※リバです。寧ろダテサナ寄りかもしれません。幸村受けが苦手な方はご注意下さい。















「あぁっ……はぁ、ッ……!…声が、抑えられぬ……政宗殿のお身体は、どれだけ淫らなのだ」

「いいからちいと黙ってろよ…つーかわざとだろ、俺はそんなに喘がねぇ」

「……ご自身が常日頃、どれだけ啼いておられるかも知らぬのですか…」

「るせぇ!握り潰すぞ!」












ダテとサナダの7日間 後編













政宗、つまり幸村の姿をした政宗は、己の格好をした幸村の上へ乗り上げそのボクサーパンツの中へ手を突っ込み、既に十分に勃起しているペニスを扱いた。
やはり自らの姿のものを扱くのには未だ抵抗があるのか、茎の部分を上下するだけのその手つきは些か乱暴である。
幸村はと言えば、きゅっと眉を寄せ目を潤ませた自ら、つまり今は政宗の顔を、先程持って来た鏡に映して悦に入ってる。
普段の幸村は多少目を細め息を荒げる程度であるのに、今や仰向けで政宗に向かって大きく脚を開き、腰を捩じらせていた。
政宗は半目でその様を見下ろし、呆れたように溜め息を吐く。



「オイ………それ、やめてくれねぇか」

「何故にござろう?斯様にお美しいのに……あぁっ!もっ…と……」

「ッ……!」



幸村が強請り文句を述べれば、己の痴態に政宗の顔がかあっと赤く染まった。
ここまで女々しく善がっている自覚はないが、もしかしたら多少近しいものがあるのかもしれない。
細まる隻眼、濡れた唇、震える内腿。
女とは程遠い、ガタイのいい自分の身体が綻んでいく様は、政宗に寒気と同時に熱をも覚えさせた。
赤いトランクスの下、男根の頭がじりじりと擡げる。
それに気付いた幸村は、政宗の浮かべるような人の悪い笑みを浮かべつつ片足の先を政宗の股間へと添えた。



「政宗殿、ご自身の淫らなお姿で勃起なさったので?」

「るっ…せぇ……」

「ん、ッあぁ!」



幸村のつま先が政宗の雄の先端を撫でると、政宗はそれに対抗するように幸村の陰茎の先を爪で抉った。
己の身体だ、感じる場所はよく心得ている。
尿道を浅く掘り下げられれば、幸村は一段と高い嬌声をあげ、ベッドの上へ鏡を落とし両手で白いシーツを握り締めた。
その額にはじんわりと汗が浮かび、少しずつ余裕がなくなってきた様が見て取れる。
政宗はここぞとばかりに幸村の鈴口を攻め、胸へは舌を這わせた。
昨夜本物の幸村に弄られて赤く腫れた乳首を、尖らせた舌で左右に弾く。
すると政宗の手の中の幸村のペニスはまたぐんと大きさを増し、どくどくと脈打った。



「いあっ、…か、斯様な…ッ………」

「…幸村……俺はな」

「は、ぁ……も、……」

「こうされんのが、突っ込まれんのの次に感じんだよ」



政宗は自嘲気味に言い捨て、幸村の乳首にガリ、と無遠慮に前歯を立てる。
幸村はといえば、その強い刺激に隻眼を目一杯見開き、背を反らして呆気なく絶頂を迎えてしまった。
黒いボクサーパンツに、精液がじんわりと滲んでいった。
シーツを握っていた手の力を弱め目を閉じて、快感の混じる気だるい吐精感に浸る。
しかし政宗はその間に先程幸村が鏡を持ち出したチェストへと手を伸ばし、中から掌に少し余るサイズのボトルを取り出した。
中では、透明な粘液らしきものが揺れている。
政宗がそれの蓋を開いて中身を掌にとっているところで、肩を上下させながら呼吸を整えていた幸村は薄目を開けた。



