140文字のガミラス


診断メーカー「140文字で書くお題」(http://shindanmaker.com/375517)で、いろいろなカプで
遊んでみました。あまり受け攻めはっきりしないものが多いです。全部140文字以下!お気軽に楽しんでください (2013.08.13)
              

http://shindanmaker.com/375517 より、お題拝借



◇貴方はドメデスで『物仕掛けと色仕掛け』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

私が勲章などで釣られるとお思いか、と君は不敵に笑う。 物仕掛けは通用しないかね?
ならば。と、私は君に口づけた。 「色仕掛けですか、総統」 
君は苦笑して、私の腰に手をまわす。 「色仕掛けで落ちるとは、安い男だな」
「貴方の色仕掛けは星にも勝る」 君の微笑みが私を落とした。




◇貴方はゲトバガで『未送信メール』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

'」'<明日、暇?
( ´ ◔౪◔、)<おう 何だよ俺が非番なの知ってるだろ
'」'<いや、確認しただけだ
( ´ ◔౪◔、)<なになに、なんかあった?

【未送信メール】

'」' (一緒に映画でも)
( ´ ◔౪◔、) (一緒に遊びに行こう)




◇貴方はライルとフォムトで『若いときには無茶をしとけ』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

これで何発目?って知らねぇよ、もう、ぐっちゃぐちゃだよ。 撃墜王まだ元気なのな。え、まあ、俺もだけどさ。
ああ、オヤジさんが言ってたな、「若い頃は無茶しとけ」って。 でもさあ、こういうことで無茶しとけって
意味じゃないと思うんだけどな。 ……いや、いいよ、ライル、……っ…




◇貴方はバガゲトで『こりないやつ』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

まるで盛りのついた犬みたいにのしかかってくるフォムトを、「暑い、止せ」と、手で払う。
「何だよー、ベッドの中じゃ俺にしがみつくくせにー」
下品に笑う奴の、傷跡の残る頬を抓り上げた。
「痛ぇ!…って俺が手を引くと思った?」
奴は抓る俺の手を奪い、強引に唇を重ねてきた。




◇貴方はハイフラで『香水』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

「キャプテェン。なんかいつも良い匂いしますねぇ。へい、キャプテンが来るとこの匂いでわかりやすよ」
「お前もつけてみるか?」
「えっ、ええ!?俺にそんなん、似合いやせんって!」

フラーケンはハイニを抱きしめる。
「俺の匂いが付いたぞ、ハイニ。お前に似合いの香水だ」




◇貴方はアベフラで『縁のない話』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

全てをさらけ出しても身体を重ねても、同じ夜を過ごそうとも。
貴方の考えが、貴方の想いが手に取るように判ろうとも。
我々の間に愛は無い。

愛も恋も、俺には縁の無い話。




◇貴方はドメル夫妻で『豆腐の角に頭ぶつけて●●』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

「どうしてそんな事を言うんだ!」
「知らないわ、貴方が悪いのよ!また戦争に行くなんて!知らない!」

その晩、豆腐を買ってきたドメルは一人、自らその角を己の頭に打ち付けた。
「何故豆腐で人が死ぬなどと……」
粉砕した豆腐にまみれ、ドメルはただうなだれた。




◇貴方はWタランで『不器用な世界』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

何故、何もない道で躓くのだ。
何故、お前の選ぶ料理に限って供されるのがやたらと遅いのだ。
何故、その歳で未だ独り身なのだ。言い寄る女性はいるはずなのに。

ああ、お前の住む世界はなんと難しいのだろう。

「兄さん!また鍋を焦がしてしまったよ!」
そんなお前が見放せないのだ、ガデル。




◇貴方はアベルト×セレステラで『愛されるのに臆病すぎて、』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

貴方は私に新しい世界をくれた。何も無かった私に、全てをくれた貴方。
だから、私は貴方に忠誠を捧げるの。色恋ではない、崇高な精神を。

そう言うと貴方は寂しそうに微笑んだ。

もしも私が素直に愛を示していたら、貴方は一体どう応えてくれたのだろう。

今はもう、わからない。




◇貴方はギムレー×ドメルで『言えるわけがない』をお題にして140文字SSを書いてください。 ◇

「随分と憎まれてしまったものですね、おお、怖い、その目。全く野獣そのもの」
「その狼も今やお前の檻の中だ、さぞ愉快だろう」
「ええ、名に負う宇宙の狼を我が掌中に収めたも同然。貴方は私の素晴らしいコレクションですよ」

今更、言えるわけがない。
昔は貴方に恋い焦がれていた、なんて。




◇貴方はドメル幕僚団×ゲール少将で『出来るなら苦労はしない』をお題にして140文字SSを書いてください。 ◇

幕僚団の屑どもが鬱陶しい。ドメル将軍の威光をかさに、我等に対し無礼を働く。
「わしは副司令だぞ、少将なのだぞ!なのに何だ、あの態度は!」
「おーい副司令どの、酒が無ェなあ」
「はっ、ハイハイただいま!」
奴等に土下座させることが出来るなら苦労はしない。また揉み手の日々だ。




◇貴方はヘルムおじさま×ショタアベルトで『指切り』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

小さな指を差し出して、少年は言った。
「やくそく」
「うむ。わしは約束を違えぬぞ、アベルト」
「おねがいね。おじさま」
「よかろう、他ならぬお前との約束であるからな」

正当な統治者はこの、アベルト・デスラーである───
ゼーリック侯爵の宣言のもと、ガミラスはひとつとなった。




◇貴方はヴェルテ・タラン×フォムト・バーガーで『きっとそれで正解』をお題にして140文字SSを書いてください。◇

「バーガー。久しぶりにゆっくりしていかないか」
「いえ。…すみません、失礼します」
「ほう。昔は君の方から擦り寄って来ていたのにな」
「……」
「…私はいい加減に身を退くべきなのかい?」
バーガーは黙って頭を下げ、去って行った。私には君の答えが聞こえた。
それで正解です、と。






────────終────────