ご覧になる前にご忠告


*四代目はナルトのパパ設定です

*あり得ないほど四代目が息子ラヴです。

*むしろ常識をM78星雲あたりに置き去りにしてきたような、そんな人です。

*模造設定入りまくりです。

*カカシが苦労しまくりです


それでも読んでやらぁという心意気の方はズズィとスクロールを。
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DearMyDaddy?
−出勤地獄変−

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「いーやー!」
神々しいまでに晴れやかな朝日降り注ぐ、早朝の火影邸。
不釣合いな男性の悲鳴が、あたりいっぱいに反響した。















「やだー!ナル君と離れるなんて、いやぁー!」
三〜四歳の幼子に頬擦りしながら吠える、男性。
異様というか、奇妙というか、いっそ恐ろしいような光景に、毎度の事ながらカカシは頬を引きつらせた。
「いい加減にしてくださいよ、センセ!」
ついつい昔の呼び名が出てしまう。
対する男性は、その言葉でさらに強情を募らせる。
「もう三日。三日だよ!朝も早よから出勤して、面白みも無い書類に眼を通し、帰ってくるのは午前様。もうやだー!何で私ばっかりこんな目にー!」
鼻水まで垂れ流しながら泣き崩れる男性の姿に、それなりに柔軟性を持つはずのカカシの堪忍袋の尾が、耐え切れずにぶちきれた。
「アンタ、火影だろうが!!」















