バトルしましょ☆
〜男性陣編〜
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時は昼前。 場所はファンシティ。 その時クロードは一人でぼ〜っとしていた。 どうしてクロードがこんな所にいるのか? 発端は先日ナールから貰ったN・P・I・Dにあった。 誰が言ったかは覚えていないが、せっかく貰った只チケット。 使わなくっちゃ絶対損!! そんな訳で、今日一日ぱぁ〜っと遊ぼう!という事になった。 「のはいいけど・・・」 クロードは目の前を行く人々を見ながら密かに嘆息した。 ぱぁ〜っと遊ぼうという事になったとは言え、正直クロードは手持ち無沙汰だった。 何処に行こうか、はっきり言ってわからないのだ。 クッキングバトルにでも行こうか? ・・・前にカレーに使うジャガイモ皮も剥かず使って、レナに顰蹙かったっけ 酒場は? ・・・未成年の飲酒は法律によって禁止されてマス。 バーニィレースはどうだ? 「・・・負けてすっからかんになっても困るし」 「占いの館にでも行くか」 「・・・一体何占ってもらえと」 「では、闘技場の二階はどうだ」 「なんかあそこ"いっちゃいけませんオーラ"が漂っている気が・・・」 「残ったのは闘技場か」 「そうだね、そこにでも行こうか・・・」 クロードは今まで腰掛けていたベンチから立ち上がった。 ディアスもつられて立ち・・・上が・・・るぅ? 「って、何でディアスがここにいるのぉ!?」 やっと気づいたんかい。 「いては悪いか?」 「いや、悪くは無いけど・・・ところで一体いつから?」 「クッキングバトルにでも〜当りから」 どうやら知らず知らずの内に声に出していたらしい。 ってことは結構前から隣に居たんだね。 怖いから街中で気配を消すな。 「それよりも闘技場へ行くんだろう?」 「う、うん。ディアス、付いてきてくれるの?」 「まぁな」 「そっか、ありがと〜」 クロードがにこりと笑う おお、まるでデート。 ディアスがクロードの手を取り歩き始めた。 が、そうは問屋が卸さない。 「あれ〜、クロード、ディアス」 「あ、アシュトン」 「ちっ・・・」 ディアスさん、なんですか今の舌打ちは。 「こんなところで何してるの?」 「ディアスと一緒に闘技場にでも行こうかと思って・・・」 「ふうん、ディアスと一緒に・・・」 アシュトンはディアスをちらりと見てから、 「じゃ、ぼくも一緒に言って良いかな?」 「アシュトンも!?」 「・・・どうしてお前が行く必要がある」 ディアスさん、声がめっちゃ怖いです・・・ 目も据わってるし。 「別に、僕が一緒にいってもいいと思うけど・・・」 ディアスの迫力に気圧されながら、アシュトンは言い返す。 成長したな、アシュトン。 「あの、僕も別にいいと思うよ。人数多い方が楽しいし・・・」 いや、二人っきりの方が楽しいじゃないか?この二人の場合。 ディアスとアシュトンが無言で睨みあう。 その時。 「よう、クロード」 「あ、ボーマンさん」 でたな、エセ薬剤師。 「こんな所で何やってるんですか?」 「そりゃこっちの科白だ。お前ら怖い顔してこんな所で何やってんだ?」 ディアスとアシュトンの顔を交互に見やる。 二人はバツの悪そうな顔をして視線をそらした。 「三人で闘技場にでも行こうかって云ってたんです」 周りの空気など読まないお気楽リーダーはにっこり笑って言い放った。 「闘技場ねぇ・・・」 しばらくあごを撫でながら考え込んでいたボーマンだったが、 何を思ったかにやりと笑い、 「なぁ、クロード・・・」 クロードの腰に手を伸ばしてきた。 往来のど真ん中で何やってんだ、あんたの辞書に『羞恥心』と云う云葉は無いのか。 「どうせ行くんだったら酒場にしねぇか?」 「酒場・・・って僕酒飲めません」 「いいじゃねえか、酔いつぶれたら責任持って俺が送ってやるから」 それが一番危ない選択肢なんだよ。 こんな奴に送られてみろ。 たちまち送り狼になってぺろりと食べられちゃうぞ。 「なぁ、クロード・・・」 ボーマンがクロードの腰を引き寄せる。 ドゴォ! 途端入るディアスの回し蹴り。 哀れボーマンは地に臥した。 