「それ、は……」

「アンタがいつも使ってるローションだぜ」

「………」

「…何だ?怖気づいてきたのか」



黙ってしまった幸村に政宗はくつりと喉を鳴らして笑い、片手で幸村のボクサーパンツを下げる。
だが、幸村はそのウエストを引き上げて暗にそれを拒んだ。



「…今のだけでも、頭の中が真白になってしまった…」

「だから?俺は、いつもアンタにそうされてる」

「ううぅ……」

「大丈夫、死にやしねぇよ」



政宗は未知の快感に戸惑ってきているらしい幸村の手を退け、下着から片脚を抜かせて改めて脚を開かせた。
いつも幸村に見られている光景。
ペニスやその周囲に茂る陰毛、アナルの入り口までくっきりと見える。
それは予想以上に淫靡で、政宗はきゅっと唇を噛み締めた。
隻眼に動揺の色を浮かべる幸村にそれを悟られぬよう顔を伏せ、濡れた手をアナルへ伸ばす。
昨夜幸村自身が出入りしただけあって、まだ少しだけ柔らかい。
それでも慣らさずに雄を挿入出来る程ではなく、政宗は中指でその入り口へ薄くローションを塗った後、ゆっくりと中へ指を押し入れていった。



「ぎゃああぁ!?」

「Shit!これくらい別に痛かねぇだろうが、いつもどれだけデカいモンぶち込まれてると思ってんだ!」

「ぬおぁああああ…!」



間の抜けた悲鳴をあげては傍らにあった枕に縋りついた幸村を見に、政宗は思わず舌打ちをした。
自分で言いながら指一本くらいでは痛くも何ともなくなってしまった己の身体を嘆きたくもなったが、それをぐっと堪えその指を更に奥へと進めていく。
流石に己の胎内のことまでは把握していないにしても(一度後ろで自慰をさせられたことくらいならあるが)、いつも散々嬲られているのだ。
幸村の反応を見ていれば、好い場所くらいわかるだろう。



「どこだかなァ……ここか?」

「うぐっ…、ま、政宗殿…」

「Ah?何だ、まさかやめようってんじゃねぇだろうな」

「……くっ、……うああァッ!」

「あった、ここだな。…どうだ、気持ちいいだろうが」

「ひゃっ……ひゃめて下されぇええええええ!」



すぐに見つけた前立腺らしき箇所を擦ってやると、枕に抱きついたままの幸村は頭を力一杯左右へ振り、眉間へ深い皺を刻んだ。
一度放ったばかりのペニスは、再度角度を鋭くしている。
その口から漏れるのは何とも情けない己の声ではあるが、幸村をそこまで感じさせているという現状に、政宗の心は躍った。
中をクチクチと混ぜながらその場所を突く度に、幸村の身体は魚のように跳ねる。



「責任を持って抱けっつってのはアンタだろ」

「そう……だが、これは、ッあまりに…んんっ!」

「…優しくしてやるから、な」



弱気な幸村の眼が政宗を捉えた。
政宗は少々眉尻を下げて笑み、上体の位置を下げその唇を吸う。
唾液に濡れたそれは、心なしか少しだけ甘い。
政宗は啄むように、ちゅ、ちゅっと口づけを繰り返しつつ、幸村の胎内を弄る指を二本、三本と増やしていった。
やはり普段から使われているだけのことはある、馴染むのは早かった。
だが精神まではその感覚についていけないのか、幸村の眼にはじんわりと涙が滲む。
ぐす、と鼻が鳴るのを聞けば、政宗はその鼻先を舐め、軽く額を擦り合わせた。



「大丈夫だ、こんだけ慣らせばそうは痛くねぇよ。だから泣くなって…」

「別に泣いてなどおらぬ!……おらぬ、が…」

「わかったわかった。じゃ、そろそろ覚悟しろ……you see?」



濁声での英語はやはり違和感が拭えぬなどと考えながら、政宗は赤いトランクスを脱ぎ去る。
そして己のよりも一回り以上大きなペニスに改めて唾を飲み込み、しっかりと勃起したそれを幸村のアナルへ宛がった。
熱くぬるついた感覚にまた枕に食い込ませる指の力を強めたらしい幸村を正面から、枕ごと抱き締め、今は少しばかり低く感じるその体温へ寄り添いつつ、大きく開かせた脚の間へゆっくりと腰を沈めていく。



