2009.10.24
出オチ(あとで消すかも)

「コメディチャンネル」に置くまでもないミニ番組。

 

--------キリトリセン--------

 

ただ今、ライヴリハーサル中
バンドメンバーとともにスタジオの中に籠り、立ち位置や振り付けの確認をしながら、かれこれ2時間ほど歌い続けている。
そのせいかメンバーの顔にもわずかながら疲れの色が見え始めた。

「っしゃ、そろそろ休憩にしましょうかね〜。」
壁にかかった時計をチラリと見た村上は手をひとつ打ち、スタジオの中にいる全員にそう告げる。
そのコトバをキッカケに張り詰めていた場の緊張感が一瞬で解けた。

各々、トイレ休憩をしたり、飲み物を買いに行ったり、雑談を始めたり・・・。
リハ中とはまた違った賑やかさをしばし観察していた村上だったが、ふいに小腹の空きを感じ、スタジオの片隅に向かった。
そこにはスタッフが用意してくれた菓子が置いてあるのだ。

時節柄、置かれていたのは、

「お?」

オレンジのカボチャのランタン型のプラスティックケースや、魔女が被るような黒い三角帽子など。
手に取ると、それぞれの中にはキャンディやチョコが詰められている。

「ハロウィン、か。」

その場で立ち止まって考えを巡らせた村上は、帽子の中から菓子を全て取り出すと、おもむろにそれを頭に被った。
そして、ランタンを左手に持ち、大声で楽しげに話し合っている4人の元へ向かい、その輪の中に飛び込んだ。

「Trick or treat!お菓子をくれなきゃイタズラしてやる!!」

・・・・・・少しの沈黙の後、4人が同時に「はい。」と言いながら差し出したのは、「ラーメン屋さん太郎」・・・。

『お菓子持ってない』→『イタズラ』→『場が盛り上がる』という流れを想定していた村上の計画だったが、盛り上がるでもなく話題が広がるでもなく空振りに終わってしまった。

仕方なく、「ラーメン屋さん太郎」を右手で2袋、ランタンを持つ左手で2袋受け取った村上は、くやしさのあまり「ラーメン屋さん太郎」のパッケージのイラストのようにファイティングポーズを決めた。
何をするのかと思いきや、4人に向かってミッキー・ロークばりの猫パンチを繰り出して、気を紛らわせることにしたらしい。

「わっ!ちょっ、何すんだっ?!」
「お菓子あげたのにイタズラすんなよな〜!」
「せっかくあげた『ラーメン屋さん太郎』つぶれるよ!」
「パンチ打つたびにランタンから飴落ちてるし!」

4人の困ったような喚き声がスタジオ内に大きく響いたのだった。

余談だが、その後村上は、手に入れた「ラーメン屋さん太郎」4袋を全部ひとりで平らげたそうだ。(しかも若干うれしそうに)

 

おわり。

 

--------キリトリセン--------

 

以上、スタブロよりネタいただき。

・・・こんなくだらないヘタクソな即興話でよければコメディチャンネルに置きますが、どうですかね?(誰に聞いとんの?)


古。

新。

項。