が満載で、石川テイストも濃い!

ストーリーは甲賀流正統の血をひく青年・正人が快傑シャッフルに扮し、お供のじい(霞三太夫。もちろん忍者)と共に悪の組織ブラッド・チェスと戦います。普段は空手道場の師範として身を隠しており、隣家の早苗さんはシャッフルを追っかける五十嵐警部のお嬢さん。もちろん正人の正体は知りません。シャッフルはトランプカードを使った必殺技を駆使し、道場の地下にある秘密基地からスーパーカー「ワイルド・カード号」で発進します。

ここまで書いただけでも好きな要素が多いのですが、さらにツボ要素なのが、じいの正人の呼び方が「若」! 恐竜の王子様・カムイ、極道の王子様・岩木将造、ときて忍者の王子様きたー!!(美勒もか?) さらにシャッフルのコスチュームが...単行本表紙などのカラー絵ではデザインが違っていますが、漫画では今回のイラストのように、ニーハイブーツ...! エ、エロスッ。 太腿はなにか包帯状のものでグルグルしてあります(構造不明)。変身シーンは少し変わっていて、車を運転している間に、包帯のような布がシュルシュル〜と勝手に巻き付いて変身します。石川作品によく登場する、包帯グルグルの美学ここにあり。かっこいいです。さらに正人、普段は空手家なので、竜馬にソックリ。姿だけでなく、発する奇声が「ひょう」「グオ〜」「ややお〜っ」「ひょ」など、やはりかなり竜馬的。しかし「ややお」って。
そして特筆すべきは...ヒロインの早苗さんがかわいい!! 石川作品では影の薄いヒロインですが、3話まで見た限りではなかなかの出番で、お転婆で少々おせっかい焼きなキャラクターが活きています。ま、もしもこの漫画がこれ以上続いていたら、いつの間にか姿が見えなくなってる可能性大ですが(涙)。
あと、腰ぎんちゃくであるじいもかなりラブリーです。カゼさんが言っていたので笑ったのですが、「じい、捕まりすぎ。」! よく敵に捕まって、シャッフルをおびき寄せるエサにされてます。じい...。カワイイから許す!

『テレビマガジン』掲載だけあって、もちろん子供向けですが、さすがケン・イシカワ、残酷描写は欠かしません。目玉が飛び出すのはもうデフォルト...。トラウマシーン満載ですが、絵的にもストーリー的にも、子供向けと馬鹿にできない優れたシーンが多く、コンセプトの「忍者とトランプ(手品)」というのも相性がいいなと思います。隠れた佳作だと思います。
ついでに、『まんが秘宝 ぶっちぎりヒーロー道・リターンズ!! まんがチャンピオンまつり』(『がんばれ!ムサシ』が載ってるアレ)にシャッフルの記事があります。
(2007.3.5)



[ 戻る ]