「はあぁ…ッ!?く、っ……!」

「どうだ、そんなに痛くねぇだろ?」

「………いっ、痛み、よりも……何だか息苦しゅう、ござる…!」

「……それはアンタのがデカいせいだ、仕方ねぇ」



悶えるように頭を左右へ振っては髪をぱさぱさと揺らす幸村に、政宗の雄はまたぐんと大きくなった。
呻きながら恋人が体を開く様は、外見が己であるとしてもかなり煽情的である。
その上ぬるついた粘膜にきゅうきゅうと陰茎を食まれ刺激されて、行為を始めてから一度も放っていない政宗は達しそうになっていた。
政宗が吐精を堪えながら挿入を深くしていくと、やがてその先端が幸村の前立腺を抉る。



「まさ、ッ……ああぁ―――…!」

「うわ、……っ!?」



圧迫感や快感をギリギリのところで耐えていた幸村は、奥の過敏な箇所を性器で刺激されると、ぎゅっと隻眼を閉じ呆気なく達してしまった。
開かされた膝は反射的に政宗の腰を挟み、飛散する精子が幸村の胸元を濡らす。
しかもその反動で幸村の媚筒がぎゅう、と政宗のペニスを強く締め上げたせいで、政宗までも幸村の中で精液を放った。
性器を包む、熱く潤んだ肉の感触。
幸村と付き合うようになってから全く味わうことのなかった感覚に、政宗はきつく眉根を寄せて息を止める。



「はあ、は……ッ、……」

「……は、……ック…」

「っ…ご自身の、中は…気持ちようござりますか?」



幸村は隻眼を涙で濡らしながらも薄く笑み、枕を退け政宗の身体へ両腕を絡めつつ残精を搾り取るように媚肉を収縮させた。
圧迫感は中々拭えぬが、雄の大きさに身体が段々と馴染んでいくのを感じる。



「…あぁ、気持ちいいぜ。こうも狭かったとはな……アンタはどうだ。…好い、か?」

「うむ。魔羅で中を擦られると身体がびりびりと……流石は淫乱な政宗殿の身体にござる!」

「…Shit。まーだ減らず口を叩くのはこの口か?あぁ?」

「むっ……ン、っあ……!」



幸村の唇を己のそれで塞いだ政宗は、ゆっくりと律動を開始する。
口づけを交わしつつ時折目を開いて視線を絡ませ、戯れのように幾度も身体を重ねた。




























今日一日、学校に行けないどころか、いかがわしいことと睡眠で終わってしまった。
外はもうとっぷりと暗くなっている。
先に目を覚ましたのは幸村で、すぐに鏡を手にとって己の顔を眺めてみた。
そこに在るは隻眼の青年―――ではなく、正真正銘自身の顔であった。



「戻っ、た……戻った!戻った!!戻りましたぞ、政宗殿ぉおお!!!」

「んん〜……そうか……」



元の身体に戻った歓喜に、幸村は傍らの政宗の身体をがくがくと揺さぶる。
しかし、政宗は半分以上眠りながら曖昧な返事を返すのみ。
その声には、未だ疲労が色濃く滲んでいる。

それもそのはず。
政宗の身体は昨夜に続き、今日の昼も散々酷使されたのである。
幸村は、先程己が政宗を受け入れた時のことを思い返した。



(いつも、あのような負担を一身に……)



その身で思い知ってみて初めて、受け入れる側のことを理解した。
確かに下は前以上の快感は得られるが、その分苦痛や疲労の度合いも高いものであることを知った。
政宗はとても優しかったにも関わらず、三度程交わった後は腰が立たなくなったくらいである。

幸村は今まで散々がっつき、好き勝手してきた己を思い返し、やるせなさと恥ずかしさに赤く染まった顔を片手で覆う。
そして傍らで眠る政宗をチラリと見遣り、密かに自制心の鍛錬を誓ったのであった。





























かなり長い間の前編だけでの放置、すみません…。
前編のあとがきの「本格的破廉恥な後編に続きます。」に吹きました。記憶にございません。
何ハードル上げてるんだよ…!

政宗様の逆襲、と見せかけてリバ宗様は幸村にそんなに酷いことはしない気がします。
いつも犬みたいに盛りやがってこの野郎!と思いながらも結局幸村が好きで可愛くてそんなことは出来ないとか。
ああーリバ萌えーーー!!!
今度は普通のリバも書いてみたいです〜。







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