「またあんたはこんな夜中に、なにやってんだ。風邪ひくぞ」
「お♪ イイトコに来たな♪ 雪降ってきたぜ♪」
「雪好きなのは知ってるがな…せめてコートくらい着たらどうだ?」
「着てるだろ〜?」
「それはマントであって、コートじゃねェ。…ったく…ほら!」
「わわっ!……このコート、あったけェ…v」
「さっきまで暖房の前で温めておいたからな」
「それって愛?」
「…あんたに風邪ひかれると、俺の仕事が増えるからな」
「へへっ♪ テレなくてもいいんだぜ?」
「…テレてねェ」
「またまた〜vテレ屋さんだな〜〜〜vv」
「………せっかくプレゼントを用意したんだが……」
「え?! なになに?! オレに?! くれんの?!」
「……ああ」
「何だよ何だよ? どれだどれだっ?」
「…これだ」
「開けていいかッ?♪」
「勿論」
「………………おおおッ、オマエ、これ…ッ!」
「欲しがってただろ?」
「そーだけどさ!…よく覚えてたなァ。アレ、何年も前じゃなかったか?」
「この前の港町の本屋でたまたま見かけてな…」
「覚えててくれたのか?v サーンキュ! この本、すっげェ欲しかったんだよな…ガキの頃、すげぇ気に入っててさァ……でもさ、コレってすげぇ入手困難なんじゃなかったか?」
「前に寄った港町でたまたま見つけたのさ。たんなる偶然だな」
「そっか…うわ〜〜〜スゲェ嬉しいぞ、なんかっvv大事に読むなv」
「喜んで頂けましたか? キャプテン?」
「ったり前だろ! ずっと欲しかったんだからさ…ホント、ありがとなv」
「……それだけ喜ばれると、こっちも贈った甲斐があったってもんさ。…さ、あんまり長くいると風邪を引く。部屋に戻ろうぜ」
「…置いてくなって〜!! プレゼントやらねェぞ〜ッ??」
「…プレゼント?…あんたが? 誰に?」
「オマエと話してるんだから、オマエにやるに決まってるだろ! ンな変な顔すんな!」
「……いや、たんに意外だっただけだ」
「意外ィ?…褒めてねェな?…まあいいや。せっかく買ったしな!……ハイ!」
「……開けても?」
「モチロンv」
「……………あんた…コレは…」
「オマエと同じで、前の港で見付けてさ♪ 絶対ェオマエに似合うと思ってさァv」
「……そうか」
「ン? なに? 気に食わない?」
「いや…ありがとう」
「へっへっへ♪…で? 感謝の気持ちは態度で示してくれねえの??」
「…やれやれ…、………」
「……♪ じゃ、部屋に戻るか♪」
「とっておきのシャンパン用意してあるぜ」
「お! いいね〜v飲もうぜ飲もうぜ♪」