※注意!!
・サナダテ前提ですが、雑兵×伊達です。
・とてもありがちな無理矢理です。
・そんなにグロではありませんが、暴力描写、流血描写なんかもあります。
・伊達がひたすら可哀相です。
・幸せ要素一つもありません。
・珍しく暗いです。
それでもOKという方のみ、下へどうぞ。
愛し君へ
「…、ッ政宗様……どうか、お逃げ下さい…!」
「…お前を見捨てて、逃げられるかよ…」
「へへへ、独眼竜も形無しだな」
北条との戦の直後、織田の急襲があった。
戦力を大幅に消耗していた俺ら伊達軍は、同盟相手も居らず為す術もなく、名だたる将が率いるでもない織田軍に居城と街を荒らされ始めた。
Shit…あの忍から受けた傷がなけりゃ、こんな奴等すぐに蹴散らしてやったのに。
今は、俺らが作り上げてきた町並みが燃えているのを眺めるしか出来なかった。
俺を庇って、小十郎が先に倒れた。
息はあるようだが、敵兵の手の内に渡っちまった。
城の天守。残るは俺と、数人の兵のみ。
周囲は敵兵十数人に囲まれている。
「おっと、抵抗するなよ。してみりゃ右目の首が飛ぶ」
「政宗様!小十郎のことはお気になさらず!…ぐッ……!!」
「………」
「筆頭!」
「それでいい…」
敵兵が小十郎の腹に開いた穴を抉れば、小十郎は気を失った。
…最後の最後まで苦しい思いをさせちまってsorry。
今まで俺の背中を守ってくれて、thank
youな。
お前には、生きて欲しい。
俺は六爪を傍に落とし、床へ膝をついた。
どちらにしろ、もう腕が重くて動かねぇ。
雑兵達は下品に笑いながら、俺へと歩み寄る。
「…なぁ、そういや聞いたか?独眼竜は、甲斐の若虎と良い仲だと…」
「!」
「本当か。なるほどなぁ…女のようとは言わねぇが、整った顔はしてるな」
まさか、敵方にそんな下世話なことまで広まっているとは。
笑っちまう。
まだ契ったこともないような仲なのによ。
…あぁ、死ぬ前に一回ぐれぇアイツとヤりたかったな。
だが、アイツが俺を大切にしたいからと未だ抱かないのはわかっている。
以前迫った時、覆い被さる俺を震える手で制止しつつ、そんなことを言われた。
そんな綺麗な想いを向けられたまま殺されるなら、悪くはねぇかもな。
I
love
you、幸村。
そう唇だけで呟いて、俺は目を閉じた。
しかし、待っていた刃の代わりに、俺は背後から腕を掴まれ床へと引き倒された。
背中が硬い床と接触し、鈍い音を立てる。
「!?…ぐっ……!」
「へへ、こっちは戦続きで溜まってんだ…」
「使い古した穴なら、すぐ入るだろ?」
「あぁ、後で首だけ獲れば構わん」
「Huh?何考えて…ッ……!」
次に俺の眼に飛び込んできたのは、男達数人の、禍々しい性器。
俺は左眼を見開き後退ろうと試みるが、雑兵二人がかりでそれぞれの腕を床へ押さえつけられていて、それも叶わない。
兜を外されて、猿轡をはめられた。
ばたばたと足だけでもがいてみても、無様に床が軋むだけ。
しかし、近付いてきた雑兵の逸物を蹴飛ばしてやろうと膝を引きつけたところで。
「…抵抗するなと言っただろう?」
「ぐわああぁッ!!」
「筆頭ぉおおお!!!…うぐッ…!!」
「むぐっ…!?」
その場で一番身分が高いらしい野郎が目配せすると、背後でぶしゅ、と血の噴き出る音がした。
やがて、俺の隣へ大量の鮮血が流れ来た。
それは間違いなく、俺の兵の血。
「次に抵抗したら、右目の番だからな」
「………」
そう言われれば、俺は諦めて足から力を抜くしかなかった。
敵兵は乱暴に俺の脚を守る防具を取り去り、袴を下ろす。
下帯までを剥ぎ取られた後、蛙のように大きく脚を開かされた。
何て無様な格好だ。
性器を丸出しにした一人の醜い雑兵が、正面から乗っかかってきた。
もう何も見たくなくて、俺は眼を閉じた。
そして幸村、幸村――と、心の中で唱える。
これがアイツなら、拒む理由なんて何もねぇのに。
「何だ、眼ぇ開けよ。これ以上犠牲を増やしたくなきゃ、自分が懇ろな男以外に犯されてるところ、しっかり見ておけ…へへへ」
「ぐ……」
俺が薄く眼を開けば無理に首を起こされ、更に腰が浮く程脚を押し遣られたおかげで自分の下半身が嫌でも視界に入った。
蒼い足袋と草鞋だけは身につけたままで、情けなさ極まりない。
そして、名も知らない野郎の醜い雄が俺の尻に宛がわれた。
その先端はぬるぬるとしていて変に熱くて、気持ち悪い。
あぁ、大切になんかしてんじゃねぇよ。
アンタがとっとと抱かないから、こういうことになるんだぜ?