お前剣士だったら剣使えよ いや、それはそれでまずい結果になったような気が・・・ 「悪いな、お前の背中に蝿がいた」 お前は渾身の力をこめて蝿を退治するのか。 だとしたらよっぽど恨みがあるんだな。 蝿に。 「ボーマンさん!」 「ほっとけ、クロード」 「この人ならラクールホープに打たれたって平気だよ」 ものすごい云われようだな。年長者はいたわれ。 「そう、なのかな?」 さらに納得するな、クロード。 「そうだって!だから早く・・・」 「お兄ちゃん!」 アシュトンの声に割って入るように響くボーイソプラノ。 三人の視線の先にはレオンがいた。 「レオン」 「お兄ちゃんv」 ぴょんっとクロードに飛びつく。 あ、腰タックル。 「どうしたんだい?こんな所で」 「へへへ〜。実はお兄ちゃんを探してたんだ」 「僕を?」 「うん!一緒に回ろうかと思って・・・だめ?」 上目遣いに潤んだ目で見上げる。 あくまで可愛い弟路線で攻めるつもりだな。 ディアス辺りがやったらその辺一体ブリザードに見舞われる事受けあいだ。 「別に、駄目じゃないけど」 「本当!?じゃあ一緒に・・・」 「ちょっと待った!」 アシュトンが強引に二人の間に割ってはいる。 ディアスはというと、レオンの首根っこを掴みクロードから離れさせていた。 口の中で小さくしたうちをするレオン。 子供の仮面を被った悪魔か。こいつは。 「子供は帰れ」 「子ども扱いしないでよ!」 「二人とも何やってるの・・・?」 挙動不審極まる二人の行動にクロードは顔を顰めた。 そりゃそうだろう、大の大人が二人して子供に何やってんだか。 しかもさっき仲間けり倒すし。 「クロード、よく考えてみろ」 ディアスがクロードに向き直ると、 「闘技場なんて危ない場所に子供を連れて行っていいと思っているのか?」 一応正論だな。その言葉の裏に何が潜んでいるか解からんが。 「それは・・・」 「そうだよ!わざわざ危ない場所に連れて行く必要なんてないよ!」 ここぞとばかりに便乗するアシュトン。 「子供は子供同士。プリシスとでも遊んでいろ」 プリシスが聞いたら即効でブラッディ・マリーでもかまされそうな暴言を吐く。 命知らずな。口は災いの元なんだぞ。 「子ども扱いしないでってば!!それにいざとなったら闘技場ごと壊すから!!」 ・・・どんな英才教育受けてきたんだ。十賢者より性質悪いな。 (うわ〜、何かものすごい状態になってきたぞぉ・・・) 往来のど真ん中でとんでもない科白を吐きまくる三人。 周りに人も集まってきた。 そしてこの騒動の根源が何故自分だと気づかない、クロード。 鈍さもここまでくれば罪だ。 (何とかしてくれぇ・・・・・・) クロードが本気で泣きそうになった。 その時。 「おや、皆さんどうしたんですか?」 陰悪な空気もなんのその。 のほほんと現れたのは博愛動物学者ノエル。 「あ〜!ノエルさん!ちょうどいい所に!!」 がしぃっとクロードはノエルの腕にしがみついた。 『あ〜!!』 争っていた三人も動きを止める。 「ノエルさん!これから何処に行きますか!?」 「へ、あ、いや、そのへんをぶら〜っと散歩でも・・・」 「じゃ、僕も行きます!」 『なにィ!』 三人が又叫ぶ。 「と、いうわけだから闘技場には三人で行って! あ、レオンは危ないから出場しちゃ駄目だよ!!」 何か言いたくても言葉にならない三人を後ろに、クロードは走るようにその場を去っていった。 (今日はなんだかみんな怖いよぅ〜) その腕にノエルを引きずりながら、そして泣き出しそうな表情で・・・ あとには状況をよく理解していない野次馬たちと、 砂になりかけている三人と、 ついでに誰からも忘れ去られている薬剤師が残された。 教訓 邪心は時として身を滅ぼす。 |
あとがき
書いちゃいましたね。男性陣編。
ノリがかなり学園シリーズに近いです。
そして長い。読みにくい。
ボーマンさんの扱いがか〜な〜リひどいです。
へたすりゃアシュトンよりひどいなぁ。
でも楽しかったしぃ(爆)
最後の最後でノエルさん一人勝ち。
でもあの登場の仕方、狙ってたんだろうか・・・?
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