木の葉の里四代目火影。
その名はそのまま里の英雄を表す。
数年前に里を襲った九尾の狐を退けた手腕は内外から高く評価されているが、しかし、真に評価されるべきはその後だろう。
災禍に見舞われた里は、もはや忍の里としての機能を果たせる状態ではなかった。
なにせ里の形が残っていたのが、奇跡的なほど。
一時は国すら見捨てる状況にあった木の葉を蘇らせたのは、他ならぬ四代目その人であった。
彼は九尾の災において愛すべき妻を亡くし、さらに生まれたばかりの息子を九尾封印の贄に使われた。
常人ならばその時点で自我を喪失するか、里を恨み九尾に次ぐ第二の災乱と化していただろう。
だが、四代目は違った。
辛くも九尾を退けたものの、崩壊した里を前に茫然自失する人々にたいし、自ら率先して復興のために働いた四代目。
救助の手を渋る国をはんば脅迫するような形で動かし、木の葉の里は異例の早さで忍びの里としての機能を取り戻した。
しかし、未だ取り戻したのは基本的な機能のみで、完全に復活したとは言い難い。
現在もっとも問題視されているのは、人材の需要と供給のバランスが釣り合っていないことだ。
依頼人たちは木の葉の里に優秀な忍びを求め、やってくる。
だが、九尾の災でほとんどの上忍、中忍は急逝してしまった。
今の木の葉は、絶望的なまでに人も金もない。
しかし、依頼人達はそんなこと構ってはくれるはずもなく、金が欲しければ早く依頼をこなせと背中をつつく。
最近では、Aクラスの任務に暗部を派遣することもあった。
このままではいずれ、火影自身も任務という名の出稼ぎに出るのではないか――――などと里の内外で囁かれている。
カカシはそれを苦々しく思いながらも、事実であることを認めていた。
今の木の葉は、本当に、純粋に、正真正銘人材不足の時間不足だった。
優秀な人材を一から育てようとなると、どうしても時間がかかる。
さらに細々した事務作業も年を重ねるごとに増え続け、現在ではすでに隠退した長老勢の力も借り、木の葉の中枢は二十四時間フル稼働。
労働基準法?人権?何それ、食べれるの?といった状況である。
里の長たる四代目火影もその波から逃れられるわけではない。
いや。長だからこそ、代表だからこそ率先して働き、率先して矢面に立たされる。
それが災乱からずっと続いていたのだが、ここにきて色んなものがプッツリ切れてしまったらしい。
カカシは眼下で子供よりも子供っぽく喚く四代目を見据え、怒鳴った。
「センセ、もう駄々っ子のマネなんてやめてください!今日は朝から会議があるって言ってるでショー!」
「知ってる!知ってるもん。でもナル君と離れるなんていやぁ――――!」
叫んで、さらに息子にしがみつく四代目。
ナルトは困った顔で父とカカシの顔を何度も見比べていた。
カカシも、それにどう受け答えていいやら見当もつかずにナルトを見つめる。
清浄にもほどがある朝だというのに、どうして幼児と二人して疲れた笑顔を見せあわなければならないのか。
そのうち、四代目がぐずぐず鼻をすすりながらとんでもない提案をしてくれた。
「もうさ、もうさ、いっそのこと、ナル君を仕事に連れてってもいいんじゃない?」
「馬鹿でしょ、センセ」
カカシは即、断言した。
なぜなら、ナルトの立場は里の中にあって微妙な位置にあったからだ。
ナルトが腹に九尾を封印されていることは、上忍下忍普通の里の民関係なく九尾の災乱に関わった者なら誰でも知っている事実。
里の中では、九尾が無抵抗な赤ん坊の腹に入っている間に赤ん坊ごと殺してしまえと言う乱暴な意見もでた。
馬鹿な話だ。
そんな事をすれば、赤ん坊が死ぬと同時に封印は解け、再び九尾は世に放たれてしまう。
第一、九尾の狐が封印されているのはナルト――――四代目が今も愛してならない妻の残した忘れ形見の中だ。
四代目がそんな事を赦すはずもない。
その事は、四代目とともに前線で戦っていた人間ならみんな知っている。
しかし、ここで問題になるのは中途半端な真実しか知らない人間の存在だ。
彼らは、ナルトに施された封印がどんな種類のものか知らない。
ただナルトが四代目の実子であること。そしてナルトの腹の中に怨敵・九尾の狐が封印されていることしか知らない。
それゆえ、憎悪の対象を抵抗の少ない子供のナルトに移し、彼を討つ事によって敵討ちにしようとする。
事実、何度かナルトはそういう後先考えない連中に襲われたことがあった。
いずれも実行に移される前に手を打ったが、もしナルトを仕事に同伴させたとなればきっとそうもいかない。
なにせ火影の執務室は、ありとあらゆる人間が乱雑に無節操に出入りできる。
いくら片時も傍を離れないと言ったところで、隙ができないとは言い切れない。
むしろ、四代目と九尾の器、二人そろっているのは好都合。仲良くあの世へ送ってやろうなんて言う輩が出てくるかもしれない。
無論、四代目の腕を信じていないわけではないし、そんな事態になったらカカシも二人を全力で守りきるつもりだ。
だが、見ての通り四代目は心身ともに疲れ果てているし、ナルトは子供である。
普段よりも隙は大きい。
その点、屋敷の中にいればナルトは絶対に安全だ。
屋敷の外も中も、十重二十重に結界が張られている。
さらに結界を張った術者というのが四代目を筆頭に三代目火影、伝説の三忍である児来也、綱手姫と言った錚々たる顔ぶれ。不逞の輩はたとえそれが蟻であろうとも侵入することは不可能である。
カカシは無駄であると知りながらも再び声をかけた。
「わかったらさっさとしてくださいよ。会議が火影を手ぐすね引いてお待ちかねですよ」
「カカシの鬼!悪魔!サディスト、ナマハゲー!」
恩を仇で返されたーっ!と喚く四代目に、カカシのこめかみはひくつく。
時計を見れば出勤予定時刻まで残り三分。
遅刻は確定にしても、会議に間に合うか否か微妙な時間である。
もはやこうなれば手段は選んでいられぬ。首に縄をつけてでも連れて行ってやろうと、カカシが懐から苦無を取り出した、まさにそのとき。
「とーちゃん」
今までただ困った顔で成り行きを見ていたナルトが、おずおずと口を開いた。
カカシも四代目も、思わずびっくりしてナルトを見つめる。
ナルトは、二人分の視線を受け止めかねているのかもじもじしていたが、そのうちきっぱりと顔を上げて、
「ナルのことはいいから、おシゴトいってきてほしいってばよ。カカシ、コマってるし」
四歳児とは思えない、なんて物の分かった大人な一言。
カカシは有り難さのあまりその場にひれ伏したくなった。四代目は実際にひれ伏していた。
「な、ナル君……」
感涙する四代目。鼻水の量が甚大ではないが、もはやそんな事どうでもいい。
「ナル君、ごめんね。格好悪いところ見せちゃって。お父さん、お仕事がんばるね」
「おぅ!ナルもるすばんガンバるから、とーちゃんもおシゴト、ガンバるってばよ!」
仲良く抱き合う親子に、カカシは思わず苦笑する。
切り取って額縁に飾っておきたいくらい微笑ましい光景である。
しかし。
(時間無いって言ってるんだけどなぁー)
あと一分たっても四代目がナルトから離れる気配がなければ、遠慮無くその羨ましい背中を蹴り上げてやろうと、カカシは時計を睨み付けた。

あとがき

五周年連続更新企画作品。
ある意味ステレオタイプな四代目像。
なぜかナルト受けサイトの四代目ってこういうタイプばかり見受けられます。
管理人もだいぶ影響受けてこういう四代目像に。
いつか格好いい四代目を書きたいです。

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