やがて、その熱い塊が俺の中へ入って来た。
奥に進むにつれ、ぶつぶつと俺の中の血管が切ていくのがわかった。
感じたことのないような圧迫感と苦痛が、体を支配する。
痛い。
痛い痛い痛い。
「ふ……ンンン―――ッ!!!」
「い…ってぇな!いくら男が好きだからって、そこまで締め付けるんじゃねぇ!」
「はは、独眼竜の尻はそんなに男好きか…」
余りの痛みに、俺は見開いた眼から涙を流しながら身体を痙攣させた。
せめて余裕に振舞いたくても、涙も震えも止まらなかった。
それに加え敵兵に痛いだの穴を広げろだの文句をつけられながら、身体中を容赦なく殴られる。
何でこれがアンタじゃねぇんだよ。
どうせ男にヤられんなら、アンタに優しく抱かれたかった。
血塗れの局部も麻痺し段々と意識が薄らいできたところで、男は俺の上で腰を振り始めた。
「ンッ……ん、…ぐ…!!」
「へへ…やっといい具合になりやがった」
「う…、ッ……!」
敵兵は血を潤滑油代わりに、俺の中にどす黒い男根を出し入れする。
ケツを持ち上げられてるせいで、腹にまで血が流れてきた。
アンタだったら、きっとこんなことしねぇよな。
って、アンタは初心で下手くそだろうから、わかんねぇか。
だがアンタに与えられる痛みだったら、俺は甘んじて受け入れてやるさ。
ぐちゅん、ぐちゅんと水っぽい音が辺りへ響き、俺を現実へ引き戻す。
最後ぐれぇは、目一杯アイツのことを考えていたいのに。
なのに、耳に入るのはあの暑苦しい濁声でもなく、近くで聞くと意外と耳心地の良い低声でもなく、雑兵の汚らしい息遣いと、性交時の湿った音。
「はあ、はぁ……竜の穴っつーのは、悪くねぇぞ…」
「次は俺の番だぞ、早くしろ!」
「おい、自分でも腰を振らんか!」
朦朧とした意識の中、今度は身体を起こされて雑兵の上へ跨らされた。
自重で、汚いモンが余計奥まで届くのがわかった。
気分悪ィ。吐きそうだ。
「とっとと腰を振れ!!右目がどうなってもいいのか!」
そう脅迫され背中を思い切り叩かれれば、俺は男の上で四つん這いになり、腰を揺らすしかなかった。
硬い棒を尻でずっぽりと咥え込んで、残る力を振り絞って体を揺らした。
俺の涙と唾液が丁度男の顔へかかり罵倒と共に何度も頭を打たれるが、それは止められなかった。
やがて、腹ん中に熱い何かが弾けた。
と思えば、尻から柔くなった肉棒を抜き出され、休む間もなく今度は背後から違う野郎の性器に貫かれた。
闇が意識を支配する時浮かんだのは、やはりアイツの顔だった。
幸村―――、愛してた。
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