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女性店員「お待たせしました〜。」

女性店員、注文した人の前に注文した料理を置いて下手へ消える。

 

村「アイツには“取り分ける”という概念はないのか〜!」

村上、テーブルをひっくり返さんばかりに手を掛ける。

黒沢、慌てて後ろから羽交い絞めして止める。

北「取り皿もないよ。」
安「ホントだ!俺こんなにコッテリ手羽先ばっかりいらないよ!」
北「あ、ウニ。」

北山、自分の目の前に置かれた刺身盛り合わせのウニを一口で完食。

安「あ゛〜〜!!」

安岡、テーブルをひっくり返さんばかりに手を掛ける。

酒井、慌てて後ろから羽交い絞めして止める。

 

村「罠だ!これはくのいちの罠だ!」
酒「そもそも何の為に俺たちを罠にハメる必要があるのよ?」
村「それはわからん。敵はくのいち、手強いぞ。」
黒「何その千葉真一ばりの芝居は。」
北「そんなやりとりはいいから、とりあえず取り皿もらおうよ。」
安「俺のウニ〜!」

安岡、北山の首を絞める。

北「だって俺のミリオンスロット、『横取り40万』だったんだもん。」
安「そんなの出てないだろ〜!!」

 

村「お〜い、くのい・・・」

村上、女性店員を「くのいち」と呼ぼうとして、黒沢に口を塞がれる。

北「黒ポン、はい、これ。」

北山、ポケットからドレミファドンのバッテンマスクを取り出し、黒沢に渡す。

黒沢、それを村上に装着。

おとなしくなる村上。

 

酒「(下手に向いて大声で)すいませ〜ん、取り皿ないですよ〜!」

男性店員(声のみ)「はいよぉ〜!」

村上、マスクを外す。

村「このマスクなんだよぉ〜」

北「見たとおり、ドレミファドンのお手つきのマスクだよ。」

黒「黒ひげ危機一髪で飛び出したやつをおタマで受けるやつ、あれやりたかったなぁ〜。」

安「あれ受けれないと『ぬかよろこび』くれるんだよね!」

 

 

どうでもいい話が続くなか、女性店員が下手から現れる。

ボンッという爆発音とともに暗転。

酒井・安岡・北山・黒沢・村上の順で立て続けに呻き声。

明転。

テーブルにぐったり突っ伏す5人。

上手に片膝をついた女性店員、手の甲で口元を拭う。

 

女性店員「フッ、揃いも揃って 口ほどにもないわね。」

5「レインボーブリッジ封鎖できませぇん!」

女性店員「(5人を指差しながら)音速の貴公子。」

 

 

(暗転と同時にBGM『Vol.』流れる)


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